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道路特定財源

2006年02月23日 23時23分10秒 | 社会、政治、経済
昨日も書きましたが、公務員は税金を「予算」と考えています。
もし、納税者の気持ちになって、「血税」と思っていたら、
防衛施設庁の談合など、ありえるはずが無いのですから。

さて、自動車には様々な税金が課せられています。
自動車税や、重量税、ガソリン税など・・・
そして、この税率は今「暫定」の税率であることを知っている人が、
どれほどいるでしょう?
自動車に課せられる税金は、目的税です。
主に道路整備など、自動車を使う人が負担すべきとして、税が課せられています。
そして暫定税率は、30年たった今も暫定のままです。
実際の税率の倍近い税金が課せられているのです。
それでも、自動車ユーザーは、自分の車が走る道に使われるなら、と
当たり前のように、税金を納めてきました。

ところが昨今、無駄な高速道路の建設など、道路整備に使われる税が、
注目され始め、現在の政治状況もあり、いわゆる「道路族」の影響力が
無くなって来ている。そういう状態です。

そこに目をつけたのが、財務省。自動車目的税を、一般財源化する
とんでもない事を言い始めました。
勿論、国の財政は破綻寸前。なんとかしなければならないのは分かります。
しかし、自動車ユーザーを無視して「金のあるところから使おう」
そういう「血税」を「予算」としか、考えることの出来ないキャリアが、
無駄な道路建設を言い訳にして、一般財源に繰り込もうとしているのです。

国家財政の破綻を、本当に止める目的意識があるならば、
少しは考えて、ユーザーの意見を聞いてから、問題提起をする。
これが「筋」ではないでしょうか?

昔、消費税が導入されたとき国は「来るべく高齢化社会に」対応するため、
と「嘘」をついて、消費税を導入しました。
しかし、高齢者医療は無料から、定額負担、1割負担、そして今では
75歳までは2割負担に上げている。
その一方では、お役所体質の、税金の無駄遣いや、談合など、
不正の温床となる、天下りを止めず、税金を食い物にしている。

私はもう騙されません。消費税の時と同じです。
財政破綻を理由にしているだけで、財務省は「予算」が欲しいだけなのです。

自動車ユーザーは、声を上げ、血税の「予算化」を止めて、
本来の財政破綻を招いた政、官の責任を明確にし、
もし、道路建設が無駄なら、暫定税率を下げるか、
暫定税率を下げないなら、高速道路ではなく、地方の本当に困っている
予算規模の小さい、自治体の市町村道の整備に当てるなどして、
目的税を守らせるよう、要求しましょう。
日本自動車連盟、JAFでは、署名なども行っています。