野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

#早春の花でもっともあでやかな「雪割草」(春の花シリーズ 23-38)

2023年04月10日 04時34分43秒 | 

早春の花でもっともあでやかな「雪割草」。花の色はとりどりで、花の形も同じ種の花かと疑うほどに多様でみごとだ。ミスミソウの名前でも知られる。「雪を割り雪を纏はず三角草 稲畑汀子」

(2023年春 南鷹尾)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)
「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)
「沈丁花」(春の花シリーズ 23-29)
「キュウリグサ」(春の花シリーズ 23-30)
「シデコブシ」(春の花シリーズ 23-31)
「カタクリ」(春の花シリーズ 23-32)
「コシノコバイモ」(春の花シリーズ 23-33)
「ミツマタ」(春の花シリーズ 23-34)
「紅ミツマタ」(春の花シリーズ 23-35)
「ショウジョウバカマ」(春の花シリーズ 23-36)
「シュンラン」(春の花シリーズ 23-37)

「雪割草」

ユキワリソウ(雪割草)
学名 Hepatica nobilis var.japonica
英名 Hepatica
和名 雪割草
科名 キンポウゲ科
属名 ミスミソウ属
原産地 日本

ユキワリソウ(雪割草)の特徴
雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属の多年草で日本には自生地が異なるミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウの4種類がありこれらを総称して園芸的にユキワリソウと呼びます。温かい日光がさしたときだけ花を開き曇ったり寒いには花を開きません。落ち葉の間から他の花に先駆けて小さな花を咲かせ、春の訪れを告げるような姿から雪割草と名付けられています。花色は白、赤、黄、青、複色、絞り咲きなど変化が多いうえに花形も多様で葉の変化もあります。1株ごとに異なるといえるほど非常に多くの変異種があります。1株から次々と花を咲かせ環境が合えば丈夫な山野草です。

基本データ
園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 日本から南千島、サハリン南部
草丈/樹高 10cm前後(開花時) 開花期 2月~4月
花色 ピンク,紫,白
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,耐寒性が強い,日陰でも育つ,盆栽向き

雪割草

あどけなき丈を束ねし雪割草 山田弘子 こぶし坂
しんしんと雪割草を恋ふるかな 青柳志解樹
ふるさとや雪割草のかすかなる 古澤千枝子
まだ萼に隠れし花や雪割草 石田波郷
みんな夢雪割草が咲いたのね 三橋鷹女(1899-1972)
ものの影まだ地になくて洲浜草 永方裕子
よきことはいつか来るもの雪割草 鈴木伊都子
一と鉢の雪割草の野を買ひぬ 蔦三郎
一鉢の雪割草の野を買ひぬ 蔦三郎
傘雫振るや雪割草の濃く 増田萌子
図書室のこの窓が好き雪割草 行方克巳
奥能登の蕎麦屋に売れる雪割草 坂部尚子
小屋に春呼んで雪割草ひと鉢 石川桂郎 高蘆
峡の日のまなこに痛き雪割草 宇咲冬男
思ひ出すことも供養の雪割草 気田妙子
息止め見る雪割草に雪降るを 加藤知世子 花寂び
指を組む闇に雪割草の花 堀越胡流
控へ目に雪割草は地をわりぬ 松浦ミヤ子
旅信ばかり呉るる友あり雪割草 石田波郷
日に飢ゑし雪割草と灯をわかち 軽部烏頭子
洲浜草鞍馬はけふも雪降ると 後藤比奈夫
異倭(ことやまと)の子らも育ちぬ雪割草 水野真由美
空腹に雪割草の花ふたつ 宮坂静生 春の鹿
義士まつり雪割草を照らし売る 大西八洲雄
花日記雪割草に始りし 秋葉美流子
花終へし雪割草を地にかへす 軽部烏頭子
起伏みな雪割草の占める岬 中村青峯
逆修の板碑しんしん雪割草 望月精光
雪を割り雪を纏はず三角草 稲畑汀子
雪を割る力は見えず雪割草 竹下陶子
雪割草に跼むや兄も妹も 山田みづえ
雪割草佐渡がもつとも純なとき 中嶋秀子
雪割草古き落葉のかげに咲く 山口青邨
雪割草咲き出て峡の日章旗 唐橋秀子
雪割草咲く墓山に忌を修す 青柳はじめ
雪割草垂水の滝は巌つたふ 山口草堂
雪割草氷河の水に根を濯ぐ 依田明倫
雪割草海無き国は父の国 成瀬櫻桃子
雪割草裟婆捨て峠越えてより 青木和枝
雪割草谷間の風にたじろがず 設楽隆夫
雪割草通りやんせとは怖き唄 鈴木伸一
雪割草雲千切れとぶ国上山 朝妻 力
雪割草風透き通るこの辺り 高澤良一 宿好



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