この世界で生きてゆくために

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アニソンとコミック

2006年02月13日 00時17分53秒 | 音楽、芸術
アニソンと聞いてピンと来る人は、アニメファンですよね。
知らない人の為に、アニソンとはアニメソングの略。
今日、NHKの日曜夜7時半から放送されていた「雪の女王」が終わりました。
オープニングは、日本の音楽界をリードしてきた(すくなくともTV界では)
千住明氏の曲で始まり、エンディングは日本ポップス界のリーダーとも言える
小田和正さんの「大好きな君に」でした。

日本のアニメの基礎を築いたのは、知らない人はいない、あの手塚治虫先生の
鉄腕アトムですね。
オープニングテーマの「空を越えて ラララ星の彼方」は、なんと、これも
日本を代表する大詩人の谷川俊太郎先生の作詞だったのを知っていますか?
また鉄腕アトムの曲を分解すると、すごい事がわかります。
「空を越えて」の「超えて」の部分がミ、ファ、ソ、ラでなくミ、ファ、ファ♭、ソと
半音づつ上がってゆく。芸術的な作曲なんです。だから耳に新しい。

最近(もう10年が過ぎましたが)GAINAXが作った新世紀エヴァンゲリオン
の「残酷な天使のテーゼ」なんか、あの頃みんなで歌いまくりましたよ。
あれは、音楽とオープニングアニメの見事なまでのシンクロがすごかった。
もう禁じ手とも言える「サブリミナル」のような「瞬間」だけのシーンや
四分音符づつ上がってゆく編曲にあわせて、メインのキャラクターの顔が
次々と変わってゆくシーン。
あれから、アニメのオープニングは曲とシンクロするのが一般的になりましたが、
あそこまでシンクロ率の高いアニメは、まだ私の知る限り見たことがない。

アニメの元と言うべき日本文化が生み出したコミック(マンガ)もすごい。
マンガは子どもとオタクのモノと言うのは、見識不足を疑われます。
最近のドラマの原作は、コミックを元にしているものが多い。
それも子ども向けではなく、大人のドラマとして。
小田和正さんの主題歌で一躍有名度が上がった「東京ラブストーリー」
「家栽の人」から「Drコトー」など。完成度の高い作品が並びます。

やはり、このコミックの文化も、手塚治虫先生の偉大な功績なくして
語れないでしょう。
ウォルト・ディズニーも素晴らしいですが、作品の立体感、人生観、
そして社会性などは、手塚治虫先生には、遥かに及ばないと思います。

アニメ、コミック、これからも素晴らしい作品がどんどん出てくることを
期待します。