この世界で生きてゆくために

ありふれた毎日を繰り返し、時は過ぎていってしまう。
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理科が好き

2006年02月08日 19時23分14秒 | 自然、科学
子どもに嫌いな科目を聞くと、まず算数。次に理科があがります。
まあ算数(数学)は、世界中(mathematics)で嫌いな教科の筆頭です。

私は、自慢ではありませんが、子どもの頃から勉強が大嫌いでした。
当然、成績も下から数えたほうが早かったです。
家に帰って勉強した記憶は、あまりありません。宿題もよく忘れました。
中学に入り、定期試験(中間テストや期末試験)があっても、勉強しません。
「テストというのは、自分の実力を測るものだ」と決め付け、
学校の授業で、どれだけ身に付いたか、その点数が出れば良いと勝手に解釈。
だから、良い点なんて取ったことがありません。(中1の数学テストの点数一桁だった)

高校入試の時は、さすがに「高校くらいは行きたいなあ」と思い、夏期講習かな?
中3のとき、受けた記憶があります。当時、学力偏差値のテストも受けました。
偏差値52だったかなあ。志望高校には「余裕で入れる」数値だったので、勉強せず。

高校に入って、2年と3年の時は一人暮らしをしていたので、一応勉強して、
クラスでベスト5くらいに入っていたかもしれません。
古文の女の先生が、早稲田卒の新任の可愛い先生だったんで、古文は100点目指し、
勉強しましたね。でも最高97点しかとれなかった。学年2位。(動機が不純?)
自分の才能はその程度かあ。って妙に納得していました。

で、無事卒業して、郵政の国家公務員試験を落とされて(今でも根に持っている)
地方公務員試験受けて、横浜市役所と神奈川県庁に合格。市の公務員になりました。
公務員って色々あります。その話はまたの機会に。で10年勤めました。
その後、いろいろ勉強して、零細企業からニコンというカメラの一流会社など
転職して、今のヤマト運輸にお世話になっています。

そんな私ですが、たった一教科、小学生から好きな科目がありました。理科です。
理科だけは好きでしたね。理由は簡単です。理科は、私の「なぜ」「どうして」の
疑問に答えてくれる、唯一の教科だったのです。
まあ、他の教科だって、疑問に答えてくれる教科なんでしょうけれど。

理科は面白い。まず実験。理科室で試験管やビーカー、フラスコなど器具を扱う。
なんか科学者みたいで、カッコイイ。光学顕微鏡で見るミクロの世界、不思議。
天体望遠鏡で見る星空の美しいこと。動物や植物の生命の神秘。生死の悲しみ。
そして何より好きだったのが「電気」でした。
私は小学生の時から秋葉原に通う「元祖、アキバ系少年」だったのです。

今、米村でんじろう先生が、テレビなどマスコミで注目されています。
彼の言う科学は「科楽」です。楽しいんです。理科は楽しい。私も同感です。
「科楽」で思い出したのは、音楽の先生の言葉。
音楽を一生懸命勉強すると、「音学」になり、やがては辛くなり「音が苦」になる。
科学も、勉強だと科学が「科が苦」になってしまって、子どもたちに負担になる?

理科は、ありとあらゆるもの、そのなぜ、どうしてに答える学問です。
まあ、大人風に言うと「物理学」ですかねえ。E=mc2アインシュタインの相対性理論。
エネルギーは、物質の質量に比例する。難しい話はやめましょう。
理科は楽しくなければならない。素直に子どもの好奇心や要求に答えられれば、
理科は、それでいいんだと思います。

最近の学生の理系離れが、社会問題化してます。日本は技術立国。狭い国土。
資源は人材くらいしかありません。子どもの頃から理科が好きな子が増えて欲しい。
私は願います。(理系は金に縁が無さそうというのもあるかも。拝金主義?)

蛇足ですが、20歳を過ぎて、勉強の面白さを知りました。
知ることは楽しい。リコーダーが吹けなくて嫌い(辛かった)だった音楽も、
大人になってその楽しさを知りました。公務員になると社会の色々な面が見えます。
まさに生きた社会科です。お役所の仕事は文書が基本。国語の大切さを知りました。
そして、あの数学でさえ、親友から、その面白さを教えてもらいました。
今では、秋山 仁先生が、テレビやマスコミで、でんじろう先生並に活躍してますよね。
親友は、秋山先生の授業を受けた学生で、学会のお手伝いとかいろいろしたそうです。
「無礼講」の飲み会で、秋山先生の頭を「ひっぱ叩いた」という武勇伝の持ち主です。

勉強が嫌いな皆さん、勉強だと思うから辛いんです。
知ることが出来る喜びとして、勉強、がんばってね。