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Cozing up to authorities:all for "customers"(Feb 26, 2015)

2015-02-26 21:29:30 | おかしな人たち
今日の奇妙な朝食風景:

今朝の某NHKニュースで、安倍 晋三(Shinzo ABE)日本国首相が推し進めてる戦後70年談話の内容に関する記者のコメントについて、母が「(説明内容の)統制が進んでるな~」「首相の言うことをそのまま伝えてるだけ」といった感想を述べていた。
一応、俺は「(説明内容に関する)上層部のチェックが厳しいからじゃ?」と返事をした。


・・・そんな日本のメディアの姿勢について、政権批判を自粛する傾向があるという論稿をReutersが出していた。
・アングル:安倍政権への批判後退か、メディアの自粛ムード強まる(2015年2月25日 reuters.jp)
・Japanese media self-censorship grows in PM Abe's reign(2015年2月24日 reuters.com)

自粛云々は日本社会の得意技という気がしないでもないが・・・。
とりあえず、2015年2月25日 reuters.jp『安倍政権への~』から後半部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
<権力にすり寄るメディア>

専門家は、かつては政権に批判的だったメディアも、今では政権に対してより友好的なトーンに転じている、とみる。
NHKの元プロデューサーで、現在は武蔵大学社会学部の永田 浩三教授は「政府に対する批判は大幅に減少したのではないか」と話す。

そうしたメディアの変化を示唆する一例が、テレビ朝日の「報道ステーション」の人事をめぐる観測だ。
関係筋によると、安倍政権を批判してはいけないという内部の圧力に屈しなかったあるプロデューサーが、4月から新たなポストに異動することになったという。

同番組では、歯に衣着せぬ物言いで知られるゲストコメンテーターにも降板の話があるようだ。
「報道ステーション」で先月、過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件をめぐる政府の対応を非難して論議を呼んだ元経済産業省官僚の古賀 茂明氏はロイターの取材に対して、4月からの出演要請はないと告げられたことを明らかにした。

これについて、テレビ朝日は「人事や出演者について決まっていることはない」とのコメントをロイターに寄せた。

菅 義偉官房長官は24日、記者団に対して、政府は報道の自由を全面的に尊重している、との認識を示した。
邦人人質事件をめぐる政府の対応がテレビで批判されていることに言及、それはまったく事実と異なるとしたうえで、長官は「そういうことを見ても、日本ではまさに自由がしっかり保障されているのではないか」と答えた。

しかし、ジャーナリストや専門家は、邦人人質事件以来、国内メディアによる報道自粛の動きは強まっているとみる。
今月9日に発表された「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」には、表現の自由を支持するジャーナリストや学者らを中心に3000人近くが署名している。

声明に参加した古賀氏は、「政権が何もしないのに、報道機関が勝手にすり寄った記事を書いたり、批判を自粛するような段階に来ている。国民に正しい情報が流れず、正しい判断ができなくなっている」と、強い懸念をあらわにした。
---- 引用以上 ----

確かに古賀氏の指摘は間違っていないのだが、報道を受け取る側の姿勢の変化を忘れてる気がしないでもない。
たいていのメディアが営利企業である以上、報道の内容が受け取る側にウケる方向に行くのはある程度避けられないわけでさ。
その意味では、現在横行してる政権批判を自粛してる報道の内容ってのは受け取る側の志向をある程度反映してると言える。

その辺りは、出版業界における日本sugeeeeeeeeeeeeeeee!!論をまとめた日本礼賛本の流行に表れている。
・日本礼賛本:嫌韓・嫌中しのぐ勢い? ブームの理由を探る(2015年2月25日 毎日jp)

上の記事は日本礼賛本が流行してる背景について色々述べていた。
その中で、高瀬 幸途氏は、意味深な指摘を・・・。
以下、2015年2月25日毎日jp『日本礼賛本~』から終盤部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
中堅出版社の編集者は「売れる売れないだけでなくイデオロギー面でも自粛ムードが漂う。安倍 晋三政権批判や、中国や韓国に好意的な本の企画が『反日』出版社というレッテル貼りを恐れて通らない。ジワジワと自主規制が広がっている」。

 サブカルチャーをけん引する太田出版の前社長で、今は生活クラブ運動系シンクタンク「市民セクター政策機構」で隔月雑誌「社会運動」を編集する高瀬 幸途さんは、「批判的な知性こそが90年ごろまでの出版文化の背骨を支えてきた。しかし今は自国に批判的な言説は読者に嫌われる。編集者は広告代理店のようにデータ分析し、手を替え品を替え売れ筋を狙う。結果、肯定的言説の本があふれ、編集者も読者もそこに溺れている」と語る。

日本礼賛本を「自己啓発本の変種。不安な時代に自己否定的にならず、自己肯定するための実用ツール」と見る高瀬さん、「本は本来、内面の反省を迫る存在だったはずなのに」と懸念する。

船曳[引用者注:船曳 建夫(Takeo FUNABIKI)東京大学名誉教授]さんからはこんな一言も。
「適度なお国自慢は望ましいが、『いいことだらけ』とか『世界で一番』とか、他国を見下すところまで行くと、排他的になり、社会は劣化する。自国の首を絞めます」

日本を礼賛し過ぎて、自国の足を引っ張ったのでは笑えない。
---- 引用以上 ----

記事の中で船曳名誉教授は、「その手の書籍(日本sugeeeeeeeeeeeeeeee!!論)がブームになる背景には常に「不安」があった」と述べてたけど・・・。
こういう状態が続くと、「不安」という動機じゃなく息を吸うような感覚でその手の書籍を読む人が増える悪寒。


にしても。

日本sugeeeeeeeeeeeeeeee!!論を書いてる人達の中で、どれだけの人がその正しさに核心を持ってるのやら?


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