15日の朝のニュースで小泉総理の参拝を見て以来、胃に鉛が入ったような厭な気分。さらに、夜のTV番組で20から40歳台の半数以上が、これを支持しているというアンケートを見て愕然とした。日本人の平均的な歴史認識というのはこの程度かと思う。戦後民主主義というのは何なのだったのか。空洞化とはこのことだな。ODAでこれだけ国際的に貢献して感謝されているはずの国の最高責任者が、国民の税金を無にするようなことを平然と行う。所詮、メンフィスでのはしゃぎぶりと靖国参拝とは同じパーフォマンスなのか?それにつけても去年読んだアメリカの哲学者ピーターシンガーの「One World」を思い起こす。グローバライゼーションの倫理学という副題の本だが、アメリカ中がイラク戦争でテレビに釘付けになっている時に著されたもの。国際的な問題の解決に現在のアメリカのようなnationalisticなアプローチがいかに誤っているか考察した書。日本は歴史的な負の遺産を真摯に受け止め、国際平和や貧困問題の解決に最も良い立場にある民族。日本でもNeo Conservativeの時代が続きそうだが、ピーターシンガーのようなリベラルな指導者の登場を待ちたい。去年、NYで国連某幹部に小泉さんはハンサムだから女性に人気があって、選挙に強いのでしょと皮肉混じりに言われたのを思い出す。そういう評価なのですよね。
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http://admin.j-cast.com/mt/mt-comments.cgi?entry_id=2557
コメントを書いている人たちは、実は誰であれ自分が読みたいものを意識的に選択しているという自覚がないようですね。
マスコミは民意を反映していないと書かれていますが、新聞社は読者の期待に応える(売らんかな精神の)他に各自の見解を述べて読者をリードしていくという立場もあるということを知らないのではないでしょうか。
戦前の新聞が大衆に迎合して戦争の道へと煽った過去があり-(もっぱら戦中に国家の宣伝に使われたという面ばかりを指摘されますが)-それを反省しての現在があるわけです。
世論が徐々に民族意識へ傾いていく様をみていると、ある日突然軍事政権が現れるわけではないのですね。
小泉首相は大衆操作が上手です。
日中韓の国民のヒステリーを逐一取り上げるのは止めにして問題をはっきりさせないと。
韓国政府は
「謝罪はいらないから、過去をどう扱うのか示して欲しい」といっており、
中国とは
「日本人民は被害者であり責任は当時の政権によるものとして賠償は求めない」
として国交を回復しているので、今になってA級戦犯を神として祀った神社を参拝するのは外交問題になってもおかしくありません。
外務省のHPには小泉首相の見解を載せていますが、幾らこう書いても神社の見解はこれとは正反対なので、戦争に対する立場をはっきりとして欲しいと要求されるのは当然のことだと思います。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/yasukuni/tachiba.html
ですから、夏椿さんの言うとおり、中韓ともに大人の対応をしようとしているのですから、日本もより大人の対応をすべきなのです。ここで書いたピーターシンガーは実はオーリア生まれのユダヤ人です(彼の名前はペーター・ジンガー)。彼が今のイスラエルとヒズボラの戦闘をどう見ているのか知りたい気持ちがありますが、彼は期待を裏切らないと思います。彼ほどの見識は政治家に望みませんが、日本国民の安全保障に対する冷静な思考を堅持して欲しいというのが、思い余って、今回のブログ記事を書いた私の気持ちです。こども過ぎる。正直、安倍さんには総理大臣になって欲しくない。カッコ良さそうに見えるけど、論理的、倫理的な一貫性が無い。夏椿さんのコメントに対する回答になっているかどうかわかりませんが、とりあえず。