今年,3月18日に再オープンした奥松島縄文村歴史資料館。
その奥松島縄文村歴史資料館主催のイベント,「縄文グルメを食そう!『ウニ』」
に参加してきました。
縄文人とウニ?
一見関係なさそうですが,ちゃんと関係があるのです。
こちらは,里浜貝塚で見つかったウニの殻と棘です。
館長さんのお話では,貝塚で発見されたのは貝殻やウニの殻だけでなく,人骨も見つかっているのだそうです。
貝塚は全ての生き物のお墓であり,現在のようなゴミ捨て場という概念ではなく,自然の恵みに感謝して,命をいただいた後の亡骸を土に還す場だったと考えられています。
また,現在食されているシャコやカニ,フグといった海産物も縄文時代から食されていたのだそうです。
縄文人お墨付きの食文化が現在でも生きているんですね。
これらの海産物を縄文人は素潜りで捕っていたようです。
その証拠に,縄文人の頭蓋骨を調べると,冷たい水が耳の中に進入しないように耳の中の骨が変形して穴を塞ぐ「外耳道外骨腫」が見られるのだそうです。
これは,現代でも海女さんやサーファーなどが罹りやすい症状で,「サーファーズイヤー」とも呼ばれます。
さて本題のウニを食す・・・。
奥松島・宮戸の漁師さんがこんなにとってきてくれました!
子どもが手に持つと,なおさら大きく見えます
このウニを,石器を使って割っていきます!
石器を使って,ウニの口の周辺を砕き,「アリストテレスのちょうちん」を取り出します。
ウニの口の部分がちょうちん型になっているため“哲学の祖”アリストテレスが命名したのだそうです。
ちょうちんを取り出したら,ピンセットでウニの身の回りについている黒い内臓を取り除きます。
皆さん,真剣に取り除くあまり無言になってます
まずは生ウニをいただきます!
新鮮なウニは甘味があっておいしい!
お次は焼きウニです!
炭火でじっくり焼いていきます。
焼いたウニは身がふっくらして,さらに甘味が増します。
身が固まるので殻から取り出しやすくなります。
そして極めつけは自分で剥いたウニを使ってマイウニ丼!
ウニの下に敷かれている海苔も宮戸産です。
中にはこんな欲張りてんこ盛り丼も!
最後はみんなでウニの殻を持って,宮戸の海をバックに記念写真
ちょっと縄文人に近づけたかな?
こういう美味しい縄文体験は大歓迎!
また参加したいと思います
※奥松島縄文村歴史資料館では,土器作りや縄文グルメ体験が出来る「縄文教室
(7月22日,8月18日,9月22日全3回コース)」や,
勾玉作りや日おこし, 鹿角ストラップ,編布作りが体験できる夏休み企画
「おいでよ、縄文村へ(8月11日~16日)」 も行っています。
詳しくは奥松島縄文村歴史資料館 電話0225-88-3927まで。
(S.O)
今回の会場:さとはま縄文の里 史跡公園 縄文工房
奥松島縄文村歴史資料館 東松島市宮戸字里81-18