セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

猫旅2013 その22~観音様のおわす場所~

2014-01-04 18:56:08 | 猫旅2013


新年、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。ぺこり



年末年始のドタバタもちょっと落ち着き、それでは新年の一発目!!

はりきっていきましょう~~~!!




前回に続き、野良猫ちゃんはちょっとお休みです……






今日はまず、バスに乗って阿伏兎観音(あぶとかんのん)と呼ばれている場所に行こうと思います。


バス停って、いつもどこか味がありますね。





風雨にさらされて、ちょっと錆びたり薄くなったり、ボロっとしていて(笑)。

しかし旅先では、なくてはならない大事なお役目を担っています。


田舎のバス停、好きです。



さてさて、そんなマニアックな話をしている間に、バスは鞆の浦の民家の間をすり抜けて。

どんどんと進んで行きます。


それにしても道が狭い!!!

車の行き違いがほんとうに大変で、見ていてヒヤヒヤします。

江戸時代からの道がそのまま残っているのだとか……、それは狭いですよね。


道の端に、猫もたまに見かけます。

心配だなぁ……。



『崖の上のポニョ』が公開されたころ、この町がその舞台の元となったようだと聞き。

いろいろとネットで調べていて分かったことですが。

港を少し埋め立てたりとか、常夜灯のうしろに大きな橋をかけて、新たな道路を作る計画があったそうなんです。


観光する私たちからすれば、あの風情ある街並みを壊して、海の眺めを一変させて、道路を作るなんてありえない!!って思います。


けれど、こうして大きなバスで、なんども相手の車にバックしてもらいながらすり抜けるという大変さを見てみると。

地元の方達の不便さ、改善してほしいと思う気持ちも分からなくないなぁと思ったのでした。


バスや車は、地元の、特にお年寄りには重要な足です。

景観を壊さずにどうにかうまく便利になってほしいと、虫の良いことを考えてしまいました。


Wikipediaで読む限りですが、2012年頃には、海の埋め立ては中止、山側にトンネルを掘る方向に向きつつあるのかなぁ……、という感じです。



そんな鞆の浦の古き良き町並みを通り過ぎると、やっと大きな道に出ました。


しばらく進み、降りる場所は阿伏兎停留所。

と思って降りようとしたら、バスの運転手さんが。


「阿伏兎観音に行くなら、次の停留所まで乗って行って下さい」


と教えて下さいました


乗って行くと、次の停留所はまさに『阿伏兎観音』……。

教えてもらってよかったです。



降りてしばらく歩くと、右側にはものすごい透明度の海が見えました。





綺麗だなぁ……


こんな景色を右側に見ながら、参道をゆっくりと歩いて行きました。





小さな子供を連れた、ファミリーとおぼしきグループとすれ違いました。

阿伏兎観音さんは、子授けや安産の御利益があるそうなので、きっとそのお願いか、子宝を得たお礼に行っていたのだろうなぁ……。



到着しました~~。


本来の名前は盤台寺(ばんだいじ)観音堂というそうな、その中へ入って行くと。

風情ある低い塀の上の瓦飾り。





こういうの、尾道でも見たなぁ……。



一応説明書きもパシャと。




1000年以上前に祀られた、とても古い歴史がある場所のようです。


にょきりと伸びた木の幹がすごい迫力です。





それでは、観音堂へ登って行きましょう~~~~、うわぁ!!


きれい~~~!!!




一気になんだか神域の気配になりました。


観音さまがここを、長い衣を擦りながらすうっと上がっていく姿が見えるようです。





昔から見慣れているはずの赤と緑の建築なのですが、どうしてでしょうねぇ、ものすごく感動しました。


後ろから観光客が来たので、登って行きましょう。


緑の枠がら外を見ると、海辺に立つ何か、塔のようなものが見えました。




あそこまで行けるようですので、あとから降りてみましょう。



靴を脱いで、入って行きます。




すっごい見晴らしの良さです。





すぐ下は海。





どちらを向いても、海。






それにしても、床がなぜか外側に向かって下るように傾いていて、すっごく怖いです。





柵はやたらと低いし。


怖くて内側をそおっと歩きます。


お堂の中を覗き込むと……。


おっぱいがいっぱい


手作りのおっぱいと安産祈願の文字。


びっくりですが、この観音堂にはこれを奉納してお祈りするそうです。


リアルなものもあるので、とても写真には撮れませんでした……


見たい方は、ネットで検索するとでてきますので……。



奈良県でも、古い神社ではいろいろと、直接的すぎるものが奉納されているのを見かけますが。

昔の信仰というものは、とてもストレートだったんだなぁとびっくりします。



海の眺めを堪能して、降りて行きました。





下の道を歩くと、すごい岩の浸食が見えました。





その上には、ずうっと崖を登って、観音堂の素晴らしい姿が。




すごいところに造られているのですね……。




美しいです……


昔からここで、月見やご来光を楽しむ人たちがいたんだろうなぁ……と、とっても羨ましく思いました。



かわゆいお花が岩の横に咲いています。





寄せては返す水の美しいこと!!





すごいものをいっぱい見せてもらいました。


やっぱり来て良かったなぁ


振り返り、振り返り。




名残惜しいけれど帰ることにしました。



前に見える建物の前辺りに、タクシーをお願いしていました。




バスの本数が少なくて、苦肉の策です。


前の花壇が見事で、パシャパシャ。




9月のひまわりが、元気いっぱいに咲いていました。



ドライバーさんがやってきて。

自分もお花を見るのが大好きなんだと、携帯に保存している綺麗な写真をたくさん見せて下さいました。


福山の駅の近くに、薔薇が素晴らしい公園があるそうで、親切に教えて下さいました。

昨年は5月中頃にばら祭りが開催されたそうですよ。



車に乗り込もうとしたとき、案内板を見つけましたので、アップしておきます。







昔歴史の授業で聞いたような名前、『十返舎 一九』さんの名前が書かれていました。

この阿伏兎観音は、志賀直哉の『暗夜行路』にも書かれていたらしいです。


有名な場所だったんですねぇ、何にも知りませんでした



それにしても、ここで発見したのは絵に描かれているほうの阿伏兎の文字。

『兎』が『鬼』になってるんです!!


昔は鬼って書いていたのかなぁ……。

そもそも、鬼と兎ってすごく形が似ていますね。


ふふふ、おもしろいっ!


謎をひとつ、持ち帰ることにしました……。





バスの便がなくて仕方なく頼んだタクシー。

それが意外といい出会いになったのでした。

そのお話は、また次回に~~~







さて、イブ散歩です。


ポカポカした日も、寒い日も。


イブちょはお散歩に行きたくてたまりません。


私は、しっかりとダウンジャケットを着込んで、それに付き合っています。



これ、なあに?




それは車の前が見えるカメラだよ。


この穴は~~~??




こらこら、バッチィよ。



興味津々のイブちょ、イブちりチエックに余念がありません。



ふう~~~、チェック終了。





納得したかい?



ツツジの木の香りと同じくらい、車の匂いも好きなイブちょです。

へたするとお隣の車に飛び乗りそうで、気をつけないと。。。



いろんな匂いをかいで、音を聞いて、木登りもして。


イブ散歩はいつも、ワクワクがいっぱいです




それでは、また次回です~~~~