紫紅色の大きな花が特徴の「オオヤマツツジ」。葉に先立って咲くので、とくにきれいだ。
(2023年春 神代植物公園)
2023年ツツジシリーズ
「琉球ツツジ」(ツツジシリーズ 23-01)
オオヤマツツジとは
オオヤマツツジ(大山躑躅、学名:Rhododendron transiens)は日本原産で、ツツジ科ツツジ属の半常緑低木です。関東地方、岡山県、山口県の日当たりのよい山地斜面に自生する山躑躅の1種です。樹高は1~2mです。春に枝先を伸ばし、紅紫色で先端が5裂した漏斗状の花を2,3輪咲かせます。花被片の上部内側に濃斑があり、昆虫を招く道標の役割を果たしているとされます。雄蕊は10本あります。花が終了したのち展葉するので開花時に葉が花の邪魔をせず花が目立ちます。ヤマツツジ(山躑躅、学名:Rhododendron kaempferi)と名前が似ていますが、それぞれ系統が異なります。オオヤマツツジはヤマツツジと比べると、樹高が低く、花色は紅紫色系が主体で、葉や花は大きく、雄蕊数が多いようです。ヤマツツジを大きくしたものがオオヤマツツジではありません。
オオヤマツツジ(大山躑躅、R. transiens)
樹高:1~2m、雄蕊数:7~10本、花色:紫紅色が主流、花径:5~6cm、花を観賞、花後に展葉。
ヤマツツジ(山躑躅、R. kaempferi)
樹高:1~6m、雄蕊数:5本、花色:橙赤が主流で他と交配しやすいので多色、花より枝ぶりを観賞、花径:4~5cm。
一般名:オオヤマツツジ(大山躑躅)、学名:Rhododendron transiens、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツツジ目ツツジ科ツツジ属オオヤマツツジ種、原産地:日本、樹高:1〜2m、生活型:半常緑低木、春葉は葉長:2-5 cmで狭楕円形、夏葉は葉長:1.5-3cmで卵形~披針形、葉縁:全縁、放射相称花、花径:5~6㎝、花形:漏斗状で5深裂、開花期:4月〜5月、花色:紅紫色、白などの単色と絞り、萼片:5枚、雄蕊数:7~10本、。花柱長:3 - 4 cm、果実型:蒴果、果実期:9~10月、用途:庭木、鉢植え。