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星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

また、夢を見た。

2007年02月16日 05時48分00秒 | 自分
また、夢を見た。しかも二日連続だった。

僕は、会社からの指示でセミナー会場に来ていた。
自分の仕事に関する技術情報を得るために、上司に無理やり登録されて、
嫌々やってきた。

あの上司は、自分の都合しか考えないから、その上司からも部下からも
嫌がられていて、結果総スカンを食らっている。
それでも、人事へのアピールは抜群なので、とんとん拍子に役職が上がっていく。
僕の一番嫌いなタイプだ。

講演室の一番後ろの席に座った。
しばらく聴講していたがすぐに退屈になってきた。
パソコンを開いて仕事をしていようか?溜まりきっているメールを片付けないと。

遅刻して入ってくる奴も何人かいた。社会人にもなって、遅刻するなよなぁ。
ま、電車が遅れた。とか、いろいろ事情はあるのだろうけれど。

30分ほどして、また後ろの扉が開いた。遅れてきた人が入ってきた。
その隙に、トイレに立つようなふりをして、するりと外に出てみた。

廊下から外の景色を見ると、典型的な日本のビジネス街の風景。
僕は海外にいても郊外のオフィスばかりだけれど、ロンドンやパリ、
ブリュッセルなどの大きい街は、やっぱりごみごみしている。
それは、東京でも同じだ。

自動販売機のコーヒーを買ってすすっていると、隣の講演室の扉が開いた。
講談に立ってプレゼンテーションをしているのは、女性だった。

へぇ、こんな泥臭い自分の仕事にも女性がどんどん進出してきているんだなぁ
と、思っていた。

僕が学生の頃の工学部は、女性がいても、数理系や化学系だけだった。
所属する機械系、ましてやエンジン研究室なんて、オイルまみれ、燃料まみれの
ところで、女性には敬遠される3K研究室のトップだった。

しばらく、講師の女性を見ていて、驚いた。
もう10年以上前に別れた人だった。

学生時代、中国を放浪した時に、ある大学の学生寮で知り合い、
しばらく同じ時間を過ごした。
日本に戻ってから、彼女は東京、僕は大阪の遠距離恋愛を続けていたけれど、
彼女が耐えられなくなって、別れを告げられた。
それに気づかなかった自分を責め続けていた。

立ち直れるまで、1年掛かった。当時、それほどまでに愛していたし、
大切にしたいと思っていた。そして、ずっといっしょに、育んでいくものだと
思い込んでいた。
そんな思いが、ぷっつり切れてしまったときの虚しさと、
自分の思い込みで、彼女のことを実は何も考えていなかったことへの自責の思いを
ずっと引きずっていた。

そんな人が、突然目の前に現れた。
急に胸が高まって、苦しくなってきた。

講談でしゃべっている彼女と目線が合った。(ような気がした。)
こちらを見て微笑んだような気がした。
金縛りにあったように、身動きが出来なかった。

ホントにその場所で硬直していた。
自分が受講するはずの講演が休憩に入り、彼女の講演も休憩に入った。
僕はそそくさと自分の部屋に戻り、席についた。
まだ、ドキドキしていた。

もう、10年も前の話だろ?
もちろん、それっきり二度と会った事はない。
僕たちには共通の友人がいて、彼らとはメールや手紙でやり取りがあり、
元気にしているよ。と、話を伝え聞くくらいだった。

だから、僕自身は再会しても、普通に会えるし、ただの知り合いとして
向き合えると、思っていた。

でも、そうじゃなかった。