会長が行く!!!

才能は心に宿る。
想いが強ければ
きっと届くはずです。
感じたこと、海の不思議を中心に綴っていきます。

トンキビ!?

2012-09-25 13:49:50 | 球美の海




エントリーして、自分の身体が水中に入る前に思い出した・・・


ボートの横から、サイドロールエントリーすると、その衝撃が、肋骨のひびに響いてで3秒ほどモリで突かれた魚のように仰向けでピクピク・・・( ̄▽ ̄;)。

二本目からは、後ろのトランサムステップから、おばちゃん達と一緒に、ポチャンとエントリー・・・・・。

その時、階段の所で、スタッフ・マーシーにBCを着せてもらっている要介護なガイドダイバーの弱々しいエントリーをする僕の事をスタッフなどとは思っていない関西のおばちゃんから、


「あんた!その入り方すると、ハシゴの手すりにひっかかるから、気ぃ~付けや!!  ただでさえ、腰が悪いやから、えらいことになるでぇ~!!!」


いや、腰じゃないだけどなぁ~っと、思いつつも・・・・「はい・・・・( ̄▽ ̄;)」・・・・・・・・・・ニューカレの理志、関西のおばちゃんのアドバイスはためになるでぇ~


写真は、数日前のトンバラでのエキジット前、イケカツオやカスミアジなどに追われているミナミキビナゴの群れ!!

今の僕には考えられない動きだった・・・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏




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水中カメラマン古見きゅう師の直伝の技・・・・。

2012-09-21 21:58:25 | ガイド






最近、何処で聞きつけたのか、学生の合宿ダイバーに「横バブルリングを教えて下さい!」っと言われる。

誤解を恐れずに言うと、あくまで僕個人の考え方ですが、ガイドダイバーとあろう者が、こういうミーハー的ネタを無暗にゲストさんに披露するのは如何なものかと思っている。

ただ、出来ないのは、むちゃくちゃ悔しいから、密かに練習しておいて、「どうしても!!」っと、せがまれた時にごく自然にさりげなくというのが理想だと思っている。


・・・・って、言うか、その技を上手くガイドダイビングに取り入れられない僕自身の負け惜しみから来てる意見というのが大多数を占めているが・・・・


閑話休題、話を戻すと・・・・、そういう時は・・・・・、


「君達は、まだ、若いからね~・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏」なんて、訳の解らない事を言って煙に巻く・・・・・。

「それなら、勝負して下さい!!」とかまで言われる・・・。いや、うちは他流試合は禁止だから・・・とか、またまた、訳の解らない事を言って煙に巻く・・・・・


何しろ、水中カメラマン古見きゅう師直伝の技なのである。傍若無人なゴマモンガラに活を入れ、ぼぉ~っとしたノコギリダイの群れ達をシャキっとさせる、いわゆる活人剣・・・・、剣術で言うところの新陰流の極意なのである。


しかし、その後、挑戦者な学生達は僕を挑発するかのように、僕の目の前で不完全な横バブルリングを「これでもか!!」「これでもか!!!」っと、言う具合にやりまくる・・・・ ( ̄▽ ̄;)。



男として、武士(もののふ??)として、師の面目の為にも(あっ、きゅうちゃんの事です・・( ̄▽ ̄;))、久米島道場主として叩き付けられた果たし状から逃げる訳にはいかない・・・・

都合良く、一人勝手に、自分の世界に入ってしまっている歴史好き、特に戦国もの好きな僕は、傍若無人な若者達に、武士道で一番大切な「礼節」を教える為に、陽の下がり始めた海の中、胸の内で、そっとつぶやく・・・。




「古見新陰流・師範川本参る・・・・・。」・・・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。












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オタクな悩み・・・・・パート6(番外編)

2012-09-21 12:09:30 | オタクな悩み
昨日、最近、注目しているハコベラ&ヤンセンニシキベラの交雑種の雌、通称「イケてる・ひなのちゃん」の観察をしに行った。

その時に、そう言えば「日本のベラ大図鑑」の著者のカズさんがシラタキベラダマシの雄を撮りたいと言っていたし、確かここにもいたよなぁ~っと思い探してみました。

・・・・・・っで、雄一匹と雌2匹のハレムを確認しました。







しかし、まあ、このシラタキベラダマシ!!   テリトリーの広い事、広い事・・・・!( ̄□ ̄;)!!

