おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。12月16日火曜日今朝11時の東京・小平は晴れ、気温は10℃です。
今日は、私の地元小平市は学園坂商店街の取り組みを紹介します。
一橋学園北口にあるこの商店街は、がんばっている商店街です。
上のポスターを見るとわかるとおり、春の「沖縄エイサー」七夕の「サンバカーニバル」、秋の「ねぶたまつり」と毎年続くイベントが目白押しです。
この商店街が昨年から始めたのが、レンタルBOX学園坂です。小物などの手作り品の作者が、BOX状のスペースを安く借りて販売するこの店は、商店街の空き店舗解消+商店街への人の流れづくりの効果を狙っています。
横断幕を商店街内のレンタルBOX店舗
ターゲットの性別・年齢層を絞ったラインナップ
BOXの場所・高さ等によって1ヶ月の費用が3,000~4,500円
私の幼少時、この場所は八百屋さんでした、隣は肉屋さんでこの2店ともに繁盛していた記憶がありますが、今はありません。
がんばっている商店街であっても、空き店舗はじわじわと増加してきているようです。
そんな商店街にとって、空き店舗を解消しさらに、人を引きつける目立つポイント=マグネットとなるのがこのレンタルBOX店舗です。
私が見学していると、たまたま新しい出店者(BOXを借りる人)が申し込みをされるところに出くわしましたが、手続きも簡単で気軽に出展できるようです。
また、出店者が交代で店番をするというやりかたのおかげで、出店費用が上記の月々のレンタル代のみと安く済むことも特徴です。
出品するモノは何でもいいわけではなく、店のコンセプト(という言葉では説明されませんでしたが)に外れた商品は置かないなど、お店としての統一感を維持する工夫もされているようです。
学園坂商店街の役員さんでレンタルBOXの世話人をされている方と少しお話しさせていただきましたが、反響は上々で「予想以上の顧客が利用している」とのことです。
そして今回、上記のような集客の成果とコストを抑えて利用を促進する取り組みが評価されて、第4回東京商店街グランプリ(主催:東京都産業労働局・東京都中小企業振興公社)の活性化事業部門・優秀賞を獲得しました。
世話人氏を紹介したページには、「商店街は、バラバラじゃだめ。ひとつの家族と思ってやらなくちゃ。」という言葉が紹介してあります。
各地の商店街は、老齢化と形骸化、無力化が進んでいますが、ここはどっこい生きています。学園坂商店街の方々が、この商店街を「ひとつの家族と思って」まとめてきた努力が、各イベントやレンタルBOXを成功に導いています。
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ご多分にもれず、近年シャッターを下ろす店が多くなりました。
商店街の店員にもいろいろな方がいます。
誰にでも明るく振る舞う方もいれば、馴染みの客と一見さんとで接し方がまるで違う方もいます。
前者のような店員のいる店には、また行きたいと思うし、行きやすくもあります。
後者のような店員のいる店に行くのであれば、スーパーマーケットに行くのもあまり変わりません。
(スーパーマーケットの店員は、毎日来る客にも一見さんにも、同じように「機械的に」接するわけですから。)
そう考えると、商店街は、商店街だけではなく、そこに来るお客さんにも「ひとつの家族」と思ってもらうことが必要なのかな、と思います。
>お客様にも「ひとつの家族」と思ってもらう。
そうですね。
個店だけでなく、商店街としても
「ひとつの家族」と思ってもらう努力をする必要がありますね。
商店街が衰退してしまって困るのは
商店主だけでなく地域住民でもあるのに
商店街衰退の問題意識が地域で共有できていない。
このことは問題の解決を妨げていると思います。