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[2022年以後] ぼくらの時代、ぼくらの祖国

2022年以後、戦争で一変した世界、政治、映画や文学などについて書いてます。

本広克行監督「踊る大捜査線」6作品。たっぷり楽しめました。

2024-03-23 22:16:00 | 映画
本広克行監督の「踊る大捜査線」シリーズ&スピンオフ6作品ぜんぶ観た。「THE MOVIE」(1998)、「レインボーブリッジを封鎖せよ」(2003)、「交渉人 真下正義」(2005)、「容疑者 室井慎次」(2005)、「ヤツらを解放せよ」(2010)、「THE FINAL 新たなる希望」(2012)。面白かったぁ。映画って、世紀の名画とか大傑作見ようなんて思っちゃ、だめだな、楽しめない . . . 本文を読む

「ザ・メイヤー 特別市民」リアリティかどうか分からないが面白かった。

2024-03-06 17:49:00 | 映画
「ザ・メイヤー 特別市民」(2017年)韓国のポリティカルサスペンス。ソウル市長選をめぐる候補者たちの信じ難い闘いのハナシだが、これにリアリティがあるのかどうか、わたしにはわからないが。とても面白かった。監督も俳優も知らないけど、韓国映画ってレベル高いんだなぁ。それはともかく東京都知事選では、こんなことがありうるとは思えない。それはいいことだよね。もしホントに韓国でこんなことがあるとすれば、韓 . . . 本文を読む

フォアキン・フェニックス主演「アンダーカヴァー」スリリングで面白かった。

2024-03-01 18:50:00 | 映画
フォアキン・フェニックス主演「アンダーカヴァー」(2007年)のクライム・サスペンス。エリート警察官の一家に生まれたのに反発して家を出ていたフェニックスがロシアンマフィアに殺された父親の仇をとるハナシ。その父はロバート・デュバル、兄がマーク・ウォールバーグ。批評は芳しくなかったようだが、俳優はいいしスリリングな展開で面白かった。今日はこういうサスペンスが見たかったんだ。 . . . 本文を読む

311犠牲者補償問題の映画「ワース命の値段」尊敬できるアメリカ人たちがいる。

2024-02-26 17:42:00 | 映画
「ワース 命の値段」(2019年)。311同時多発テロ7000人の犠牲者と遺族に補償金を分配する国家的大事業を担当したケネス・ファインバーグ自身の回想録『What Is Life Worth?』の映画化。感動したよ。ここにはわたしたちが尊敬したアメリカとアメリカ人たちがいる。こういう作品を作る映画人がいる。すごい作品だ。なぜアカデミー賞にノミネートされなかったんだろう。信じられない。そう思うの . . . 本文を読む

トム・ハンクスの「オットーという男」自分の晩年に思いを馳せた。

2024-02-23 20:12:00 | 映画
トム・ハンクス主演兼製作「オットーという男」(2022年)は孤独な老人が死を前に再生するハナシ。オットーは最愛の妻に先立たれ、定年退職で仕事を失い自殺を考えていた。そこに陽気なメキシコ人女性とその家族が向かいに越してくる。その女性のお節介で頑なな心が溶けていき、人間らしさを取り戻す。隣人たちとの幸せな晩年の末、穏やかな死を迎える。身につまされる。やがて自分にも訪れる家族との別れ、孤独な日々に思 . . . 本文を読む

今日は猫の日だから「旅猫リポート」を観た。

2024-02-22 22:34:00 | 映画
「旅猫リポート」(2018年)は有川浩の同名小説の実写化作品。有川が脚本も書いている。白血病で死期が迫った福士蒼汰が、愛猫ナナの飼い主を探す猫映画でロードムービー。福士は生立ちも不幸な上に死んでしまうのはちょっと悲しすぎる。でも猫は可愛いく、表情豊か。よく撮れるもんだ。そうそう今日は猫の日。監督の三木 康一郎はテレビの方が長かったようだ。他の映画は見ていないが、これは良い作品だよ。福士のほかに . . . 本文を読む

ジャック・オーディアール監督「パリ13区」これがパリ、パリの人々なのか。

2024-02-21 20:06:00 | 映画
ジャック・オーディアール監督「パリ13区」(2021年)はフランスの現代社会を描いたんだろう。都市に生きるフランス人たちの仕事、家族、恋愛、セックス....。わかるような、わからないようなフランス人。オーディアール監督は“ディーパンの闘い”でパルムドールのほか、“真夜中のピアニスト”、“預言者”、“君と歩く世界”などで数々の受賞をしている、んだが見てない。モノクロームの映像は美しいが、これがパ . . . 本文を読む

