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トリプルウィン

2021-05-27 20:58:36 | 日記

デゼレト産業との提携で成功する就労者

  • 2011年3月25日

デゼレト産業をリサイクル店だと思っている人は多いと思いますが,実は求職者が地元企業と提携して,働きたい分野で実地訓練を受けられる機関でもあります。

アリエラは,ペルーからアメリカに移住してきたばかりです。英語とスペイン語が話せて,大学の学位を持っていますが,アメリカの労働環境に不慣れで,就職に不安を抱えています。そこで彼女のビショップは,デゼレト産業での就労を提案しました。ここは非営利の職業リハビリ施設のみならず,リサイクル店としても営業しており,末日聖徒イエス・キリスト教会が出資しています。


アリエラは地元のデゼレト産業で働きだして間もなく,ビジネスパートナーシップ・プログラムに登録しました。そうして彼女は,地方自治体が運営する法務サービス企業でインターンシップを体験し,基本的な仕事の手順を教えてもらいました。そのおかげですぐに仕事のやり方にも慣れ,本採用の口を見つけることができました。

デゼレト産業ビジネスパートナーシップ・プログラム


アリエラのケースは,このビジネスパートナーシップ・プログラムから生まれた何千というサクセスストーリーのほんの一例です。

このプログラムは,43か所にあるデゼレト産業と12ある職業センターに設置されていますが,そのうち3つはメキシコ,フィリピン,ハイチにあります。プログラムに関心のある人は,地元の末日聖徒のビショップから紹介状をもらい,地元のデゼレト産業かLDS職業センターに問い合わせてください。

このプログラムでは,デゼレト産業が地元企業と提携し,求職者が関心を持つ分野で訓練を受けられるようになっています。これはトリプルウィンと呼ばれる形をとっています。なぜならデゼレト産業は,求職者に対する賃金,補償責任,労災保険を負担することで人々の自立を支援する使命を果たすことになります。企業は従業員を無償で確保することができ,求職者は報酬と訓練を受けられるからです。提携の多くが,最終的に仕事の斡旋や推薦に結びついています。

霊感を受けたプログラムの発端


2004年,アメリカユタ州バウンティフル在住のダニー・ブロックは,南アフリカダーバン伝道部の伝道部会長として召されました。当時アラジン産業の副社長を退職して,ダニー・ブロックと妻のケリー・リンは,南アフリカの宣教師たちと人々に3年間奉仕しました。

2007年に帰還した時点では無職でした。そのためブロック兄弟はウェルフェアスクウェア失業サービスで8か月間働いて,神権指導者たちの求職活動を支援しました。

「帰宅すると『みんな,今日はこのステーク会長やあのビショップに仕事を見つけてあげたんだ』と興奮しながら家族に話していました。すると息子たちがこう言うのです。『じゃあ,自分にも見つけたらどう?』」と彼は語ります。

ブロック兄弟は,ウェルフェアスクエアでの仕事を終えたとき,伝道部会長として奉仕を終えたときと同じような霊感を受けました。アフリカでの奉仕の折に気付いたことは,帰還して失業する宣教師たちがおり,彼らは決められた期間,宣教師として勤勉に働いた後に貧窮し,過酷な状態に陥るということでした。そして多くが戒めを守れず,お休み会員になってしまいます。

ブロック兄弟は,宣教師が帰還した時点で職を斡旋すれば,彼らはユニットや地域社会の指導者となり,結婚して,問題を避け,成功に導かれるはずだと思いました。

「雇用と就労によって,必要な支払いが可能になるばかりか,――什分の一―といった別の責任も果たすことができますし,ほかの人々を助けることができます」とブロック兄弟は語ります。「うまくいかないと感じているときは,悪循環に陥りやすいものです。労働は問題回避のための最良の手段の一つです。役に立っていると感じ,達成感を感じるときに,人はよく眠れるものです。

この原則に則り,ブロック兄弟は福祉職業サービスに来る人々のためのネットワーク構築と就職活動の支援を行いました。そして2008年には,教会の管理ビショップリックから,デゼレト産業のビジネスパートナーシップ・プログラムを始める許可がおりました。

なぜトリプルウィンなのか

今日,約1,500名がデゼレト産業を通じてビジネスパートナーシップに登録されています。このうち約半分は,正規採用に至っています。また10件につき8件は,過去にデゼレト産業との提携をした企業です。

「最初,企業は無償のマンパワーが確保できることが目当てで,迎え入れてくれます」とブロック兄弟は言います。「でも,そのうちに企業の方でも,人々への支援に本腰を入れる決意をしてくれるのです。」

ビジネスパートナーシップ・プログラムに参加するに当たり,デゼレト産業の求職者は入念に選抜,評価され,仕事への適正が測られます。そして品格,労働習慣,人間関係について指導を受け,仕事にふさわしい能力と知識を身に付けていきます。

提携の常連企業の多くは,デゼレト産業に自社の特別訓練プログラムを利用させており,提携した求職者がすぐに仕事を始めて,完全な訓練が受けられるように取り計らっています。

