せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

空を泳ぐさかな

2008-03-09 17:22:58 | 小説
おぼれる。

とりとめもなくそう想った、まっさらな青空の昼下がり。屋上に寝転がれば、電線も高いビルもない、ただ広いだけの空が視界を覆い尽くす。息を吸う前に水に飛び込んでしまったような気分になって、思わず少しだけ息を吸う。冷たい空気が鼻に入ってつんとした。人間なのだから、息を止めることも吸うこともできずにごぼごぼと泡を吐きながら水底に沈んでいってしまうことになるだろう。
溺れる私は、さかなになる。


―――
(水没)

何が書きたかったのかわからん。