笑おう♪~Laugh and grow fat~

毎日が終わる前に今日幸せだったことを書こう。遅咲き院生Sonoの前向きプライベートブログ。

SEXの話をしよう。(注:R15指定)

2005-09-19 23:18:34 | 人♪
そう、これは、映画”KINSEY”のサブタイトル”Let's talk about sex.”
先日レディースデーに見てきました。(銀座シネスイッチは金曜レディース900円!)
うん、おもしろかった。
映画館、がらがらだったけど、ありふれたメロドラマなんか見るよりずーっとおもしろいのに、と思った。R15にする必要もあるのかなぁ。あ、ちょっと際どい画像があったか、、。パートナーのいる人は二人で見ると、きっととてもその夜は「話が!」もりあがるよ。うん。

1950年代のアメリカ。インディアナ大学のキンゼイ博士は、男女18000人(げっ!まじで?)にユニークなインタビューを行い、当時タブーとされていた性についての専門書をまとめ、一大センセーションを巻き起こした人物だ。

で、何がおもしろかったのか。
1.リーアムニーソン演じるキンゼイ博士の変人ぶり
研究まっしぐら。真実を追い求める狂気。そのためならどんなモラルもぶっとんでしまう、まさに奇人変人。男性とも関係をもってみたり、グループで試みたり、自分で割礼してみたり、、。それがまた単なるセクシャルな興味ではなく彼にとっては「実験」だってところがアンビリーバボー。どんなに年をとっても、大男でも、まるで虫を追いかけ回す子供にしかみえなかった。蝶ネクタイ姿も、そのオタクぶりも、凶暴さも、まるごと愛おしくさえある。

2.クララ(ローラ・リニー)にシンパシー
こんな変人を最後まで愛し続けるクララ。彼がかわいいのはわかる。わかるが、でも、彼の妻ってのはきつい。彼の著書は、センセーションを巻き起こしたと同時に、当然だけどかなりひどいバッシングも受けている。でも。彼女は彼を愛し続ける。そして愛され続けるのだ。映画を見ながら何度も何度も胸が熱くなった。ひとえに信じることなんだなぁと。愛すること、許すこと、相手を信じることそれだけじゃなくて、自分が愛されていると信じる強さ、ああ、なんだか書くと陳腐だなぁ。ともかく彼女がすごくよかったんだ

3.SEXから学ぶ個体の神秘
”人はだれでも他の大勢と同じでありたいと思うが、実は一人一人みんな違うんだ”監督のビルコンドンの伝えたかったことはとても単純明快。虫博士だったキンゼイは、「タマバチ」にはたった一つとして同じ形態をもつ個体がないんだ!と授業で絶叫して一人恍惚としていたが、人間だってそう。人と一緒である必要はないし、だいたい一緒じゃない。そう認めて堂々としているのに、日本ではときどきとても勇気がいるよなぁ。そんなことを思ったりした

ともかく、なかなか面白かった。ちなみにこの映画、案の定アメリカではキリスト教右派(つまりおばかなブッシュ支持基盤)に反対運動抗議運動でさんざん妨害されたらしい。

なんじゃ。50年以上経ってもアメリカはなんにもかわっとらんのじゃないか。禁欲主義と性の解放と性暴力。極端なんだよなぁ。2重人格だよ。
きっとキンゼイが笑っているよ