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未確認飛行SHO年記

孤島の王

2013-02-24 | CINEMA
友に誘われて何の予備知識もないままに行ったのですが、最初、孤島・王・少年‥とくれば『蝿の王』的なものを少し期待していましたが…
1900年~1970年まで実在した矯正施設での実話を基にしたマリウス・ホルスト監督作品。

━ 1915年、ノルウェーのバストイ島に元船乗りの少年エーリングが送還されてきた。この島には非行少年の矯正施設があり、院長の厳格な指導のもと、過酷な環境下で少年たちが暮らしていた。反抗的なエーリングのお目付け役に、卒院が近い模範生のオーラヴが命じられるが、エーリングは着々と脱走の準備を始める。性格も考え方も異なる2人だが、次第に心を通わせるようになっていった。そしてエーリングは脱走するが…。【あらすじより】


期待をした蝿の王とは全く異なっていて、どちらかというと施設内で最初はお互い反発をしていた優等生オーラヴと反抗的な態度をとっていたエーリングの友情物語・・といっても良いと思われ。理不尽な支配体制を強いる院長に従順だったオーラヴ。少年に暗黙の虐待を繰り返し、死へと追いやった寮長へ怒りを爆発させるエーリング。やがてふたりに友情が芽生え、監獄島を揺るがす大反乱へ、そして逃亡から思わぬ結末まで。監督のコメントには「孤島の王は今の時代もなお世界のいたる場所で起こっている。理不尽な現実を描いた」
まーとにかくノルウェーの孤島は寒そうだー。

よくある・・といえばそうですし、ストーリーもあまり捻りがなくストレート。
嫌な癖のある寮長の憎たらしさも(やっていたことは酷いけど)少し描き切れていないような気がしました。何より逃亡の結末が・・あのまま優等生くんは卒院を終えてた方が良かったんじゃないのーーとか思っちゃってね。いえ、実話だったら捻じ曲げてもしょうがないですけど。

3本の銛を打たれた鯨の話や映像は詩的だったし、少年たちも真に迫っていました。でも、実際非行を犯してこの島に来たのだから、それらを矯正するにしてもこれは酷いのではないか・・の説得力やインパクトがもう少し欲しかったです。

それともひとつ、パンフが値段の割にペラかった( ̄△ ̄)ノ←ソコ?w

2012.7

公式サイト

最近はDVDも観ています。サラの鍵、ディナー・ラッシュ、メランコリア、青い夢の女、ラビット・ホールと新旧いろいろw。中でも「サラの鍵」はオススメ!



たかだくんなう

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