なにしろ響きにくい(?)私がここ数年で一番驚いた日本の監督がこの園子温サンです。
実際にあった殺人事件をモチーフにして作られた『冷たい熱帯魚』
「絶望を全部主人公に背負ってもらった」とパンフで監督が語っていたように(かなり凹んでいる時期だったらしい)至るところで主人公に圧し掛かって来る負の、ストーリーの“加圧”が凄いです。
マジな話、この映画の感想をfrou*2に上げるのはいかがなものか....と思っていて...
たまにRが付いてる映画で「なんでRが?」と思ったりするものもあるのですが、これは流石にヤバイ。
(以前、アンチクライストの感想を書いるのに何ですがw)
確か‥最初館内は6人ぐらい居たのに、終わって明るくなると3人しか居なかったとゆー。あら?www
異常な事件に巻き込まれる流れは、現実こうやって冷静に考えればいくらでも危険のシグナルを回避できるのに、グレーだった筈がいつの間にか真っ黒の渦に諾々と呑み込まれて行く感じなのかも知れないです。
狂気の猛毒エンターテーメントかも知れませんが、ある意味、見ててスカッとするのはたぶん、でんでん演じる怪物村田、そのパートナー愛子らが自分に対して全く混じりっ気なしに疑問を持っていない。むしろ自信すら持っているところが、怖くもあり何処か可笑しくもあったりするからだと思います。
いや、でんでんの不条理なパワーは怖かったけど。子どもの頃のトラウマを引き出されたり。
愛子さんは「あの子は誰っ?!」的に突き抜けてましたw
主人公の社本(吹越)さんが一番普通の人設定だけど、理不尽に追い込まれながらも抜け出せないまま、村田のマシンガントークに攻められ混乱をしつつ片棒を担ぐ。
結局、社本がこの事件に巻き込まれたのは、村田に見抜かれるほどの隙が家族にあったからなワケで‥‥
そして、何もかもがあの山小屋も熱帯魚屋の設定も何もかもが浮世離れして胡散臭いのです。
村田の「ボディーが透明になっちまえば何も分かりゃしねぇー、俺は常に勝つ!」
の「ボディーが透明に‥」は実際の事件でも使われていたとか。
このインパクト。えろグロいです。
1つのキャリーバックに惜しげもなく怪しげなブラックが詰め込まれていて、でも観終わった後にはその密度に「面白かったー」と言ってしまいます。
かと言って、よい子には個人的に全く本当にオススメできません。
オススメできない良作です。
R-18 公式サイト
最後に父親を蹴りながら笑う娘役はバッテリーで豪担を演じた梶原さんでした。
どんなに評価されても、使われることも無いと思うけど、好きな俳優さんには園さんの映画に出て欲しくないな~と思ってしまいます(w
監督の女性の好みってキャスティングに出ますよね~神楽坂さんとの結婚おめでとうございますw
次回公開の「ヒミズ」も観に行くつもりです。
2011.6
実際にあった殺人事件をモチーフにして作られた『冷たい熱帯魚』
「絶望を全部主人公に背負ってもらった」とパンフで監督が語っていたように(かなり凹んでいる時期だったらしい)至るところで主人公に圧し掛かって来る負の、ストーリーの“加圧”が凄いです。
マジな話、この映画の感想をfrou*2に上げるのはいかがなものか....と思っていて...
たまにRが付いてる映画で「なんでRが?」と思ったりするものもあるのですが、これは流石にヤバイ。
(以前、アンチクライストの感想を書いるのに何ですがw)
確か‥最初館内は6人ぐらい居たのに、終わって明るくなると3人しか居なかったとゆー。あら?www
異常な事件に巻き込まれる流れは、現実こうやって冷静に考えればいくらでも危険のシグナルを回避できるのに、グレーだった筈がいつの間にか真っ黒の渦に諾々と呑み込まれて行く感じなのかも知れないです。
狂気の猛毒エンターテーメントかも知れませんが、ある意味、見ててスカッとするのはたぶん、でんでん演じる怪物村田、そのパートナー愛子らが自分に対して全く混じりっ気なしに疑問を持っていない。むしろ自信すら持っているところが、怖くもあり何処か可笑しくもあったりするからだと思います。
いや、でんでんの不条理なパワーは怖かったけど。子どもの頃のトラウマを引き出されたり。
愛子さんは「あの子は誰っ?!」的に突き抜けてましたw
主人公の社本(吹越)さんが一番普通の人設定だけど、理不尽に追い込まれながらも抜け出せないまま、村田のマシンガントークに攻められ混乱をしつつ片棒を担ぐ。
結局、社本がこの事件に巻き込まれたのは、村田に見抜かれるほどの隙が家族にあったからなワケで‥‥
そして、何もかもがあの山小屋も熱帯魚屋の設定も何もかもが浮世離れして胡散臭いのです。
村田の「ボディーが透明になっちまえば何も分かりゃしねぇー、俺は常に勝つ!」
の「ボディーが透明に‥」は実際の事件でも使われていたとか。
このインパクト。えろグロいです。
1つのキャリーバックに惜しげもなく怪しげなブラックが詰め込まれていて、でも観終わった後にはその密度に「面白かったー」と言ってしまいます。
かと言って、よい子には個人的に全く本当にオススメできません。
オススメできない良作です。
R-18 公式サイト
最後に父親を蹴りながら笑う娘役はバッテリーで豪担を演じた梶原さんでした。
どんなに評価されても、使われることも無いと思うけど、好きな俳優さんには園さんの映画に出て欲しくないな~と思ってしまいます(w
監督の女性の好みってキャスティングに出ますよね~神楽坂さんとの結婚おめでとうございますw
次回公開の「ヒミズ」も観に行くつもりです。
2011.6