灘菊さんに行きたかった一番の理由が、秀吉の『大返しめし』。
お酒も好きですが、お酒よりは食の私、灘菊さんに隣接した食事処の「前蔵」に行きたかったのでした。
秀吉の『中国大返し』
黒田官兵衛が成功させたと言われる「秀吉中国大返し」。
戦国時代の奇跡の大作戦、一万八千余の大軍が昼夜をわけず
川を渡り、山を駆け、備中高松城から姫路城まで引き揚げた。
そして、ありったけの振舞いをして士気を調え、天下取りをめざし
山崎の合戦へ向けて軍を進め、明智光秀を討った。
明治43年に造られた蔵でいただく、大返しめしは、昼と夜でメニューが異なります。
夜のコースは3675円からでした。
官兵衛は兜がお椀であることからもわかるように、「食」に重きを置き、贅沢はしませんが、しっかりと食事を摂ることは普段から心がけ、倹約しを篭城したときの備えもしていたそうです。
戦で勝利し、生き残るためには体力と強運が必要で一にも二にも食という考えだったようです。
官兵衛は鯛を好み、一物全体食で残すところなく食べたそうです。
三木城や鳥取城を飢餓で落とした秀吉ですが、官兵衛は食の大切さ身にしみて知っていたのでしょう。
前蔵の裏手が、売店の隣になります。
大返しめしはもちろん食べるのですが、隣の売店にあった、
黒甘ソフトが食べてみたい。
とはいえ、食事後だと18時までの売店なので、食事の前に食べました。
★黒甘(くろかん)ソフト 300円
甘酒たっぷりのソフトクリームに、黒蜜味で十年熟成されたみりん で仕上げたソフトクリーム。
東京は雪で、西日本も寒い日でしたので、お店の方が火鉢を持ってきてくださいました。
火鉢ってあったかいんですね~。
お店が開いてすぐ入ったのでまだ空いていて、とても親切に姫路のおすすめスポットを教えてくださいました。
★自家製ざるごし豆腐
特製味醤油でいただきます。
大返しめしに、食前酒はお猪口一杯セットになっていますが
ひとりじめセットや、試験管気分セットなどもあり、いろいろ飲み比べができます。
試験管が気になりました。
お酒は弱いけれど、好きなので、調子にのって酔っ払いそうなのでお猪口一杯にしておきました。
食前酒 季節のお酒だそうです。
★前蔵自慢の季節の大皿盛
まるでお節のような豪華な大皿盛。
鶏肉、ままかり、さわら、おでん、白和え、切干大根の煮物?、煮玉子など。
★鯛のお造り、もしくはカルパッチョ
この日は鯛のカルパッチョでした。
★酒蔵鍋 酒粕を使った野菜鍋は豚肉もたっぷり
★鯛のかぶと煮
このかぶと煮がとても美味しかったのです。
★前蔵名物 麦めしとろろ 香の物
★酒蔵のデザート
本当は私が食べた黒甘ソフトをアイスにしたものらしいのですが、お昼に出している酒ゼリーが登場。
黒甘ソフトを食べているのを知っていたので、お気遣いくださったそうです。
明治43年建築の酒蔵。
土壁・柱・梁は当時のままに、ノスタルジックな雰囲気。
昼も夜も予約した方がおすすめです。
予約なしで入ったのは私くらいで皆さん、ほかは予約、もしくは来店前に電話で確認されていました。
■前蔵 (豆腐料理・湯葉料理 / 手柄駅、亀山駅) (まえくら)
TEL・予約
079-224-0707
住所 兵庫県姫路市手柄1-121
営業時間
11:30~14:30(L.O.14:00) 17:00~21:30(L.O.21:00)
定休日 火曜日
姫路、岡山、鳥取城下町推進協議会 / 黒田官兵衛ゆかりの城をめぐる山陰・山陽の旅
まとめの目次