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1か月で1万人以上増えたことも結構脅威な気がするけど(Feb 24, 2015)

2015-02-24 21:29:44 | おかしな人たち
今回はリハビリみたいなモン(謎)。


一昨日のことになるが、日本外国人特派員協会(The Foreign Correspondents' Club of Japan:FCCJ)で妙な記者会見が行われたらしい。
・「(外国記者は)日本について全く無知で、いい加減なこと触れ回る」 朝日「吉田証言」2万人訴訟会見で、なぜか海外メディアとバトル(2015年2月23日 j-cast.com)

この記者会見に出席したのは、「朝日新聞を糺(ただ)す国民会議」なる団体の主催者こと加瀬 英明(Hideaki KATOH)氏(右)と事務局長(というか(まだ存続していた)チャンネル桜代表取締役)の水島 総(Satoru MIZUSHIMA)氏。
理由は、自分達が朝日新聞に対し起こした裁判の意義を伝える、ということだったが・・・。
以下、2015年2月23日分 j-cast.com『「(外国記者は)日本について全く無知で、いい加減なこと触れ回る」~』から後半部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
「東京にいる皆さんは、朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」

会見では、登壇者と記者の対立が先鋭化する場面もあった。
米国人記者が

「私の印象では、朝日新聞の報道は、国際社会はかなり肯定的に受け止めてきた気がするが、皆さんのメッセージはどちらかと言えば否定的に受け止められている。なぜ、皆さんのメッセージは否定的に受け止められていると思うか」

と質問したのに対して、登壇者の2人は外国メディアの伝え方に問題があるとして、会見に出席している記者を非難した。

「ここに来ておられる米国、欧州の記者の方も、日本について全く無知で不勉強。それが一番大きな原因。私たちの責任ではない」(加瀬氏)
「日本人は、虐殺や、むやみな殺生、人殺しを嫌う国民。この現実を無視して、日本人が大変危険な存在である、もっと言えば安倍総理が危険な存在であると、歴史修正主義者、ライトウイング(右翼)という形で非難しているのが、残念ながら、はっきり言いますが、日本にいる皆さんだと思う。非常に私たちは残念だし、怒りすら覚える。本当のことを伝えていただきたい。日本の真実を伝えるのが皆さんの責任であり義務だと思うが、残念ながら東京にいる皆さんは、朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」(水島氏)

「奴隷制があった国から性奴隷とか何とか言われたくない」

さらに加瀬氏は

「日本は歴史を通じてslaves(奴隷)、slavery(奴隷制)が全く存在しなかった文化。特に、米国のつい19世紀後半まで奴隷制があった国からsex slaves(性奴隷)とか何とか言われたくない。それに日本には、宗教抗争、例えばカトリックとプロテスタントが際限なく殺し合うような宗教対立も宗教抗争も存在しなかった。多くの外国のジャーナリストの方々が、日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っているから、日本の評判が悪くなっている面が大変大きいと思っている。是非みなさん、日本について勉強していただきたい」

とも主張。
これに対してイタリア人記者が、

「35年以上日本で外国特派員をしている者として、『あなた方に歴史を教える』という主張には憤慨している」
「侮辱はすべきではない」

などと声を荒げ、司会者が「(質問ではなく)スピーチはいらない」などと制止する一幕があった。
---- 引用以上 ----

日本には奴隷や奴隷制なんてなかった、か。
実際には、日本でも長いこと奴隷となった人達や(公的・私的含め)奴隷制が存続してたのよね。
この辺は以下の書評も参照(手抜き)。
・「人身売買・奴隷・拉致の日本史」渡辺 大門 いかなる時に奴隷化は許されたのか(2014年6月1日 月記)

加瀬氏は、どの口で「日本の歴史について勉強しろ」なんて言ったのやら・・・(呆)。
厚顔無恥という言葉すら褒め言葉になるくらいの酷さである。


つか、この裁判の原告になるための「訴訟委任状」は、一昨日の時点で2万3千人以上の人達が署名したとか。
最初に訴訟を起こした時点(先月下旬)では8,749人(原告申告)だったが、1か月で1万人以上の人達が加瀬氏達の行動に加わった形となる。
しかし、団体の訴状は色んな意味で理解に苦しむものだった。
・インドネシアとインドシナの区別がつかない極右賛同者が2万人を突破、あるいは外国人と日本人の区別もできない右翼団体「朝日新聞を糺す国民会議」(2015年2月24日 誰かの妄想・はてな版)

上の記事でscopedogさんは、訴状の重大な5期誤記を指摘した上で、原告資格を訴えてる部分の問題点ふ触れていた。
以下、2015年2月24日分誰かの妄想~『インドネシアと~』から後半部分を(略)
ただし、一部表記を変更している。

---- 以下引用 ----
(中略)
提訴内容は、慰安婦強制連行報道等、朝日新聞のこれまで行って来た歴史事実の捏造歪曲報道に対して、大東亜戦争を戦った日本国と日本人祖先を貶め、今生きている日本国民の名誉と誇りを傷つけ、それを国内の日本国民だけでなく、世界中に歴史事実の捏造歪曲を振り撒き、世界各国に住む在留邦人の名誉を棄損し、人権を侵害し、その生命財産の安全をも脅かしたとして、公的謝罪と補償、同時に、国内外のメディアを中心に、歴史事実の訂正を具体的に行うよう求めたものです。
ttp://www.asahi-tadasukai.jp/

訴状でもこう。

第5 損害の発生(被害法益)
1 朝日新聞の本件一連の虚報により、日本国及び日本国民の国際的評価は著しく低価し、原告らを含む日本国民の国民的人格権・名誉権は著しく毀損せしめられた。
ttp://www.asahi-tadasukai.jp/sojyo.pdf

「原告らを含む日本国民の国民的人格権・名誉権は著しく毀損せしめられた」というのが提訴理由ですよね。

なのに、これはどういうことなのかと。

※外国在住の日本人、外国人の方もご参加になれます。
ttp://www.asahi-tadasukai.jp/

外国人が原告になったのかどうかはわかりませんが、原告に外国人を含めるなら「原告らを含む日本国民の国民的人格権・名誉権」という表現自体、間違ってますよね。

こういっちゃ何ですが、この人たちは本当にバカなんですか?
---- 引用以上 ----

「訴訟委任状」に賛同した人達の動機がなんなのか不明だが・・・(単に朝日新聞を叩きたいだけとか、原告とのコネなどもありうるため)。
正直なところ、加瀬氏達原告にしてみれば裁判の結果自体は割とどうでもいいのかもしれない。
むしろ、裁判や一昨日の記者会見などを通じて自分達の主張を宣伝する機会を作るという点に意義を見出してるとも言える。

その一方で、原告に加わった人達が1カ月程度で1万人以上増えた意味は決して小さくない。
この人達が「訴訟委任状」に賛同した動機はどうあれ、現在の日本に加瀬氏達の主張に賛同する人達が結構な数いることを示したわけで・・・。


にしても。

この裁判の「訴訟委任状」に署名した日本国籍を持ってない人達ってどれくらいいるんだろうか?


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