風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ことぶき吟剣詩舞の集い

2021年09月04日 | 詩吟

70歳以上に出場が認められることぶき吟剣詩舞の集いに初参加でした。

すでに、エントリー資格を得ていましたが、先延ばしにしていた初出場は、押されて今年になりました。

プログラムを見て、驚きました。なんと!『125番』でした。
代表者吟詠を除いて出吟番号の最後は、128番なのに。初出場は、遠慮がちに入りたいから、もっと若い番号にして頂きたかった、たいへん申し訳なく思いました。

初めてというのは、何かと不安で、会場へは、重い足で向かいましたが、これまた、初出場のお姉さまにしょっぱなに出会い、不安を分かち合い、並んで座って、鑑賞及び、出待ちをいたしました。
最近、他教場で知りあった方なので、お互いにちょっとばかし遠慮がちです。
コロナ対策で、椅子との間をとってあるのが、まだ寄り添えていないお互いにとって、ちょうど良い距離でした。

今日は、全くのお客様で、参加したので、時間もたっぷりあって、声出し、お昼ごはんと誘われるままに、気の向くまま過ごしました。申し訳ないなと思いながら、今日は、このお姉様と徹底的にお付き合いをしようと決めました。

実を言うと、私自身の不安解消にもなり、程々の持ちつ持たれつで、一日をご一緒できました。

このお姉さまは、とても味のある吟詠をなさいました。それでも謙遜をなさって、つつましく奥ゆかしいお方です。

さて、私はというと、まだエントリー資格のない若い吟友さんと声出しをしました。
今日は、「集い」なので、会場は、穏やかな雰囲気に包まれていました。そして、舞台の吟詠を聞いていると、声を出したくなったともう一人の若い人も言っていました。
こんな風に、出吟できなくても、応援に来て、様子を知ってくださることが、将来への財産となることでしょう。おかげ様です。ありがとう。

声出しの部屋も、殺気立ったところがなく、気楽に仲間を見つけて、声を出すことが出来ました。

出吟控えでは、刻々に出番が近づくと、いつもは、早鐘が鳴り響くのです。
今日は、みなさんが落ち着いて、吟詠をなさり、特に芦孝会の面々は、それぞれがとても魅力的な吟詠をなさいました。
プログラムが進むにつれて、自信に満ちたどっしりとした吟詠を心から楽しんでいるようすが伝わって来て、そのような声を聞いていると、あるがままの、競わない吟詠スタイルに、やっと気持ちが添ってきました。
125番という遅い出吟番号にふさわしい吟詠を精一杯吟じたいと、願いました。

心を落ち着けるには、先ず、丹田に思いを置きます。横隔膜を下げる動きと、深呼吸で、息が上がるのを、留めていると、不思議な感覚にとらわれてきました。

感染対策で、前の吟者が終わっても、マイクのカバーを外し、マイクスタンドの消毒作業を二人鰍ゥり

その作業を控えの席の前に立って、待っている時、いつもなら、とっくに舞い上がり平常心を失うところですが、今日は、落ち着いていられました。
却って、前の吟者の気配を消すことが出来たようで、まっさらな気持ちでマイク前に立てたのではと思います。

最後の深呼吸をして、おろした横隔膜を上げないよう、昨日の設計図を思いだし、体に言い聞かせます。

さぁ、消毒終わり。いくよ出吟だ!


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