ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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あの日のまちかど 第25景 南三陸町

2019-05-21 23:43:28 | ゆるゆる歩き:町や通り

6年前の今日、津波の傷跡が残る町で、生命力の輝きを見た。

 

南三陸町、歌津の伊里前川に架かる橋は、青空の下で青く光る。

かつてアザラシが来たことで、汐見橋はうたちゃん橋と名を変えた。

 

 (2013年5月21日撮影:南三陸町うたちゃん橋)


 

伊里前川に石がギザギザに組まれた仕掛けがあった。

「ざわ」といい、この仕掛けでシロウオを獲る。

伊里前川でのシロウオ漁は、4月5月6月と、春から初夏にかけて行われる。

 

 (2013年5月21日撮影:歌津伊里前川のざわ)

 

歌津のシロウオは、ハゼの仲間で、産卵のために遡上するもの。

海でも獲れるが、伊里前川に遡上したのを「ざわ」で捕まえるのが、いわば名物。

海へ出て川へ戻るのだから、小さくもなかなか強い。

 


自然の廻りは、恩恵でもある。

小さな生き物と、大きな自然から力を分けてもらった一日。


 (2013年5月21日撮影:シロウオの丼と天ぷらの夕餉)