映画「硫黄島からの手紙」を見てきました。(この映画は、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を獲得、アカデミー賞候補にも挙がっています)
昭和戦争末期の昭和20年2月、日本本土空襲の拠点として占領を目指し米軍約60,000名もの大群が上陸、激しい攻防戦を繰り広げました。
小さな島に夥しい米国の艦船と海兵隊が押し寄せてくるのに対し、栗林中将以下数百名(映画ではそんな程度ですが実際には、陸海軍約20,000人いたそうです)の日本陸軍が応戦する姿はまさに壮絶にして悲壮。
兵力の差に「5日しか持たない」と言われながら、擂鉢山他に縦横に構築された地下壕を拠点に、激しくも勇ましく応戦し、1ヶ月以上も持ちこたえたのには、「親や妻子がいる本土が攻められるのを一日でも遅らせたい」との思いがあったからこそでした。
この戦いで生き残ったのは、映画ではたった一人のようでしたが、実際には戦死者が日本兵20,000人中約19,000人(生き残ったのは約1,000人)、米兵も60,000人中日本兵よりもはるかに多い約28,000人もの戦死者を出したそうです。
この戦いがあまりにも「無謀な・・」と言うのは易しいが、我々の先人達の熱い思いのお陰で今の平和があることに感謝しなければなりません。
なお、私の家内の父親がこの硫黄島の激戦で戦死しています。そのため誘ったのですが、見るに耐えれらない、と断られました。