風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

マドーチンとの会話

2004年10月14日 | チンゲル亭過去日記

UBには、さまざまな形で日本人が生活しています。
マドーチンのように、私費でモンゴル語を学んでいる人、留学生、企業の出張組、JICA関係の人たち。

JICA関係は、後ろ盾がしっかりしているのですが、マドーチンのような学生は何の後ろ盾も無いのです。
たとえば、泥棒に入られたとき、日本大使館に被害届けを出さねばなりませんが、それ以上は何の手助けも無かったそうです。
授業を休んで、警察の事情聴取にいったら、約束の時間大幅に遅れて始まるし、何度も同じことを聞かれ何度も足を運ばせられ、犯人の見当はついているのに、結局どうにもならなず、時間もとられ、疲労が残っただけだったとか。

それを、たった一人で背負い込まなければならず、不安は増大するし、相談をする場所も無く、途方にくれたそうです。

単身UBに来ている人たちの、相談場所が欲しいといっていました。

私は、夫がいて夫は、職場の相談相手いて、JICAの後ろ盾があるわけで、そんな安全の中にいても、限りない不安を抱いてしまっているのです。
たった一人で、頑張っている人たちに比べたら、なんて恵まれた立場にいることか。

マドーチンとの会話で、不安を意味無く増大させているんだなぁとわかりました。
マドーチンはビール、私は麦茶とコーラを飲みながら夜が更けた昨夜でした。

母との10年の間に、これだけのことに耐えられたのだから、もう何がきてもOKと思っていたのですが、これが大間違い。
別の種類のストレスが来ると、又、同じように悩み落ち込む私です。

辛さを忘れることができるのは、人の心の大きな安全システムなんだなぁ。
忘れられたから、又、あらたな出来事には、又、新たな反応をするのかしらん。
人の心は、悩むようにできているのかなぁ。

「どんなことが有っても大丈夫」とは、私の中で崩れたのでしたが、元の木阿弥になったというのではなく、一つ階段を上がったような気持ちです。

気持ちが塞ぐことがあると、ありがたいのは、そのたびに、強い助っ人が現れることです。私も、捨てたモンじゃないな。

昨夜の会話の中で、チンギスハーンの墓の発掘のことが話題に出ました。
ヘンティ県は、UBからそれほど離れていないところなので、帰国前にいけたらいいねと言ったことでした。

さて、10時にはいつものタクシーが迎えに来てくれて、空港へお迎えです。うわー、どきどきしてきた!
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通訳さんその後3

2004年10月14日 | チンゲル亭過去日記

昨日は、夫の通訳のソロンゴさんと午後を過ごしました。

皮のベストの仮縫いに当てにしていた学生さんが見つからなかったので、夫に相談に行ったら、ソロンゴさんにお願いしてよいと言う許可をもらいました。

仕事の通訳さんをプライベートに使うということを夫が許可すると思わなかったので、驚きました。
ちょうど、仕事の区切りもついたことだし、私が相談に行ったタイミングも良かったのです。

たまには、楽しんで来ればよいということで私の用事が済んだら帰宅してよいとのこと、時間を気にしないで出かけることができました。

途中で、良いタイミングでマドーチンさんからも電話が入って合流することになりました。

「さくら」と言うパンとケーキの店で、まずランチです。
ソロンゴさんははじめて入ったといって喜んでいました。
「さくら」が開店したばかりのときよりも、パンもケーキもどんどんおいしくなって来ているし、お店も繁盛しているようで、うれしくなりました。

次に、CDショップ。開店時間になっているのに、ドアが閉まり、若い子たちの行列ができています。
人気男性グループのテレビ取材をしていたようです。
それをキャッチしたファンの列だったようですが、この店の前でよく行列や人だかりのあるのをよく目にしたのですが、ソロンゴさんのおかげで謎が解けました。

マドーチンは、アリナだったかな?のャbプスのCDを、わたしはノルパンザットのCDを買いました。
目的のCDのほかに、あれは何これは何と気軽に尋ねて答えてくれる人のいる買い物は欲求が満たされます。
この、目的以外のものにも目を向けるのは、女性特有の楽しみなのです。
マドーチンは日常会話には不自由しないのですが、やはり、モンゴルの人がそばにいると突っ込んだことが聞けるから、嬉しいと言ってくれました。

皮のベストも、細かい調整を通訳してもらえたので、随分ぴったりと好みの仕上がりができそうで、楽しみです。
ちなみに、皮のベストの仕立ては、4万五千トグルクです。3日ほどで完成です。
知り合いの方がコートを仕立てたとき、まもなく帰国するからと言ったら仮縫いを含めて3日で仕上げてくれたとのことでした。驚きです!

一人で意を決して買い物に出かける時は非常な緊張を強いられるのですが、今日は通訳がいることと親しい友人もいることで、楽に用を済ませることができました。
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