笑おう♪~Laugh and grow fat~

毎日が終わる前に今日幸せだったことを書こう。遅咲き院生Sonoの前向きプライベートブログ。

夏の終わり

2005-09-01 03:35:52 | 本♪
8月31日。この日にろくなことがあったためしがない。そして今夜も追い詰められた課題にひーひーいっている。子供時代、この日がくるのを最も恐れていた。(そしてこの歳になっても懲りてないとこがやばい。)
「夏休みの友」が半分しか終わっていなくて、くらくらしていたり、「日記」が8月1日から空白になっていることに気がつき、あることないこと書きなぐったり、きわめつけは植物採集。父母総動員で、明け方まで新聞紙に挟まれたひからびた植物たちを、台紙に貼り付けていたあの夜。いまも、あの青い香りと乾いた新聞紙の香りを強烈に思い出す、、。なぜ、もっとも面倒な植物採集を選んだのか、自分自身を恨んだ。でも、いまでも、そのあたりに生えている木や、草や花が気になってしょうがない。ただ、好きだったのかもなぁ。

今日の本は、あの「沈黙の春」で有名なレイチェルカーソンの遺作”The Sence of Wonder”。
 花崗岩に縁取られた海岸線から小高い森へ通ずる道には、ヤマモモや、ビャクシン、コケモモなどが生い茂り、さらに坂道を登っていくと、やがてトウヒやモミのよい香りがただよってきます、、
レイチェルが、甥のロジャーとともに夏の間過ごす海岸沿いの自然が美しい語りで綴られています。生命の輝き、幼いものの感性、自然への畏敬と共生など、未完にして、レイチェルの信念を伝えるに十分な静かな「語り」の書。子供さんのいらっしゃるかたにも読んでいただきたい。

静かに心を研ぎ澄まぜば、夜には窓の外に秋の虫の声、空の高さ、乾いた秋の空気。東京にいると、空を眺めることや、海辺で寝転ぶことや、木々の香りをかぐ事をわすれてしまいそうになる。でも、小さな自然はまわりにあふれているんだよね。
明日は、少し公園を歩こうかな。