生徒と先生

以前の記事で、美術館にやってくる非常識な子供連れのことについて書いたけれど、今回は学校関係のこと。

前回は丁度夏休み中だったので、子供も多かったので監視の目が離せなかったけど、今回は平日は殆ど子供は来ないのでホッとする。

けれど、先日、学校の授業の一環で高校生の団体が２組と中学生の団体が１組やって来た。

高校生は定時制の高校で、１組170名が２組時間差でやって来た。
引率の先生はそれぞれに15名。

中学生は全部で70名で、先生は5～6名だったと思う。

ポンペイ展は260点もの展示物があり、じっくり見たら１時間はかかる。

しかし、この生徒達は殆どが素通りで、ワイワイガヤガヤと入って来て、早い子は10分程で出てしまう。

それから集合時間まで館内をウロウロするしかなくて。

それなのに、先生は何をしているかと思うと、自分達だけはゆっくり一点一点じっくりと見ている。
酷い先生は、解説のDVDをソファーに座って鑑賞している。

この間、全く生徒達を見ていない・・・・。

この先生達は何をしに来たんだろう？
タダで鑑賞できるんだからじっくり見なくちゃ！ってなもんでしょうか？

勿論、中にはちゃんと生徒を指導している先生もいるけれど、殆どが１～２名しかいないのが現実。

そんな調子だから、生徒は騒ぐしマナーは守らないしで、監視員は目が離せずハラハラドキドキ・・・そして、イライラ・・・・。

耐えかねたベテラン監視員が、引率の先生に「ご自分達の鑑賞よりも生徒の指導をお願いします。」と言ってくれた。

そう言われてハッとする先生はまだいい。
言われても、「はぁ。」と返事をするだけで、また鑑賞し出す先生も多い。

どうなっているの？

中学生に至っては、一組の男女のカップルが人目もはばからずピッタリくっついて歩いている。
手を繋ぐなんてもんじゃない、肩や腰を抱いたり、頭をナデナデしたり首に手を回したり。

あまりに時間が余っているので、隅の方に行って顔をくっつけて・・・明かにキスしてるゾ。

周りの生徒達も先生もそんな様子のカップルを見てもな～んにも言わない。
きっと、学校でいつもそうなんだろう。

もうあきれてしまった。

今の子も先生もどうなってるの？

これって、先生が悪いの？
それとも、こんな生徒にした親が悪いの？

でも、先生がビシッと指導しないから、生徒が何でもありになってるのは確かだと思う。
では、何で先生がそんなになってしまったのか？
そりゃ、先生の人間性もあるだろうけど、少し厳しく指導するとすぐに親が文句を言う世の中だしね。
厳しくできなくなってしまったと言うのはあるのだろうか？

先生を親も生徒も全く尊敬しなくなった。

これは、玉子が先か？鶏が先か？的なところがあるのだろうか？

本当にこの世の中、どうなってしまうのか、心配だよね。