「スペース カウボーイ」クリントイーストウッドのSFものは豪華キャスト。

2024-02-20 19:08:00 | 映画
クリントイーストウッド「スペース カウボーイ」は2000年の作品ということに先ず驚く。それからイーストウッドがこんな宇宙もののSF映画を撮れるんだってことに。スリリングに展開して引き込まれたけど、ストーリーはついていけないとこもあり、ありえないって感じもあった。でも不良老人たちのアメリカン・ドリームは豪華キャストで、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーなんだか . . . 本文を読む

2021年の香港映画「七人樂隊」この美しい香港が壊されているのだ。

2024-02-19 20:07:00 | 映画
香港映画「七人樂隊」は2021年の作品。2019年の民主化デモの後、香港が決定的に変わってしまいつつあった時期に撮られた。香港の7人の映画監督が、自分たちの文化的アイデンティティーを確認し、その軌跡を記録するために。美しい。人々の心、愛、街、コミュニティ...。この香港を、習近平が壊しているのだ。泣けてくる。https://septet-movie.musashino-k.jp/#intro . . . 本文を読む

オリバー・ストーン監督「スノーデン」衝撃は受けたが疑問も。

2024-02-13 15:35:00 | 映画
オリバー・ストーン監督「スノーデン」(2016年)は言うまでもなく元CIA職員エドワード・スノーデンの実話の映画化。アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴露するに至った経緯がスリリングに描かれている。衝撃を受けたが、輝かしいキャリアと幸せな人生を捨てて真実を伝えた、あまりにも正義感溢れる高潔な人物として描かれてすぎている気がしないでもない。そして亡命し、ウクライナ侵略以後、超監視社会となった . . . 本文を読む

イーストウッド監督「アメリカン・スナイパー」なんとも痛ましい。

2024-02-13 14:58:00 | 映画
イーストウッド監督「アメリカン・スナイパー」(2014年)は大ヒットしたが、保守派とリベラル派の間では大きな論争が巻き起こったという。ピンとこない。明らかに戦争でPTSDで苦しみ、壊れていく人間の姿を描いた作品で、クリス・カイルをヒーローとしてとらえた保守派のひとたちはどうかしている。それにしてもセラピーをした帰還兵に殺されるなんて、なんて痛ましいんだろう。戦争は本当に人間を破壊する。 . . . 本文を読む

井坂聡監督・役所広司の「象の背中」自分に重ねて観た。

2024-02-06 20:19:00 | 映画
井坂聡監督の「象の背中」(2007年)は、余命僅かといわれた人間が残された時間をどう生きるか、というモチーフ。ありふれてるけど、それでも少し泣いた。役所広司はやっぱりすごかったけど、そのためではなく、70歳になったが故にだろう、自分に重ねてしまうんだなぁ。毎年健診を受けるとき、今回こそ癌だと言われるかもって考える。宣告されたら、おれはどんなふうになっちまうんだろう、って想像する。そういう想像が . . . 本文を読む

「雨あがる」黒澤明の弟子小泉堯史のデビュー作は美しい。

2024-02-06 06:40:00 | 映画
BSが「雨あがる」放映したので観た。これ観てなかったんだなぁ。 2000年黒澤明の弟子小泉堯史のデビュー作。脚本が黒澤明で原作は山本周五郎。ただただ美しい。泣きたくなるほど。こういう日本人の心、外国の人たちわかるのかなぁ。日本が美しい国であるのは、日本人のこういう精神性ゆえ。壊したくない。 . . . 本文を読む

武正晴監督「嘘八百」シリーズ3作は“オーシャンズ”より面白い。

2024-02-02 21:26:00 | 映画
武正晴監督「嘘八百」シリーズの第1作(2018年)、第2作「京町ロワイヤル」(2020年)、第3作「なにわ夢の陣」(2023年)。日本人のわたしには“オーシャンズ”より面白い。コメディでコンゲーム。モダンで洒落れてて、ロマンもある。中井貴一、佐々木蔵之介はすごいし、他のキャストも芸達者ぞろいで。小説が原作かと思ったらそうじゃなくて、今井雅子、足立紳の2人の脚本家が考えたという。でその足立紳はブ . . . 本文を読む

「映画めんたいぴりり」劇場版の1、2とも泣け、富田靖子にぞっこん。

2024-02-02 20:08:00 | 映画
辛子明太子を日本で初めて製造、販売した「ふくや」の創業者・川原俊夫のドラマの劇場版は第1作(2019年)2作(2023年)とも泣けた。川原氏が特許申請せず、惜しげもなく同業者に製造方法を教えたことはずいぶん前に見たドキュメンタリーで知っていた。博多華丸は、ホントにこういう人だったんだろうなぁって思えた。従業員や中洲の人たちの人情に厚さ、優しさにほろっと。でもそんななか、冨田靖子がホントに素敵だ . . . 本文を読む