卯月十一日 根津
つつじ祭りの文京区。
根津神社のつつじ苑を見せていただく。
その後は、谷中方面へ歩く。
谷中では、慶喜公の墓所に立ち寄った。
青葉に変わった桜並木の谷中霊園を抜け、日暮里駅に出る。
昼下がり、風の強い時もあって、何度かツツジの間を砂埃が舞う。
風は次第に穏やかになった。
前日が夏日で、そこまでいかないが、この日も暖かかった。
卯月十一日 根津
つつじ祭りの文京区。
根津神社のつつじ苑を見せていただく。
その後は、谷中方面へ歩く。
谷中では、慶喜公の墓所に立ち寄った。
青葉に変わった桜並木の谷中霊園を抜け、日暮里駅に出る。
昼下がり、風の強い時もあって、何度かツツジの間を砂埃が舞う。
風は次第に穏やかになった。
前日が夏日で、そこまでいかないが、この日も暖かかった。
卯月四日
御成道の宿場、岩槻へ行く。
江戸から来た将軍は、岩槻城に宿泊したという。
白鶴城は、岩槻城の別名。
今はすっかり変わってしまったが、かつては水に囲まれた城だった。
町には城の名残が点在し、本丸跡は、なんと、ガソリンスタンドの中。
岩槻駅の近くに、遷喬館という藩校跡がある。
儒学者の児玉南柯による私塾であったが、後に藩校となった。
駅前通り付近は、人形の町をうたい文句に、人形店が点在していた。
街道や川が通り、要衝だった城下町の岩槻。
その土地柄のせいか、どことなく奥州市辺りの城下町と雰囲気が似ている気がした。
なんだか落ち着く場所だった。
卯月三日
明治神宮外苑から新宿御苑へと渡り歩く。
神宮外苑では、聖徳記念絵画館に寄る。
大正15年に出来た建物で、花崗石の荘厳な印象の外観。
内部は大理石やモザイクタイルで美しい。
中には大壁画が並び、明治天皇の生涯を通して当時の歴史を描き伝えている。
その後、新宿御苑へ。
様々な種類の桜があり、面白い。
散り始めの、花びらの舞う花見となった。
咲き始めたツツジの紅と、桜の淡い紅の景色を楽しむ。
晴れて汗ばむような、とても暖かい日だった。
東北より一足早い、東京の桜を巡り歩く。
弥生二十二日 神田川
弥生二十七日 隅田川
同日 王子 飛鳥山
飛鳥山から望む武蔵野の路。
親水公園と石神井川に沿う散策路に桜がいっぱい。
東京は三月に桜が咲き、東北は四月が桜の季節だ。
きっと、故郷のみんなは待ちわびているだろうと、思いを馳せる。
弥生二十八日 浜松町から田町
増上寺の桜と東京タワーを見上げる。
新芝橋付近は、街路樹が桜並木。
ビルやコンクリートの町が、桜で明るく柔らかく見える。
弥生は花見に出かけた月。
弥生七日 亀戸から旧中川へ
昼餉に亀戸大根を味わった。
亀戸天神で梅見。
旧中川では、河津桜の花見。
ふれあい橋を渡って、堤の桜並木の傍へ行く。
スカイツリーと総武線と河津桜の、重なる景色が見えた。