川音日記 立花学園高校釣り部元顧問のブログ

釣り部顧問を隠居した65Tが、気ままに日々の出来事を綴っております。

初鮎、

2013年05月12日 | 釣り部
「ピチャッ!」っと若鮎が跳ねました。

おはようございます。立花学園高等学校釣り部顧問です。


今朝、散歩の途中で今年初めてこの音を聞きました。

でも、酒匂川本流ではなく、
小田原市東部の耕地を潤す酒匂堤でです。

昨日も同じコースを歩きましたから、この雨で
魚が動いたのかもしれませんね。

じゃあ、酒匂川松田地区もそろそろですか・・・?



ときは元禄、富裕な旦那衆は「初物」を競っていたそうです。

仲間内でだれがその年1番にそれを食べるか、

「聞いとくれ、聞いとくれ。オイラ昨晩土佐から取り寄せた初ガツオをいただいたんだぜ。」

「粋だねぇ、悔しいねぇ。」

「うっ、腹痛てえ・・・」


とか、


「オイラ初ナスが食いたくて、ナスの苗を障子で囲って火鉢を置いて、なすを育てさせたんだ。」

「もう食ったのかい?」

「あたぼうよ、親指の先ぐらいだったけどな。」

「いくら払ったんだい。」

「1両2分」

「お洒落だね、羨ましいよ~。」となるわけですが、


大枚はたいたり、食中毒を起こしたり、
ロウソクみたいに小さくて、日数の経過したカツオ食べたり、
食べるとこあるの?みたいな青い茄子食べたり・・・、

いわゆるバブル経済の出現に、



たまらず幕府は「初物禁止令」を発布したそうですが・・・





「おいら昨日、酒匂川で群れ鮎みたんだぜ、中には12cmくらいのも交じっててな。」

「うらやましいね~、おいらまだ十文字橋からは見てないんだ、早く見てえなぁ」


いっぱいいるっていう人、???な人。この季節特有のうわさが飛び交います。


ホント釣り人って、少年のような遊び心を持っていますよねぇ、
それじゃなきゃあんな面倒な方法で魚を手に入れようなんて思いませんよね。


アユ釣り師の皆さん、川が好きな皆さん、どんどん川を見に行きましょう。
初夏を迎え、川は生命力であふれていますよ。


「オイラ昨日、酒匂川を見に行ったんだ。」

「おう、それでどうだった?」

「カワウを20羽追い払ってやったよ。」

「粋だねぇ、お洒落だよ!」


そろそろおあとがよろしいようで。
コメント
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