風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ゾーン・モドの別荘地 II

2004年10月23日 | チンゲル亭過去日記

この別荘地帯には、電気は来ていますが、水はちょっと先のボダク(泉、湧き水)まで汲みにいきます。
この湧き水は胃に良い良質の水なのだそうです。
広い草原のその先に見えるので、近くに見えますが、かなり距離がありそうで、歩いて水を持ち帰るのは、一仕事です。

しかも、そこにいくには、飛び越すには幅が広く、水を渡るには今の気候ではさすがのモンゴルの人にも冷たすぎるのです。
夏は、ジャブジャブ歩いて渡り、冬は氷の上を歩くのです。
今日でも、氷は張っています。渡ってと誘いかけられているようですが、石を落とすとぱりぱりと割れてしまいます。
それで、今日は、湧き水を汲むのを諦め川の水を汲んでバケツにためることになりました。

私たちが到着したときは、3日ぶりの訪問でした。
ここは、まだ、住人が定住していないので、3日おきくらいに聡怩笂_検にやってくるのだそうです。
バケツに汲み置いていた水は凍り、テーブルの上のトマトは見かけはしっかりしていても、中はぐずぐずになっています。

2階は、整備されてなくて、まだ物置状態です。
モンゴルの人たちが、大好きなタルバガンの肉が冷蔵保存されていました。
私たちのために、とっておきのタルバガンを振舞ってくれるつもりだったようですが、日本人には、食べるなと言われているものです。

タルバガンはペストを運ぶといわれています。モンゴルの人もそれは良くわかっていて、健康で元気なタルバガンしか撃たないのですが、見かけの元気さだけで確かに食べて大丈夫とわかるなんて信じられないので、せっかくですが、お断りしました。

日本人のことを良く知ってくれているトヤさんですから、気を悪くすること無く判ってくれました。

壁につながっているストーブに、じゃんじゃんと薪をくべて部屋と、室内にある煙突部分がどんどん暖まってきます。
薪が十分に燃えてくると、そこに石炭をくべるのです。
大きななべに水を入れ、お茶と食器を洗うための湯を沸かします。

モンゴルでは、湯という単語はなく、熱くても「オス(みず)」といいます。
あえて、熱いものといいたいときは、ハドン(熱い)を前につけ「熱い水」と表現ます。

こんな場所に来ると、癖の強いフルーツティーに砂糖をたっぷり入れて、薪のぱちぱちはぜる音をききながら、とりとめの無いおしゃべりをしながら飲むのがとても美味しかった。
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ゾーン・モドの別荘地

2004年10月23日 | チンゲル亭過去日記

知り合いのモンゴルの女性(友人来蒙の際の通訳さん)の別荘に連れて行ってもらいました。
その、行き先は、「ゾーン・モド」
ガイドブックに載っているゾーンモドとは違うところです。

彼女の友人と4人で、白タクを拾い、料金の交渉をします。
途中で買い物をするのを条件に3,000トグルクで成立。

別荘に程近いお店で、石炭一袋、ドッグフード(なんとひき肉)を買いました。
低い柵でかこまれた、木製のバンガロー風の家が並んでいて、その一角が彼女の別荘です。

このあたりの別荘は、夏だけ、週末だけのものと、定住している家とさまざまな住み方をしているようです。

まもなく結婚を控えた二人が今夏、親兄弟の手助けを得て、自分達で立てたものです。
バンガローといっても、二階建てで20畳くらいはあったでしょうか。
中には、オンドル式のストーブがあり、テーブルと調理台、次の間にはベッドと小机があり、その小机の上には二人が完成したばかりの家の前で、中むつまじく移っている写真が額に入れて飾ってありました。
 
捨てられていた犬のツァガナ(白)ちゃんは、身をくねらせて私たちの到着を喜びます。彼女と一緒におとづれたためでしょうか、初対面の私にさえ腹を見せて、服従を示してくれたのには、驚きました。
その、ツァガナもそばをよその人が通ると激しく吼えついてちゃんと番犬をするのです。

柵をしてあるのに、牛が入ってかってにくさを食べています。
見事な糞があちこちにみられ、乾いたら良い燃料になりそうだと思いました。

しかし、牛は柵があって入らないようにしているはずなのですが、お隣さんの観察によると、出入り口用に差し渡してある木を上手に角で持ち上げてはずすのだそうです。
うーん、牛も賢いのねぇ!

それにしても、その巨大牛には黙って、草を食べるのを許しているのに、柵の外の小さめの牛には柵の外にいるのに吼えかかっています、しかも、子牛にはもっと強い調子で飛びつきながら吼えています。
さすがに母牛が怒ってツァガナを追い回していました。

ツァガナは、今夏8匹の子を産んだ母犬とはいえ、まだ遊び盛りの若い犬なのです。
つながれたまま餓死しそうになっていたところをトヤさんに助けられたツァガナは人が訪れるのをとても嬉しがるのです
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