遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

尾瀬沼と水芭蕉そして燧ケ岳

2024年05月25日 | 山旅

 

沼尻平の避難小屋から尾瀬沼を臨む

 

~・~・~・~

 

5月23日(木)

 

▲ 大清水第二駐車場

昨日は関越道赤城高原SAで前日泊。

BS朝ドラを見たあと、1時間ほど走って(沼田IC経由)この駐車場に到着。実に12年ぶりだ。

8時半に出発。(前回より45分ほど遅れているW)

 

▲ 駐車場から5分ほどで、大清水登山口に出て立つ。

脚にサポーターを付けるのを忘れてクルマに戻る。これで、1時間ビハインドに。

 

 

 

▲ 一の瀬休憩所

ここまで砂利道を1時間ほど歩く。6月下旬からは、大清水Pから低公害車の運行がある。売店も開くようだ。

 

一の瀬からは山道になる。

▲ 木道階段がつづら折りに続く。

 

 

▲ ヤマツツジがポチポチと見える。(多分ムラサキヤシオツツジ)

 

 

▲ 歩荷(ぼっか)さんに出会う。

 

 

▲ 三平(さんぺい)平に到着。標高1762m。11:10AM

大清水が標高1180mだから標高差580mほど。ここが今回の山行では一番高い。

この峠を15分ほど下って、三平下へ。

 

▲ 尾瀬沼山荘の横に出る。11:28AM

大清水Pを出発してから3時間ほど経っていた。

ここから、尾瀬沼周回を始める。

向こうに、その尾瀬沼が見える。

 

 

▲ 尾瀬沼の向こうには燧ケ岳(ひうちがたけ)。2356m

東の至仏山2228mと並んで尾瀬を代表する山で、これより北には北海道も含めて、燧ケ岳より高い山は無い。

 

 

▲ 水芭蕉も出てきた。

尾瀬の水芭蕉は5月下旬~6月中旬が見ごろ。12年前に尾瀬沼に来た時は6月8日でベストだった。

今回はちと早い。これからの梅雨入りも心配だし、

歳を取るにしたがい、気がせいてくるので (笑)。

 

三平下から北の長蔵小屋、尾瀬沼ビジターセンターに向かう沼沿いの木道。

 

▲ 釜ッ堀湿原が見ごろを迎えている。

 

 

 

▲ 沼と水芭蕉は相性がいい。

 

 

▲ みずみずしく、可憐な、水芭蕉

 

 

 

▲ 長蔵小屋に入る前の、釜ッ堀湿原の

このスポット、アングルが水芭蕉と燧ケ岳組み合わせのベストではないかな。

これに青空が加わったら・・珠玉の風景。

残念ながら、今日は薄曇りの空。

 

 

▲ ここもいいよね、お姉さん。

向こうに小屋等が出てくる。

 

 

 

▲ 校舎みたいな、長蔵小屋

営業をしているようだ。

 

 

▲ 立派なトイレ  小屋。

尾瀬には があちこちで完備している。勝手なマーキングを防ぐ意味もあろう。

100円玉を握り絞めていれば安心だよ。

 

 

 

▲ 小屋群を後にして、大江湿原へちょっくら行こう。

 

 

 

▲ 大江湿原

この先をずっと歩き続ける(1時間)と、沼山峠・展望台へ。そこから御池Pへの巡回バスが出る。

 

 

 

▲ リュウキンカと水芭蕉のコラボ。

 

 

 

▲ 大江湿原から尾瀬沼を振り返ると

大江湿原のランドマーク、三本カラマツだ。

 

 

▲ 三本カラマツ

大江川が尾瀬沼に注ぎ込むところが少し高くなっていて、そこに。

 

 

 

▲ 大江湿原を後に、尾瀬沼の北岸を回っていく。

 

 

 

▲ 北西端の沼尻平に来た。

この木道は、燧ケ岳頂上へ登る山道で、ナデツ窪。

標高差700mぐらいだから登れないこともない(1泊するならW)。

 

反対方向の木道を進むと

▲ 沼尻休憩所. 後ろに

12年前と違って新しい。調べると2015年に焼失、これを2018年に再建したようだ。

 

 

▲ WDも新しい。パラソルもある。しかしまだオフピークで、誰もいない。

中にはいって

 

 

▲ ここで、ランチにしよう。

晴れ間も出てきて、無風で、尾瀬沼を眺めていると気持ちが解放される。

 

 

▲ いつものオニギリセットを取り出す。

リュックの底に置いているので、オニギリがぺちゃんこだ。

ちと考え直さないといかんな。え?食べれば一緒だと?

 

こんな気持ちのいいところなら、夏場ここで寝起きしていてもいいかな。しかし熊も出入り自由だから無理か。

 

▲ バイバイ。

沼尻休憩所を後にして

今回も、尾瀬沼の南岸を回って、戻ろう。

 

 

▲ 残雪が木道を覆っている箇所もあった。

しかし数カ所で長さもせいぜい数メートルだから、持ってきたチェーンスパイクは不要。

 

 

▲ 足を踏み外すと沼に直下する箇所も一箇所あったが。

道にはゴム網が被せてあり問題ない。

 

 

▲ 燧ケ岳と尾瀬沼

 

 

 

▲ 燧ケ岳頂上をズームアップ。

燧ケ岳は双耳峰。左が柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、右が爼嵓(まないたぐら)(2346m)。

裏側の御池Pコースから2回登った。

 

 

そして、三平下に近い所で

▲ 逆さ燧ケ岳もなんとか

最期に最後に見れて良かった。

 

さあ、戻ろうぜ。

このままでは大清水Pへは、午後6時半になる。WAO!!

