野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

枝から直接に黄色い花を咲かせる「ダンコウバイ」(春の花シリーズ 23-39)

2023年04月11日 06時46分45秒 | 

枝から直接に黄色い花を咲かせる「ダンコウバイ」。サンシュユに似た花で、ウコン色なのでウコンバナという名前でも呼ばれる。

(2023年春 南鷹尾)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)
「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)
「沈丁花」(春の花シリーズ 23-29)
「キュウリグサ」(春の花シリーズ 23-30)
「シデコブシ」(春の花シリーズ 23-31)
「カタクリ」(春の花シリーズ 23-32)
「コシノコバイモ」(春の花シリーズ 23-33)
「ミツマタ」(春の花シリーズ 23-34)
「紅ミツマタ」(春の花シリーズ 23-35)
「ショウジョウバカマ」(春の花シリーズ 23-36)
「シュンラン」(春の花シリーズ 23-37)
「雪割草」(春の花シリーズ 23-38)



 

ダンコウバイ(壇香梅)
落葉低木
関東地方・新潟県以西〜九州の山地の落葉樹林内や林縁に生える。高さ2〜6mになる。幹は叢生し、球形〜広卵形の樹形をつくる。樹皮は暗灰色。円形の皮目が多い。新枝は黄緑色または黄褐色、赤褐色で太く、まばらに枝分かれする。2年枝は灰褐色で皮目が多い。葉は互生。葉身は長さ5〜15cm、幅4〜13cmの広卵形。ふつう上部は3裂し、裂片は鈍頭。ふちは全縁で、質はやや厚く、基部は切り形または浅いハート形。切れ込みのない小形の葉もまじる。表面には初め黄褐色を帯びた軟毛があるが、後に無毛。裏面は白色を帯び、脈上に淡褐色の長毛が密生する。葉柄は長さ5〜30mm。雌雄別株。葉の展開前に黄色の小さな花が散形状にまとまってつく。花序は無柄。雄花序は雌花序よりも大きく、花の数も多い。花自体も雄花のほうが大きい。花柄は長さ1.2〜1.5cmで、淡褐色の毛が密生する。花被片は楕円形で6個、雄花では長さ約3.5mm、雌花では長さ約2.5mm、ともに花のあと脱落する。雄花の雄しべは9個、葯は2室。雌花には雌しべ1個と葯が退化した仮雄しべが9個ある。雄花の雄しべと雌花の仮雄しべは外側に6個、内側に3個並び、内側の花糸の両側に黄色の腺体がつく。果実は液果。直径約8mmの球形で、9〜10月に赤色から黒紫色に熟す。果柄は長さ1.5〜2cm、先端はやや太くなる。種子は球形で淡褐色〜褐色、基部はへそ状にやや突出する。花期は3〜4月。
葉芽は楕円形。花芽は直径4〜6mmの球形で、秋から目立つ。葉痕は半円形。維管束痕は1個または3個。(樹に咲く花)
シロモジの葉も3裂して似ているが、シロモジは切れ込みの基部が丸くなる。花序に短い柄がある。
学名は、Lindera obtusiloba
クスノキ科クロモジ属