正直、出だしはオッと思った。辞令交付にいたる場面もいい。あとは時にユーモラスですらあるこのリアリティのない状況の中に、いかに死者を出すほどの戦場の生々しいシーンを融合させ得るのか、というのが関心事となった。
リアリティのない戦争というのは、湾岸戦争という直近のサンプルがあるために共通理解を得やすい状況ではある。
「僕」=北原修路と香西さんの性交場面は、短い場面だがかなり印象に残った。描写はあっけないのだが、それ以上に香西さん(結果的に「僕」も)が無言で行為をする点に、違和感をおぼえた読者も多いようだ。
お互い口を一切きかずにSEXすることは・・・ある(キッパリ)。
だけど、この場合は香西さんが他の業務を淡々と説明するような具合に「というわけで、北原さんさえ異存がなければ週一回、わたしが性欲の処理を担当させていただきますが?」としたほうが面白かったのではないだろうか。
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となり町戦争
リアリティのない戦争というのは、湾岸戦争という直近のサンプルがあるために共通理解を得やすい状況ではある。
「僕」=北原修路と香西さんの性交場面は、短い場面だがかなり印象に残った。描写はあっけないのだが、それ以上に香西さん(結果的に「僕」も)が無言で行為をする点に、違和感をおぼえた読者も多いようだ。
お互い口を一切きかずにSEXすることは・・・ある(キッパリ)。
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