野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

紫紅色の大きな花が特徴の「オオヤマツツジ」(ツツジシリーズ 23-02)

2023年04月30日 07時02分39秒 | 

紫紅色の大きな花が特徴の「オオヤマツツジ」。葉に先立って咲くので、とくにきれいだ。

(2023年春 神代植物公園)

2023年ツツジシリーズ

「琉球ツツジ」(ツツジシリーズ 23-01)

「オオヤマツツジ」

オオヤマツツジとは
オオヤマツツジ(大山躑躅、学名:Rhododendron transiens)は日本原産で、ツツジ科ツツジ属の半常緑低木です。関東地方、岡山県、山口県の日当たりのよい山地斜面に自生する山躑躅の1種です。樹高は1~2mです。春に枝先を伸ばし、紅紫色で先端が5裂した漏斗状の花を2,3輪咲かせます。花被片の上部内側に濃斑があり、昆虫を招く道標の役割を果たしているとされます。雄蕊は10本あります。花が終了したのち展葉するので開花時に葉が花の邪魔をせず花が目立ちます。ヤマツツジ(山躑躅、学名:Rhododendron kaempferi)と名前が似ていますが、それぞれ系統が異なります。オオヤマツツジはヤマツツジと比べると、樹高が低く、花色は紅紫色系が主体で、葉や花は大きく、雄蕊数が多いようです。ヤマツツジを大きくしたものがオオヤマツツジではありません。

オオヤマツツジ(大山躑躅、R. transiens)
 樹高:1~2m、雄蕊数:7~10本、花色:紫紅色が主流、花径:5~6cm、花を観賞、花後に展葉。
ヤマツツジ(山躑躅、R. kaempferi)
 樹高:1~6m、雄蕊数:5本、花色:橙赤が主流で他と交配しやすいので多色、花より枝ぶりを観賞、花径:4~5cm。

一般名:オオヤマツツジ(大山躑躅)、学名:Rhododendron transiens、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツツジ目ツツジ科ツツジ属オオヤマツツジ種、原産地:日本、樹高:1〜2m、生活型:半常緑低木、春葉は葉長:2-5 cmで狭楕円形、夏葉は葉長:1.5-3cmで卵形~披針形、葉縁:全縁、放射相称花、花径:5~6㎝、花形:漏斗状で5深裂、開花期:4月〜5月、花色:紅紫色、白などの単色と絞り、萼片:5枚、雄蕊数:7~10本、。花柱長:3 - 4 cm、果実型:蒴果、果実期:9~10月、用途:庭木、鉢植え。

 


淡い紫の大きな花があわあわと咲く「シラネアオイ」(春の花シリーズ 23-57)

2023年04月30日 06時59分14秒 | 

淡い紫の大きな花があわあわと咲く「シラネアオイ」。かつて日光白根山で群生としているのをみたのを懐かしく思い出す。

(2023年春 高尾山)

 

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)
「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)
「沈丁花」(春の花シリーズ 23-29)
「キュウリグサ」(春の花シリーズ 23-30)
「シデコブシ」(春の花シリーズ 23-31)
「カタクリ」(春の花シリーズ 23-32)
「コシノコバイモ」(春の花シリーズ 23-33)
「ミツマタ」(春の花シリーズ 23-34)
「紅ミツマタ」(春の花シリーズ 23-35)
「ショウジョウバカマ」(春の花シリーズ 23-36)
「シュンラン」(春の花シリーズ 23-37)
「雪割草」(春の花シリーズ 23-38)
「ダンコウバイ」(春の花シリーズ 23-39)
「バイモ」(春の花シリーズ 23-40)
「オカメ桜」(春の花シリーズ 23-41)
「馬酔木」(春の花シリーズ 23-42)
「ヒメウズ」(春の花シリーズ 23-43)
「ツルカノコソウ」(春の花シリーズ 23-44)
「チゴユリ」(春の花シリーズ 23-45)
「ヤブニンジン」(春の花シリーズ 23-46)
「タツナミソウ」(春の花シリーズ 23-47)
「シラユキゲシ」(春の花シリーズ 23-48)
「ムラサキケマン」(春の花シリーズ 23-49)
「ホウチャクソウ」(春の花シリーズ 23-50)
「セントウソウ」(春の花シリーズ 23-51)
「イカリソウ」(春の花シリーズ 23-52)
「セリバヒエンソウ」(春の花シリーズ 23-53)
「ユキザサ」(春の花シリーズ 23-54)
「ヒカゲツツジ」(春の花シリーズ 23-55)
「イチリンソウ」(春の花シリーズ 23-56)

「シラネアオイ」

シラネアオイの基本情報
学名:Glaucidium palmatum
和名:シラネアオイ(白根葵)  

科名 / 属名:キンポウゲ科 / シラネアオイ属

特徴
シラネアオイは力強くこぶしを上げるように芽を出し、大きな2枚の葉に包まれた蕾をのぞかせ、すっきりと立ち上がって、紫色の萼花弁が4枚ある大きな花を咲かせます。北海道から本州中部以北の深山や亜高山、高山帯下部の林床に多く見られ、日本を代表する人気の山野草です。
地下には太い根茎があり、いくつか芽がついています。葉はカエデに似た形で、花が咲かない芽では葉を1枚、開花する芽では葉を2~3枚つけた茎を伸ばし、その先端に大きな花を開きます。花後は扁平な果実ができ、秋にはじけてタネを散らします。秋の初めから半ばには葉が黄ばみますが、地下ではすでに翌年の芽を形成し始めています。秋の半ば過ぎには葉が枯れて春まで休眠に入ります。
以前は群生地が多くありましたが、盗掘などにより各地で減っています。最近ではタネから育てた株が盛んに生産され、流通し始めたのはうれしいかぎりです。白花や、株分けでふやした多くの変化花や斑入り葉のものも流通し始めています。ただし、暑さに少し弱いので、どちらかというと寒冷地向きの植物ではあります。1属1種です。

※科名:シラネアオイ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 北海道、本州中部以北
草丈/樹高 30~50cm 開花期 5月~6月
花色 紫,赤紫,まれに白
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性,日陰でも育つ