東日本大震災 現地復興支援センター

・・・真宗大谷派(東本願寺)の東日本大震災による被災地での支援・復興活動ブログ・・・

2018年2月20日~22日 真宗大谷派三条教区教化センター第11期/福島県、岩手県陸前高田市、宮城県南三陸町【視察】

2018-03-09 14:05:03 | 活動日記

三条教区教化センター第11期の研修生と修了生、職員による東北三県の視察です。教化センターは、それぞれの期でこれまでも研修期間中に被災地視察を継続的に行っていただいております。

今回は、1日目に福島県二本松市や原町別院など、2日目に岩手県沿岸部から宮城県を南下する形で視察を行いました。

1日目は、はじめに二本松市の眞行寺様を訪れ、佐々木道範住職から震災後、原発事故を受けてどのように活動されてこられたのか、お話をお聞きしました。その後、南相馬市の原町別院を訪れ、現地復興支援センターの木ノ下秀俊嘱託よりお話をお聞きしました。その後、飯館村や浪江町をまわりましたが、居住制限区域が解除になった場所でも未だに住民が戻ることのできない現状などの説明がありました。

2日目は、今度はバスを北に向け、まず岩手県陸前高田市を訪れました。陸前高田では、市の建設部都市計画課の永山悟さんから市の復興計画について説明をしていただき、その後、一般社団法人マルゴト陸前高田の伊藤雅人さんから奇跡の一本松とその周辺をまわりながら、民間として市と協力しながら町をどのように再生していくか、そのビジョンや課題をお話しいただきました。そして、本稱寺様に向かい、佐々木隆道住職のお話をお聞きしました。その後は、南三陸さんさん商店街をまわりました。

3日目は、宮城県石巻市や松島の沿岸をまわり、新潟に帰られました。

今回の視察では、何度も被災地に訪れている方もおられましたが、前回来たときと町の様子が大きく変わっていることに驚いておられました。被災地は復興に向け、町の様子が日々変わっていきます。陸前高田市の職員の方の説明でも、「どのように外から人に来ていただける街に再生するか」ということをお聞きしました。復興に向けて前を向いて歩んでいく事は明るいことではありますが、その一方で「忘れられていく」という悲しさ、不安を抱えておられる方もたくさんいらっしゃいます。ですので、今回の三条教区教化センターの皆さまのように、継続して視察に来ていただけることが大変ありがたいことだと感じました。

これからの支援の形は「聞き 伝える」ことが大切だということを実感する視察でありました。

    


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