野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ピンクがあでやかな「オカメ桜」(春の花シリーズ 23-41)

2023年04月13日 05時51分32秒 | 

ピンクがあでやかな「オカメ桜」。イギリスで交配によってつくられたというから驚く。ソメイヨシノはそろそろ寿命だというから、これからはこうした派手な桜も歓迎されるかも。

(2023年春 南高尾)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)
「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)
「沈丁花」(春の花シリーズ 23-29)
「キュウリグサ」(春の花シリーズ 23-30)
「シデコブシ」(春の花シリーズ 23-31)
「カタクリ」(春の花シリーズ 23-32)
「コシノコバイモ」(春の花シリーズ 23-33)
「ミツマタ」(春の花シリーズ 23-34)
「紅ミツマタ」(春の花シリーズ 23-35)
「ショウジョウバカマ」(春の花シリーズ 23-36)
「シュンラン」(春の花シリーズ 23-37)
「雪割草」(春の花シリーズ 23-38)
「ダンコウバイ」(春の花シリーズ 23-39)
「バイモ」(春の花シリーズ 23-40)

「オカメ桜」

【オカメザクラとは】 
・早咲きのサクラの一つで、1947年にカンヒザクラとマメザクラ(富士桜)をイギリスで交配して作ったものが逆輸入された。花色が濃くて華やかでありながらも、樹高が大きくならないことから、人通りの多い場所の街路樹や狭い庭のシンボルツリーとして使われる。
・原種となるサクラは日本のものだが、これを作出したのはイギリスの園芸界で「チェリー・イングラム」として知られるコリングウッド・イングラム氏。彼は日本の桜に惚れ込む一方、関東大震災後に近代化が進む日本を憂い、多様な日本のサクラをイギリスの自宅で保存しようと活動した。
・オカメザクラの開花時期は普通、3月中旬~下旬だが地域や天候によっては2月下旬から4月上旬になる。カンザクラより1ヶ月ほど遅く、ソメイヨシノより2週間ほど早い。名所としては神奈川県小田原市の根府川、京都の長徳寺、大阪の鶴見緑地、東京日本橋のあじさい通りなどがある。
・同じ時期に咲くピンクのサクラにはカワヅザクラ、カンヒザクラ、オオカンザクラなどがあるが、花はそれらよりも遥かに小さく、直径は1~1.5センチほど。本種を見慣ない人が、「モモかな?ウメかな?アンズかな?」というほど、サクラには見えない。花の小ささを生かして盆栽にすることもある。・花は一重で花弁は5枚。花色はやや紫がかった濃いめのピンク色で下向きにつき、花弁が完全に開ききらないのが特徴。花の基部の「萼」と呼ばれる部分はカンヒザクラと同様に紅色が濃い。花の後には稀にサクランボができるが、繁殖はほぼ接ぎ木による。
・オカメザクラの新芽は赤く、花が終わると開き始める。葉も長さ3~5㎝、幅1~3㎝ほどと小さめで、先端が尖り、マメザクラのそれに近い。