とうさんのつれつれ日記

日ごろの生活の中で気が付いたことを日記風に書き残します。

99.9%

2007-01-20 16:08:45 | つれつれ日記

それでもボクはやってない」 あの有名なバレリーナ草刈民代さんのご主人である周防正行監督の11年ぶりの映画です。今日から公開されます。

周防監督は、今まで「ファンシーダンス」「シコふんじゃった」「Shall we ダンス」等 ”素人”が初めての世界に入って頑張る映画を作ってきました。今回の作品は、もう実施2年後にせまった「裁判員制度」を意識してのものかどうか分かりませんが、日本の刑事裁判についての疑問点を指摘されているそうです。

裁判の原則は「十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜(むこ:無実の人)を罰するなかれ」です。即ち疑わしきは罰せず」が基本でした。しかし我が国の実際の裁判はそうじゃなかった。むしろ「疑わしきは罰せよになっているのではないか。

起訴された刑事裁判での有罪率はなんと、99.9%です。捜査官も検事も仕事熱心のあまり必死で成果を出そうとする。罪を認めさせるのが成果だと思っているのです。その熱心さのあまり、無実の人を有罪にしてしまっているのではないか?
今日の新聞に、富山県警が、無実の男を逮捕しすでに懲役3年の服役を終えた今、誤認逮捕だったことを認めて謝罪した記事が載っていました。こういうのは例外中の例外でしょうが、捜査段階での裏づけが如何にもずさんで、自分達の成果だけを追求した怖い一例です。

驚いたことに、実際は違う車両に乗っていたにもかかわらず。痴漢容疑で逮捕されてしまったというケースさへあるそうです。

この映画の宣伝ではありません。2年後に迫った「裁判員制度」との関係で、興味をそそられたのです。私達が裁判員に選ばれた時、99.9%がどうなるのかにも、関心があります。

写真は1月16日の誕生花「スノードロップ」です。

コメント (10)
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