「ダム、よくやった。次も相手を甚振っておやり。」
「お褒めに預かり光栄です。」
甘い甘い薔薇の香りが鼻をくすぐる。僕たちは皆一律母と言う存在を知らないが、もし僕にそんな存在が居るのだとしたらこの女性がいい。この女性以外の女が僕の母だというのならその女を殺してしまったっていい、髪を伝う氷のような手が僕の世界で、今で、喜びだ。この女性以外の全ては要らない、唯一無二のペアとさえ謳われる"首刎ねレイヴン"だってRouge la Reginaに仰せ付かったからだ。そうでなければどうしてあんな"妄想男"と組まなければならないのか。そんな人生最大の屈辱さえReginaの為ならば快楽と化す。Reginaに仕えて死するのならそれで構わない。きっとReginaは褒めて下さる、こんな風に髪を頬を撫でながら。
「して、奴等の動きはどうだった?何か変わりはないか。」
「それがどうも可笑しいのですよ、Regina.グリフォンの奴等が一ターンで"同時に動い"て死しました。すれ違うようにして共倒れしましたよ、あの"聖獣もどき"等めが。汚らわしく愚かしき行為だとは思いませんか、由緒正しきアンダーボードチェス大会のルールを逸するなどと。」
「おまえの言う通りだな。…これからも監視を続けるように、これは褒美だ。」
Reginaの小さき微笑は今にも香って来そうに美しく華のように艶やかだ。顔の輪郭を伝って唇を撫でた冷たい指に目を閉じる。
「仰せのままに、Nostro la Sua Maestà la Regina.」
―――
(絶対服従関係)
それを愛だと誰が笑えよう。
題名(絶対服従関係)の下の文章はお題をお借りしました。
今耳元でダムから見たルージュのような美しき歌声で歌って
下さっているのはアリカ様。MDだけど。(笑)「赤と黒」。
短編型で行こうと思います。ちなみに造語なのであしからず。
短編だけで構成された長編でも短編でもSSでもない話の形で。
「お褒めに預かり光栄です。」
甘い甘い薔薇の香りが鼻をくすぐる。僕たちは皆一律母と言う存在を知らないが、もし僕にそんな存在が居るのだとしたらこの女性がいい。この女性以外の女が僕の母だというのならその女を殺してしまったっていい、髪を伝う氷のような手が僕の世界で、今で、喜びだ。この女性以外の全ては要らない、唯一無二のペアとさえ謳われる"首刎ねレイヴン"だってRouge la Reginaに仰せ付かったからだ。そうでなければどうしてあんな"妄想男"と組まなければならないのか。そんな人生最大の屈辱さえReginaの為ならば快楽と化す。Reginaに仕えて死するのならそれで構わない。きっとReginaは褒めて下さる、こんな風に髪を頬を撫でながら。
「して、奴等の動きはどうだった?何か変わりはないか。」
「それがどうも可笑しいのですよ、Regina.グリフォンの奴等が一ターンで"同時に動い"て死しました。すれ違うようにして共倒れしましたよ、あの"聖獣もどき"等めが。汚らわしく愚かしき行為だとは思いませんか、由緒正しきアンダーボードチェス大会のルールを逸するなどと。」
「おまえの言う通りだな。…これからも監視を続けるように、これは褒美だ。」
Reginaの小さき微笑は今にも香って来そうに美しく華のように艶やかだ。顔の輪郭を伝って唇を撫でた冷たい指に目を閉じる。
「仰せのままに、Nostro la Sua Maestà la Regina.」
―――
(絶対服従関係)
それを愛だと誰が笑えよう。
題名(絶対服従関係)の下の文章はお題をお借りしました。
今耳元でダムから見たルージュのような美しき歌声で歌って
下さっているのはアリカ様。MDだけど。(笑)「赤と黒」。
短編型で行こうと思います。ちなみに造語なのであしからず。
短編だけで構成された長編でも短編でもSSでもない話の形で。