三平下 15:46PM から

▲ 三平峠まで上がって16:12PM

 

12年前のスナップ 2012.6.8 14:05

右端のご夫婦、ご主人は70代ちょいで今のボクと同じ。あの夏にお二人で利尻富士に登る予定とおっしゃっていた。左端の男性とは南岸をご一緒に周った。ブログ記事にコメントもくれた方。

みなさん、その後も御息災だろうか・・。

 

12年前を回顧しつつも、急がなくては。あの時より2時間半以上遅い時刻になっている。

 

▲ 下山途中、鹿に遭う。

いつものように、お互いにじっと見つめ合う。

鹿ちゃんは、ボクが何も行動しないのを確認して、山道を横切って白い尻を見せながら、消えていった。

 

気持ちはせいてはいるが、焦ると岩手山下山の時のように前につんのめて顔面を打つ。両ストックを確実に突いて、集中して下りていった。

 

▲ 大清水第一駐車場ゲートまで来た。

左下に折れて降りて

 

▲ Harmonyちゃん、無事帰ってきたよ。17:50PM

総山行時間は9時間19分(含む休憩1時間16分)となった。12年前は8時間の山行だった。

 

昨年の6月17日にシラネアオイの白砂山に登った時は、山行時間がヘロヘロの12時間50分で、18:44にPに戻ってきて、さすがにそのままPで車中泊とした。今回は帰りの林道も舗装道で広いので、珈琲休憩も入れず即下山運転に移った。

 

▲ 片品村の花咲温泉に立ち寄り。午後7時。

車中泊できるか聞いたら、やめてほしいだったので、30分ほど入浴したのち、即出発。真っ暗な県道64号線をクネクネと下って、対向車は一台もなく(笑)、再度沼田ICから圏央道に乗って、赤城高原SAに到着、そこで再度車中泊とした。ほんと、無茶なことをしている。

全身運動で交感神経が高ぶっている上に【速報】まで載せたからだろう、体は疲れているのにいつまでも副交感神経優位へ切り替わらず、ウイスキーナイトキャップも効かず、ほとんど寝付けなかった。ほんとアホなジジイだ。

 

それでも翌日 朝10時半に無事自宅帰着。

2泊3日山旅:総走行距離328km

 

 

 

 

過去記事: 「薫る 尾瀬沼・水芭蕉・燧ケ岳」2012.6.8

 


4 コメント

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Unknown (しましま)
2024-05-25 23:15:11
江間 章子作詞、中田喜直作曲の「夏の思い出」は何度も何度も歌った曲です。
しかし、尾瀬に行った事はなく、水芭蕉の花を見た事もありませんでした。

こんな風に美しく咲いているのですね。
これからこの曲を歌うときは、旅人さんのこの写真の風景を思い出します。
胸がいっぱいになるような写真でした。
ありがとうございました。
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◇しましまさん、おはようございます◇ (旅人)
2024-05-26 09:10:41
「夏の思い出」やはり何度も歌われましたか。100年以上前にできた唱歌ですが、詩を読み返してみると、ほんとにイメージ深い詩ですし、今もその尾瀬風景は変わってないと思いますよ。望むらくは now and forever で。

尾瀬ヶ原も尾瀬沼も尾瀬は車両規制があって交通の便は悪く、しましまさんが行ったことが無くてもさもありなん地です。

水芭蕉は他の高地・湿地でも見れますが、今回気づいたのは尾瀬のそれは、ひと回り大きいのではないかな。どこかで見れるといいですね。

>この曲を歌うときは、旅人さんのこの写真の風景を思い出します~
胸をいっぱいにしてステージで謳ってください。ありがとうございます。

まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空
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尾瀬沼 ()
2024-05-30 07:15:28
お早うございます。
昔は尾瀬沼にも何度か行きましたが、この頃は尾瀬ヶ原専門になりました。
ニッコウキスゲが咲き出したら、また尾瀬沼にも行ってみたいと思いました。
それにしてもお元気で何よりです。
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◇信さん、こんにちは◇ (旅人)
2024-05-30 17:35:21
尾瀬ヶ原(含む至仏山)は当初に何回か行きましたが、あそこはシーズン中はバスに乗らないと行けないのでもう面倒になりました(笑)。

>それにしてもお元気で何よりです~
どういう意味ですか(笑)。いやあ、今回大清水から三平峠まで昇るのには疲れました。12年前にはこの昇りで何の泣き言も書いてなかったので、コースが変わったのですかと下りてきた団体さんに尋ねてしまいました。変わってないようです(笑)。このコースで尾瀬沼に入ることは・・もう無いですね。
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