皇室への献上品と称して福島県の男性から桃をだまし取ろうとした疑いで東京の男がきのう逮捕され、警察は男の自宅を家宅捜索しました。
「加藤容疑者を乗せたとみられる車が福島北警察署に入ってきました」
詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは東京・練馬区の加藤正夫容疑者(75)です。加藤容疑者は今年5月、皇室への献上品と称して福島市の男性から桃をだまし取ろうとした疑いが持たれています。
警察は、きのう、加藤容疑者の自宅を家宅捜索しました。
「福島県警の捜査員が加藤容疑者の自宅から家宅捜索を終え、段ボールを積み込んでいます」
加藤容疑者は逮捕前、JNNの取材に対し、容疑を否認していました。
記者
「Q.桃はどこへ行ったんですか?」
加藤正夫 容疑者
「知らない。桃が採れる時期に行ったら『サンプルで』と言われた。私は全部買い上げている」
加藤容疑者は農家に対し、「皇室献上品生産地」などと書かれた看板を送りつけ、信用させる手口をとっていたとみられています。
宮内庁は「献上を依頼することも木の看板を渡すこともない」と強く否定しています。
警察は同じような被害をほかにも確認していて、余罪についても調べを進める方針です。
TBSニュース
厚生労働省は28日、2022年の日本人の平均寿命を発表した。男女ともに2年連続で前年を下回り、男性が0・42歳短い81・05歳、女性が0・49歳短い87・09歳。前年からの下がり幅はいずれも過去最大で、新型コロナウイルスの流行で高齢者の死者が増えたことが影響した。 平均寿命は、1年間の死亡状況が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きるかを予測した数値。1947年から公表しており、2020年まで男性は9年連続、女性は8年連続で過去最高を更新した。 だが、21年はコロナ死者が急増し、東日本大震災が発生した11年以来、10年ぶりに前年を下回った。22年は感染力の強いオミクロン株が広がり、前年の3倍の約4万7600人が死亡して平均寿命を押し下げた。 前年からの下がり幅は、男性がインフルエンザが流行した1957年の0・35歳、女性は東日本大震災が影響した2011年の0・40歳が最大だったが、22年はいずれも上回った。 海外の最新統計をもとにした国別の比較では、女性は3年連続で世界1位、男性はスイス、スウェーデン、オーストラリアに次いで4位で、前年から順位を一つ落とした。
読売新聞
【グアテマラ市=大月美佳】台湾との外交関係を維持する中米グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ大統領(67)が25日、首都グアテマラ市の大統領府で読売新聞の単独インタビューに応じた。ジャマテイ氏は2020年の就任以来、中国から「台湾との断交」を条件に巨額のインフラ投資など様々な申し出を受けたが、いずれも拒否したことを明かした。「我々は友人(台湾)を売り渡す習慣はない」と述べ、台湾との外交関係を維持する姿勢を強調した。 台湾と外交関係を結ぶ13か国のうち、中南米・カリブ地域には7か国が集中する。中でもグアテマラは最大の人口や経済規模を誇る。 ただ、同地域では近年、台湾と断交し、中国と国交を樹立する「断交ドミノ」が進む。2017年以降、ホンジュラスなど5か国が相次いで中国にくら替えした。ジャマテイ氏は「中国は特に経済的な問題を抱えた国々を買い取っている」と指摘した。 ジャマテイ氏によると、中国は「台湾との断交」を条件に、新型コロナウイルスのワクチンの提供を申し出たことがあった。ワクチン以外でも(道路整備などの)インフラ投資や病院建設などを提案されたとし、「身売りするならこれ以上の買い手はない、と思わせるような申し出をたくさん受けてきた」と証言した。 グアテマラは台湾と国交を結んだ1960年以来、友好関係を築く。ジャマテイ氏は国連総会で台湾の加盟を求めて演説し、世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を支持。今年2月には台湾の無償援助で国立病院が完成した。「国の問題が発生するたびに、台湾は常に真っ先に援助してくれた」と語った。 グアテマラの公的債務残高は対国内総生産(GDP)比で30%未満と世界的にも低い水準であることを踏まえ、「中南米で中国は多くの約束をしながら、国民にはほとんど何も提供していない。私たちは長期的な経済政策を取る」と語った。 ただ、グアテマラの対中国貿易はここ10年で3・7倍に増加。中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は、若い先住民女性の教育支援のために200台のタブレット端末を寄贈するなどしている。 ジャマテイ氏は任期満了に伴い来年1月に退任する。後継を決める大統領選は、台湾との外交堅持を表明した候補と、台湾と外交関係を維持しつつ「中国との貿易を拡大する」と訴える候補の争いになる見通しだ。
読売新聞
【ワルシャワ=吉永亜希子】ロシアへの大規模な反転攻勢を進めるウクライナのハンナ・マリャル国防次官は27日、東部ドネツク州のスタロマイオルスケ村を露軍から奪還したと明らかにした。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、SNSにウクライナ国旗を手に奪還を表明する兵士らの動画を投稿した。アゾフ海に面する同州の港湾都市マリウポリに向けて、わずかに前進したことになる。 ゼレンスキー大統領は27日、南部の戦線を視察し、前線の補給や防空システムについて高官らと協議した。南部ザポリージャ州では主力部隊を投入し、攻勢を強化している。 米紙ニューヨーク・タイムズは26日、米国防総省の複数の高官の話として、米欧から装備の提供と訓練を受けた兵士らで構成される数千人の部隊が投入され、ウクライナ軍が主要作戦を開始したと報じた。ウクライナ軍はこれまで主力部隊を温存しており、部隊投入は「消耗した兵士の補充の可能性」(米紙ワシントン・ポスト)との見方もある。 露国防省は26日、同州の南部戦線で、ウクライナ軍の3個大隊による大規模攻撃を受けたと発表。いずれも撃退したと主張している。米CNNによると、ウクライナ軍は27日、同州オリヒウ南方の露軍占領地域の要衝トクマクへ激しいロケット弾攻撃を行った。 一方、露軍はウクライナ南部オデーサ州への攻撃を続けている。州知事は27日、港が露軍の潜水艦からのミサイル攻撃を受け、警備員1人が死亡し、貨物ターミナルが損壊したと明らかにした。オデーサを訪問したゼレンスキー氏は27日、SNSで「我々はオデーサと南部地域を守る防空システムを求めている」と述べ、激化する攻撃に対し、より精度の高いシステムが必要だとの見解を示した。
読売新聞
JR東海によると、東海道新幹線は28日午後11時8分ごろ、静岡県富士市の新富士駅の上り線で客がホーム下に転落した影響で一時運転を見合わせた。転落を目撃した駅係員が非常停止ボタンを押したという。 客を救護し、安全を確認した後、下り線は午後11時28分、上り線は午後11時36分に運転を再開した。一部の列車に遅れが生じた。
産経新聞