西尾 幹二氏の自衛隊・防衛省擁護論

イージス艦あたごと漁船清徳丸の衝突事故後防衛省が取った態度は、ひたすら防衛省のグダグダぶりを露呈している感は否めない。
こんな防衛省のグダグダ振りは、連日ニュースのネタにされるのも致し方ないくらいだ。
で、一連の流れについて、西尾 幹二氏が不思議な視点で論じていたのだが・・・。
・【正論】イージス艦事故　評論家・西尾幹二　自衛隊の威信は置き去りに（2008年2月29日 MSN産経ニュース;web魚拓）

この論説において、西尾氏は防衛省ばかりを責めるのはお門違いだとメディアと日本の市民を非難している。
この論には色々問題を含んでるのだが、いちいち突っ込む気力も湧かない。
が、どうしても突っ込んでおきたい点があるので、その部分を（嫌だけど）MSN産経ニュースから一部引用。
---- 以下引用 ----
（中略）
　日本以外の世界各国において、民間の船舶は軍艦に対し、外国の軍艦に対しても、進路を譲るなど表敬の態度を示す。
日本だけは民間の船が平生さして気を使わない。
誇らしい自国の軍隊ではなくどうせガードマンだという自衛隊軽視の戦後特有の感情が今も災いしているからである。
防衛大臣と海上幕僚長が謝罪に訪れた際、漁業組合長がとった高飛車な態度に、ひごろ日本国民がいかに自衛隊に敬意を払っていないかが表れていた。
それは国防軽視のマスコミの体質の反映でもある。
（以下略）
---- 引用以上 ----

日本国民が自衛隊に敬意を払ってない、ね・・・。
一体西尾氏は、日本のどこを見てこんな断定をできたのだろうか？
だいたい、例の漁業組合長が取った態度が（西尾氏が述べるように）高飛車だったとしても、それが自衛隊に敬意を払ってないことに基づくと断定できるのか？
俺には不思議で仕方がないわ。



西尾氏の論説を読んでると、以下のような言葉が俺の頭の中で繰り返されて仕方がない。
「自衛隊様にいちいち文句を言うな！」