フリーで潜ってた日に、久しぶりにトンバラポイントの沖に出た。
沖に出て、ハンマーヘッドの群れを探している時にザトウクジラの鳴音が聞こえた。
冬にザトウクジラと付き合うようになって、二十年以上が経つが、最初の頃は試行錯誤の連続で手探り状態だった。
今でこそ、鳴音の距離感の事でも「あぁ、トンバラのこの位置のこの水深で、このくらいの音量で聞こえば、あの辺りだな」とか解るようになったけど、当初はホエール・ホンを入れては探しを繰り返し、
近くなったらスキンダイビングで入って泳いで探したものだった。
そして、十五年以上、一日コースを開催しながらも、ここ数年は特に諸々の事象が繋がって色んな事が新たに解ってきたように思う。
クジラも人間と同じで一日の生活の流れがあり、出会いがあり、ドラマがある。
今の僕なら、多分、8年前までクジラ船をずっと一緒に出てた僕と同じぐらいザトウクジラが大好きな前スタッフの達也のその当時答えられなかった質問にも応えられ、「今はこういう状態だから気長に待とう」とか、
「今は、こんな状況だから、こういうアプローチで待ち、次の動きに対応しよう」とか、いろいろと新たに教えられるような気がする。
当初は「ガイドダイバーたる者、ホエールウォッチング」などにうつつを抜かしていいのか?その時の海の知識をもっともっと蓄えて、その時期のガイドダイビングのクオリティーを更に高めるべきでは?!」
・・・・・っと、悩んだものだが、それこそ朝から晩までではないが、どうせやるならザトウクジラと本気で付き合おうという想いに至り「海洋生物ガイド」っという視点に立った時に、
そういう考え方からも解き放たれたような気がする。
まだまだ、不思議に思う事や解らない事もいろいろとある。解らないと気付かない事さえも沢山あるだろう。
同じ星に生まれた者として、彼らに魅了された者として、また、彼らを見つめよう。
・・・・・きっと、彼らも僕らを見つめているから・・・・。
ダイブ・エスティバン
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