【夏場所終了】
夏場所終了とともに大鵬親方が定年退職した(→asahi.com関連記事)。また大相撲夏巡業は北海道巡業がなくなるという。
【北海道は】
かつて北海道は相撲どころだった。現在理事長の北の湖をはじめ、件の大鵬、千代の山、北の富士といった昭和の横綱を多く輩出してきた。私が相撲をよく見ていたころも、横綱の千代の富士(現九重・福島町)、北勝海(現八角・広尾町)、大乃国(現芝田山・芽室町)、大関北天佑(現二十山・室蘭市)ら、上位の半分以上は北海道出身力士だった。また、夏巡業は涼しい北海道を廻り、事実私も小学生のころに大相撲栗山場所なる地元で開催された巡業をB席のチケットながらもぐりこんでA席で見た。いまや北海道出身の上位力士はおらず、巡業もなくなる。時代の移ろいとはいえ、寂しい感は否めない。
【大相撲の行く末】
大鵬親方がインタビューで指摘しているとおり相撲界は厳しい世界だ。現在の日本人で「力士になりたい」と思う人はかつてよりも圧倒的に少なくなっていることだろう。そこにはやはりハングリー精神の欠如とかいろいろな理由があるかもしれない(現在闘病中の二子山親方、元大関貴ノ花は入門当時水泳と相撲を天秤にかけ、相撲のほうが金になる、といって入門したという)。ただそういうだけではなく、やはり巡業が減るということは生で相撲を見る機会が減るということとイコールであり、それが相撲をわれわれから遠ざけてはいないか。今の日本人力士は学生相撲出身者が非常に多いが、限られた相撲の盛んな名門高校から名門大学へ進むコースをたどった力士ばかりがプロになるというルートでは、競技底辺の拡大にはつながらない。スポーツは何よりも裾野から。その原点を相撲協会は忘れてはいないだろうか。
夏場所終了とともに大鵬親方が定年退職した(→asahi.com関連記事)。また大相撲夏巡業は北海道巡業がなくなるという。
【北海道は】
かつて北海道は相撲どころだった。現在理事長の北の湖をはじめ、件の大鵬、千代の山、北の富士といった昭和の横綱を多く輩出してきた。私が相撲をよく見ていたころも、横綱の千代の富士(現九重・福島町)、北勝海(現八角・広尾町)、大乃国(現芝田山・芽室町)、大関北天佑(現二十山・室蘭市)ら、上位の半分以上は北海道出身力士だった。また、夏巡業は涼しい北海道を廻り、事実私も小学生のころに大相撲栗山場所なる地元で開催された巡業をB席のチケットながらもぐりこんでA席で見た。いまや北海道出身の上位力士はおらず、巡業もなくなる。時代の移ろいとはいえ、寂しい感は否めない。
【大相撲の行く末】
大鵬親方がインタビューで指摘しているとおり相撲界は厳しい世界だ。現在の日本人で「力士になりたい」と思う人はかつてよりも圧倒的に少なくなっていることだろう。そこにはやはりハングリー精神の欠如とかいろいろな理由があるかもしれない(現在闘病中の二子山親方、元大関貴ノ花は入門当時水泳と相撲を天秤にかけ、相撲のほうが金になる、といって入門したという)。ただそういうだけではなく、やはり巡業が減るということは生で相撲を見る機会が減るということとイコールであり、それが相撲をわれわれから遠ざけてはいないか。今の日本人力士は学生相撲出身者が非常に多いが、限られた相撲の盛んな名門高校から名門大学へ進むコースをたどった力士ばかりがプロになるというルートでは、競技底辺の拡大にはつながらない。スポーツは何よりも裾野から。その原点を相撲協会は忘れてはいないだろうか。