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これが『平成の琉球処分』って奴?(Dec 26, 2013)

2013-12-26 21:13:25 | 時事ネタ(国内)
昨日の話になるが、安倍 晋三(Shinzo ABE)日本国首相と仲井真 弘多(Hirokazu NAKAIMA)沖縄県知事が会談を行った。
会談の目的は、沖縄県にある米軍基地の1つである普天間基地を辺野古沿岸に移設する計画の承認を仲井真知事に求めることだった。
そして、仲井真知事は、日本政府側に了承する意向を固めたらしいが・・・。
・沖縄知事、辺野古承認の意向伝達 県幹部に、普天間移設で理解狙う(2013年12月26日 47news.jp)

いつかどこかで見た光景な気がしないでもないこの話。
以下、2013年12月26日分 47news.jp『沖縄知事~』を全文(略

---- 以下引用 ----
沖縄県の仲井真 弘多知事は26日午前、那覇市の知事公舎で県幹部と協議し、米軍普天間飛行場の移設に向け政府が申請した名護市辺野古沿岸部の埋め立てを承認する意向を伝えた。
27日に県民に向けて正式表明する。

 協議終了後、出席した県幹部の一人は「知事の方向性は示された。27日に発表する」と強調。
この日は、県民の理解獲得へ今後の段取りや事務手続きなどを確認した。

 知事は25日、安倍 晋三首相と官邸で会談し、米軍施設の返還前倒しなど負担軽減要望への政府対応について「立派な内容だ」と評価する考えを示していた。
---- 引用以上 ----

この会談で示された日本政府の経済振興策とか負担軽減策に関する仲井真知事の反応は、正直開いた口がふさがらない代物だった。
なんせ、何の保証もない約束を全面的に認めたようなもんだし。
何より、
この辺りは、今日の沖縄タイムスの社説が的確に表現していた。
・社説[首相・知事会談]県民ははしご外された(2013年12月26日 okinawatimes.co.jp)

以下、2013年12月26日分

---- 以下引用 ----
仲井真弘多知事は、まるで別人のようだった。
菅 義偉官房長官が作ったシナリオの上で踊らされているパペット(操り人形)のようにもみえた。

 25日、首相官邸で仲井真知事が安倍晋三首相と向かい合っていたころ、那覇市の県庁前では、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する住民が雨に打たれ、傘を差して、悲壮感に満ちた表情で知事の埋め立て不承認を訴えた。

 だが、住民の必死の叫びは首相官邸に届かなかった。
いや届かなかったのではない。
知事は17日の沖縄政策協議会以来、東京に閉じこもり、県民の声を聞こうとしなかったのだ。

会談で安倍首相は2014年度の政府予算案に概算要求を上回る3460億円の沖縄振興予算を計上したことや、2021年度まで毎年度3千億円台の沖縄振興予算を確保する方針を明らかにした。

知事は「いろいろと驚くべき立派な内容をご提示いただいた」と最大級の言葉でお礼を述べた。
記者団に対しては「有史以来の予算」と、政府の回答を絶賛する発言を繰り返し、「いい正月になる」とまで語った。

会談後、知事は車に乗り込んだ後、窓から笑顔で「ハブ・ア・ナイス・バケーション」と言いながら記者団に手を振った。

石破 茂自民党幹事長が、県関係国会議員5人を従えて記者会見したときもそうだったが、それをはるかに上回るおぞましい光景だった。

知事は、辺野古を金で売り渡すつもりなのだろうか。

来年度増額される那覇空港第2滑走路の増設事業予算は、航空自衛隊那覇基地へのF15戦闘機1個飛行隊の追加配備を前提にしたもので、県の要望に応じたというだけの話ではない。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)の関連予算についても、オールジャパンの立場で建設した大学であり、本来沖縄振興予算とは別枠で、国が措置すべきものである。

知事は「有史以来の予算」というが、今回を上回る沖縄振興予算が計上されたこともある。

政策協で沖縄側が求めた基地負担の軽減策について、首相は日米地位協定を補足する新たな政府間協定を作成し、環境条項を盛り込む考えを示した。

だが、普天間飛行場の5年以内の運用停止については、「危険性除去が極めて重要な課題だという認識を知事と共有している」と述べただけで、具体的には何も答えていない。

首相の回答は、文書ではなく、すべて口頭だった。
現時点では何も決められず、文書にすると政府が縛られるからだろう。
これまでも閣議決定や総理大臣談話でさえほごにされているというのに、実現の担保がない「口約束」というしかない。

 首相と知事の会談は、ほぼすべて記者団に公開した。
このやりとりを国民に見せ、普天間移設問題をめぐって、政府と沖縄が共同歩調を取り始めていることをアピールしようとした「政治ショー」そのものである。

 会談自体よりも、会談以外のところでどのような裏約束があったのかが問題だ。
知事は17日の政策協以来、首相との間でどういうやりとりがあったのかなど、県民に一切説明していない。

仲井真知事が、ほかでもない140万沖縄県民を代表する知事ならば、包み隠さずに語らなければならない。
---- 引用以上 ----

意地の悪い表現をすれば、仲井真知事は沖縄の人達と引き換えに自分の地位を守ったわけだ。
表向きは、沖縄の人達の利益を守るふりをして・・・。

引用した沖縄タイムスの社説では、石破氏が県関係国会議員をひきつれて記者会見をした場面を語ってたけど、当初俺はこれを「平成の琉球処分」なんて思ってた。
しかし、今回の仲井真知事の一連の対応を見てると、本当の意味での「平成の琉球処分」はこっちだと思えるのが余計悲しい。
どこかの誰かは、「タフなネゴシエーター」なんて仲井真知事を論評してるけど、実態は沖縄の日本政府に対する降伏宣言かと。
日本政府が提示したのは、実現の担保がない「口約束」でしかないのに・・・。


っていうか。

沖縄にとって、日本政府って何なんだろうか?


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