一点の「濁り」もないBlog “G”

北海道を離れ、新たな土地で再出発。それに伴いタイトルだけリニューアル。
ただ、看板は挿げ替えたが内容は相変わらず。

栃東復活!!

2006-01-23 | sports
【栃東復活】
栃東太裕。今の現役力士で一番好きなのは彼である。ケガが多く、思うような結果はこれまでなかなか出せなかったものの、そのおっつけは力士の間でも憧れる人が多く、技術面では現在の上位陣でもダントツ。 とにかく栃東の相撲には溢れるセンスを感じさせる。
タイプとしては三代目若乃花に近いと言っていいと思うが、(若乃花ほど小兵ではないにしても)決して他を圧倒するような体躯をしているわけではないが、低い大勢での押し相撲、特におっつけに光るものがあり、そして土俵際の立ち回りが上手い。ちなみにどちらも2世力士で、どちらも明大中野高校出身。

【苦難を越えて】
栃東は父親の先代栃東の玉ノ井親方のもと順調に出世し、父を越える大関昇進を成し遂げたものの、その後
ケガが相次ぎ、大関から2度の陥落。しかし、どちらも1場所で返り咲き、しかも2度の返り咲きは史上初。そしてこの2度の返り咲きを経て、大関はちょっと変わった気がする。

【インタビューで】
今日の優勝インタビューで、栃東は、

「上を目指す」

という趣旨のコメントをした。栃東と言えば、冷静な語り口で有名で、こういう積極的な発言はあまり多くはないのだが、今日朝青龍を地面に這わせたあとの気合の表情といい、あまりこれまでの栃東っぽくない雰囲気がにじみ出ていた。もともと技術がすばらしいだけに、ケガさえなければ十分上を狙える栃東。今日の上手出し投げにしてもあのタイミングの鮮やかさ。下に這わせる出し投げ、というのは本当に強くないとできないひそかな大技だと思うのだが、それを(手負いとはいえ)朝青龍相手にやってのける。

【綱とりへ】
果たしてこの場所が天才覚醒の場所となるのか。ケガで休場した場所が多いため印象には残らないが、勤め上げた場所に限って言えばかなり毎場所好成績を残している栃東。個人的には、栃東は怪我が多いだけに横綱となって、結果的にそれが引退を早めてしまうこととなってしまわないかという危惧もあるが、それでも綱を締める栃東が見てみたいと実感した千秋楽であった。

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