「このプログラムの利点は,求職者が希望職の実地体験を積めることです」とブロック兄弟は言います。「犬のグルーミング,請負業,簿記,溶接,医療補助など,職種を挙げていただければ,提携の手配をします。」

仕事に必要な技能,資格,収入面での改善に加え,このプログラムでは,就労者と雇用者の双方にとって,夢の実現に向けた達成感や祈りの答えとなる機会を提供していると言います。

「人々が職を得て苦痛から開放される手助けをするたびに,彼らが希望と幸福を見いだしていることが分かります。そして主がその子供たちをどれほど愛しておられるかを知ります」とブロック兄弟は語ります。

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※この記事は、

  • 2011年3月25日チャーチニュース
  • から、引用しています。

※デゼレト産業とは、

デゼレト産業は教会が所有し運営する非営利事業です。その目的は雇用を供給し, 不利な立場の人々の復職を助けることです。

デゼレト産業の詳細は、また、お知らせできればと思います。

※今日も、お読みいただいてありがとうざいます。良い1日となりますように。

2021年5月28日



知識の取得におけるもう一つの側面

2021-05-27 06:28:21 | 日記
御霊によって知識を求める
マティアス・ヘルド長老
七十人
わたしたちは,論理的な解釈だけでなく,御霊の静かな細い声を通して真実を識別できるようにならなければなりません。
愛する兄弟姉妹の皆さん,「研究によって,また信仰によって学問を求め〔る〕」ようにと主は繰り返し告げておられます。わたしたちは論理的考察のみならず,聖霊の導きと霊感により光と理解を受けることができます。

この知識の源を,わたしは常に得てきたわけではありません。

愛する妻のアイリーンとわたしが教会に入ったのは,31年前,新婚だったときのことです。二人ともコロンビアで育ちましたが,結婚して数か月後,わたしの仕事のためにドイツに移り住みました。わたしたちはとても若く,大きな希望と期待を抱いていました。興奮に満ちた幸せな時期でした。



わたしが仕事に集中する一方で,アイリーンは,いつ,どのようにかは分からないものの,わたしたちのもとに天から何らかのメッセージが届くと感じていました。そこで,その特別なメッセージを常に待ち望みながら,百科事典,掃除機,料理本,台所用品などの,ありとあらゆる訪問販売員を家に迎え入れるようになりました。


ある晩,妻はわたしに,黒っぽいスーツを着た二人の青年が玄関をノックしたこと,二人を迎え入れるべきだと,とても明瞭ではっきりとした印象を受けたことを話してくれました。彼らは,神について話したいが,わたしも家にいるときにまた戻って来たいと言ったそうです。これが待ち設けていたメッセージなのでしょうか。

宣教師による訪問が始まり,彼らの導きの下,わたしたちは聖文を読み,イエス・キリストがわたしたちの救い主,贖い主としてきわめて重要な御方であられることを理解するようになりました。わたしたちはすぐに,小さな赤ん坊のときにバプテスマを受けていたことを残念に思いました。その聖約は知らずに交わしたものでした。それでも,再びバプテスマを受けることは,この新たに出会った教会の会員になることも意味するので,まずこの教会について,理解する必要がありました。

しかしモルモン書,ジョセフ・スミス,救いの計画について宣教師の言っていることが実際にすべて真実かどうか,どのようにして分かるのでしょうか。わたしたちは主の言葉から,「その実によって彼らを見分け〔られ〕る」ことを理解していました。そこで,とても体系的な方法で教会について調べ始め,非常に論理的な目でその実を探し始めました。何が見えたか御紹介しましょう。
ただ苦しみや不幸だけでなく,喜びを感じるためにこの世にいることを理解している,友好的で幸せそうな人たちやすばらしい家族。
有給の聖職者がおらず,会員自身が割り当てや責任を引き受けている教会。
イエス・キリストと家族をすべての事柄の中心とし,会員たちは月に1度断食して貧しい人や助けの必要な人を助けるために献金し,健康的な習慣が勧められ,有害な物質を避けるように教えている教会。
さらに,個人の成長,教育,勤勉と自立が強調されているところにも,好感を持てた。
優れた人道支援プログラムについても知れた。
すばらしい音楽と深遠で霊的な原則が分かち合われる総大会に感動した。
このすべてを見て,教会に非難すべき点は見つかりませんでした。それどころか,見たことはどれも,とても気に入りました。それでも,先にすべてのことを知っておきたかったので,依然としてバプテスマを受ける決意はできませんでした。

しかし躊躇している間でさえ,主は忍耐強くわたしたちを備え,論理的な思考を通してだけではなく,特にわたしたちの心に語りかける,御霊のとても静かな細い声を通して,真理を見極めることを学ぶべきであると気づけるように助けてくださっていました。

その声と,感覚を経験したのは,福音を学び始めて10か月がたったある晩,モーサヤ書第18章を読んだときのことでした。「あなたがたは……互いに重荷を負い合うことを望み,……慰めの要る者を慰めることを望み,……あなたがたが心からこれを望んでいるのであれば,……主の御名によってバプテスマを受けるのに何の差し支えがあろうか。

