風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

三月三日

2007年03月03日 | UBから


ウランバートルで、3回目のお雛様を迎えました。
2004年、2006年と今年。
最初は、日本びいきのお嬢さんに差し上げるつもりで持ってきましたが、いつの間にか、私たち夫婦の中心にあって、気がつけば、娘たちの幸せ雛に託して祈っておりました。
私たちにとって、大事なものになりました。
モンゴルの地に、おいて帰るはずのものが、いまや、一番に持ち帰るものになりました。

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グーネの居るゲル

2007年03月03日 | モンゴル風景
久しぶりの乗馬は、分岐点から右へ進むナライハの先からテレルジのさらに奥へ向かいました。
建築中のチンギスハーンの展望台が浮かんでいるように見えるところを迂回して、
いつものゲルではないところです。
休んでいた間に、今までとは違う牧民さんに馬を借りるようになっていました。
旧正月の後の春の雪に化粧されたテレルジは、ほんとに美しい。
また、違う表情を見せてくれました。





 とても素直な馬との出会いで、乗馬技術が進歩したかのように感じることが出来ました。
鞍も、前後を支えてくれるので、モンゴル鞍の方が安心して乗っていられます。
この皮製の鞍は、競馬用と聞きました。
だからと言って、競馬のようにじゃんじゃか走ったわけでは有りませんから。。。(^^♪





いつも馬を借りている牧民さんが、問題ありになってきたので、先々週から、新しい牧民のお世話になることになっていました。

それは、また会いたいと思ったおじいさんの居るゲルでした。

今日乗った馬は、4才と若いのですが、ちっとも荒々しいところが無くて、素直でよく走り、浮ェったりしないのです。
あの、優しげで厳しい牧民に育てられた馬だと思うのです。

おかげで、お昼ご飯を食べるときも、とても穏やかな気持ちで、おいしくいただけるのでした。

前の牧民の末娘のソブダーは、先週がちょうど5才の誕生日でしたから、一週遅れのプレゼントを持参したのですが、渡すことが出来ませんでした。
彼らは、水害のために全てを失って地方から親戚を頼って出てきたばかりでしたから、Fさんが、馬を借りることになった1年半あまり前は何も持っていなかったそうです。

1年半あまり、Fさんが馬を借りる事によって、彼らは潤ったのです。
行くたびに新しいものがゲルの中に増え、昨冬は、馬のえさのふすまをまとめて4トンも買えるほどになりました。
その前の、冬は、近くの牧民のところに、少しずつ分けてもらいに行っていたのですから、大変な差です。

そこまで、自立すると、だんだんとわがままになってきた牧民は、日本人にとって理不尽なことをするようになり、Fさんに嫌われてしまいました。
それで、トレッキングの途中で助けてくれた、牧民さんのゲルに行って馬を借りることになったのだそうです。
この、牧民さんは、私たちがほっとしてくつろげる空間を持ち、馬もその他の家畜も、和んでいるように見受けられます。

この牧民さんは、現金を手にすることで、もてなしの心を失わないで居てくれることでしょう。

ソブダーにあえなくなったのは、残念です。
どうしてこなくなったのかなぁと思っていることでしょう。




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