風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

江戸川詩吟道場

2012年07月15日 | 詩吟
東京芦孝会には、12の教場があり、そのうちの一つ江戸川詩吟道場があります。

その名の通り、他の教場とは違って、今ある技術のスキルアップを目指して特訓を目標としている教場であり、その名の通り道場です。
ですから、新しい吟を習うのではなく、何か目標を持ってその問題の解明と習得に行く場所です。

関西吟詩文化協会会詩合吟、巻頭言を朗読、滑舌を良くするための詩の朗読や、早口言葉を言い、オープニングの最後は、8行の律詩を何度も吟じました。

男性が多いので、4本の高さで吟じるのですが、男性はもとより、7本の私でさえ結構な発声練習となります。

4行ではなく8行の詩を連続して吟じるというところに、この訓練の意味があると思いました。

例えば、4行の詩を10回連続と、8行の詩を5回連続だと、合計どちらも40行を吟じたことになりますが、その、必要エネルギーは、8行の詩を吟じる方が、かなり高い値を示します。

うまく文字で説明できないのですが、実感として、身体が、感じています。

21日に、コンクールを控えているので、特にそのための練習を皆さんがいたしました。

コンクールに出たのは、97年でしたから、そのときと今とでは状況が変わっているので、そのときの経験はまったく生かされません。

百戦錬磨の先輩方に、いろいろと教えてもらい、特に、マイクの使い方を練習させていただきました。

おかげで、マイクを前にした立ち位置、マイクの高さの調整(自分で、吟が始まる前にすばやくしなけれななりません)の方法など、懇切に、指導してもらいました。

さて、壇上で、これらのことを思い出して、一連の作業としてやりこなせるかは、付け焼刃の練習で、どうなることやら。

この練習でさえ、あがってしまって、十分に息が吸えない酸欠状態になるのに、壇上で、しかも審査員の前ではどうなるのか予想だにつかない。

97年に出場したときは、あがるなんてことはなく、自分らしい吟をしたように記憶しています。

年を重ねると、欲が無くなって来るのかと思っていたのは、大間違いで、としを重ねるほどに欲が出てくるらしいのです。

あがってしまうのは、その欲があるからだと、すこしでもいいかっこしたいと思うからなのだそうです。

冥土の土産というのには、まだ早すぎるけれど、そんな何処かへの土産が欲しいらしい。

一説には、先生と呼ばれるようになると、生徒さんによいところを見せたくなると。
うーん、そうかなぁ。

一説には、優勝して凱旋したいと。  ・・・・・うーん、そうかなぁ。

一説には、練習不足。・・・それは、確かにある。これだけ練習したのだからという満足と達成感は、ないなぁ。


細かい勝つためのノウハウがあるようだけれど、今となっては、聞き流すしかない。
おそらく2分以内に吟じるという規定は、無いのだろうとのこと。私は、どうも2分を過ぎてしまうのんびり吟なので、コンパクトにするのは、なかなか難しい。
けれど、今日の練習では、短いくらいに終わったのです。あがると短くなるようなので、それは、なんとかOK。

一日の終わりに今日の練習に参加して、思ったことは、自分を忘れないよう、丹田に力を込めること。
今、いろんなことを考えすぎて、丹田に力を込めることを忘れている。思い出せ、思い出せ。


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