モルモン書のこの聖句がわたしたちの心と霊に入り込んできて,その瞬間,バプテスマを受けない理由は何もないと感じ,知ることができました。この聖句で述べられている望みは自分たちの心の望みでもあり,これらの事柄こそほんとうに重要であると悟ったのです。それは,すべてを理解することよりも大切でした。わたしたちはもう十分に知っていたからです。わたしたちは,愛にあふれた天の御父の導きの御手に絶えず頼ってきましたし,御父がこれからも導いてくださるという確信がありました。

そういうわけで,その日,わたしたちはバプテスマを受ける日を計画し,程なくして,ついにバプテスマを受けたのです。



その経験から,わたしたちは何を学んだのでしょうか。

第1に,愛にあふれた天の御父を完全に信頼することができることを学びました。御父はわたしたちがどのような人物になれるか御存じであり,そうなれるよう常に助けようとしてくださっています。わたしたちは,主が語られた次の言葉が深遠な真理であることを確認しました。「わたしはここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与えよう。わたしの訓戒を聴〔く〕……者は,知恵を得るので幸いである。わたしは受け入れる者にさらに多く与え〔る〕。

そして第2に,わたしたちの論理的な思考に加えて,知識の取得におけるもう一つの側面を通して導きや理解が与えられることを学びました。わたしたちの心と,またわたしたちの思いに語りかける主の聖なる御霊の静かで柔らかな声です。

この原則を,わたしたちの物を見る能力にたとえようと思います。天の御父は,わたしたちに肉体の目を一つだけではなく,二つ与えてくださっています。一つの目だけでも十分に見えますが,もう一つの目が別の視点を与えてくれます。両方の視点が脳内で一つに合わさると,周囲のものが立体的に見えます。

同じように,わたしたちには二つの情報源が与えられていて,肉体的な能力と霊的な能力を通して知識を得ることができます。肉体の感覚を通して,また論理的な思考を通して,わたしたちの思いは一つの物の視点を作り出します。しかし聖霊の賜物を通して,御父はわたしたちにもう一つの視点を与えてくださっています。それは御父から直接もたらされるものなので,実に最も大切で偽りのない視点です。ただし,御霊のささやきは,たいていとてもかすかであるため,多くの人は,このもう一つの源に気づいていません。

この二つの視点がわたしたちの中で組み合わさるとき,一つの全体像が真実をありのままに示してくれます。実際,人が頭の中で思い描いた「真実」が聖霊から得る別の視点を通して,欺きや明らかな誤りであると露呈されることがあります。次のモロナイの言葉を覚えていてください。「聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。

教会員として31年過ごしてきた中で,わたしが何度も経験によって学んできたのは,もし自分の論理的な思考だけに頼り,聖霊のささやきや印象を通して得られる霊的な理解を否定したりないがしろにしたりするなら,それはあたかも,一つの目だけで人生を歩んでいるようなものであるということです。比喩的に言えば,わたしたちは「二つの目」が与えられています。両方の見方を組み合わせて初めて,すべての真理と,わたしたちが人生で経験するすべてのことについて真の全体像が見え,生ける天の御父の子供としてのわたしたちの存在や目的について,深く完全に理解することができるのです。

1年前にネルソン大管長が教えてくれたことを思い出します。大管長は次のように言いました。「導き,指示し,慰める,変わることのない聖霊の影響力がなければ,これから先,霊的に生き残ることはできなくなるでしょう。

わたしは次のことを確かに知るようになりました。
わたしたちには愛にあふれた天の御父がおられて,わたしたちは皆,神の計画の一部としてこの地上に来ることに同意しました。
イエスはキリストであり,生きておられ,わたしの救い主,贖い主であられます。
わたしは貧しい農家の少年であったジョセフが召され,偉大な預言者となって,神の聖なる神権のすべての鍵と力と権能をもって,この時満ちる神権時代が始まったことを知っています。
モルモン書がイエス・キリストについての第二の証であり,家族が永遠にともにいるように意図されていることを知っています。
そしてわたしたちの主イエス・キリストがこの回復された主の教会を,今日,生ける預言者ラッセル・M・ネルソン大管長を通して導いておられることを知っています。
これらの真理やそのほかの多くの貴い真理は,神の助けを通してわたし自らを形成する霊的な要素となってきました。わたしは,主がわたしたちに,このすばらしい人生を歩む中で「研究によって,また信仰によって」得るよう望んでおられるさらなる新しい教えを心待ちにしています。

わたしはこれらのことが真実であると知っており,イエス・キリストの御名により証します,アーメン。

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※このお話しは、末日聖徒イエス・キリスト教会2019年4月の総大会での説教のひとつです。

※赤字、青字、下線は追加しています。

※①論理的な思考と理解力の視点と、更に②祈ることで得る霊的視点が、脳内で立体的に組合わさり、真理が明らかになる。

うまく真理を表している表現です。

※今日も、お読みいただいてありがとうざいます。神さまは、みんなを愛しておられます。神さまの愛を感じる1日でありますように。

2021年5月27日