追い込んでくれる人もいない通常の一人での撮影だから、Uターンや振り返るまで好きに泳がせていたら、

横に100m以上は動いたし、オマケに縦も水深40m近くから10mと身体にめちゃくちゃ悪そうな動きを縦横無尽に繰り広げてくれる厄介な撮影だった。

生憎と背鰭第一棘をピンを立ち上げた婚姻色時の写真は撮れなかったので、次回はスタッフを連れて行き周り込ませて楽に撮ろうと思った次第です。


僕は常日頃、撮影中は、その生物の行動やしぐさ、生態や名前やらその生物との近似種の事やら色んな事を考えているのですが・・・・、


以前、パラオに行った時に、ガイドの長野さんと「トピード・ラス(Torpedo Wrasse)」と言うシラタキベラダマシに良く似たベラの話をしました。


たしか、現在まで、日本では確認されていない中部太平洋(?)のベラ「トピード・ラス」が日本で確認され和名が付いたとしたら・・・・・・、


「シラタキベラ・ダマシ・モドキ」とかなるんだろうか・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!


それは、シラタキベラに良く似てて「ダマシ」て,更に「モドキ」だから、シラタキベラの事を指す事にならないだろうか・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。


・・・・・じゃあ、シラタキベラの立場は、どうなるんだろうか・・・・・



などと、どうでも良いようなくだらない事を考えながら、撮っていていました・・・・












・・・・・・・すいません、つまらない悩みに付き合わせて・・・・・(-_-;)。。。














英名ホワイトソックス・和名シロボシアカモエビ・・・・、近い将来、君の名前も変わるかもしれないね・・・・・。





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オタクな悩み・・・・パート5

2012-09-20 15:50:55 | オタクな悩み

・・・・・・、知ってます。パート5など要らない事は・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。


ただ、僕個人のブログなので我が道を行かせて頂きます・・・・・・


先日、ハコベラの雄が、ビンビンに興奮色(婚姻色)を出して、ペア産卵しているのを観察していました。







中には、ホンソメワケベラに次々とクリーニングされて気持ち良く微睡んでいる雌が、なかなか産卵に参加してくれない事に怒った雄がホンソメワケベラに「てめぇ~、邪魔すんじゃねぇ~!!」てな具合に

追い掛け回したりとか、雌のふりをしてハレムの側に紛れ込んで、あわよくば産卵に参加しようと漂っている雌相をした一時雄を、「てめぇ~、俺の女に手を出すなぁ~!!」的な感じで、追い掛け回したりとか、

いつもの事ながら、普通のペア産卵に見えるこの光景も色んな事が解ると味わい深く、魚模様が垣間見え興味深いものだなぁ~っと観察してました。

プライベートで撮影ダイブをしていたのですが、つい、ガイドに参入し、スレートで実況中継をしながら観察していると、ふと、ハコベラの雄に誘われ、

付いて行こうとするヤンセンニシキベラの雌を発見・・・・!( ̄□ ̄;)!!


幾度か書いたとは思いますが、僕も物事の分別が少なからず付くようになってきました。拗れた間違いを正し筋を通す事はやぶさかではありませんし労は惜しみません。

彼女(ヤンセンニシキベラの雌の事、ここでは、便宜上「ひなのちゃん」としましょう)の側に寄り忠告をしました。


「ひなのちゃん、ひなのちゃん、初めからそんな無理のある結婚生活は長くは続かないし、自分が傷つくだけだよ・・・・・・!?」


ひなのちゃんと言えば、「何、この変態オヤジは・・・・」っと、言わんばかりに僕を避ける・・・・・。


正しき事を正しい方向に導くが為に、僕はひなのちゃんに近寄る・・・・・・・・・っと、その時、ある事に気付いた!!!!!


何と、ひなのちゃんは、ヤンセンニシキベラの体の体色をしながらハコベラの顔の持ち主だったのである・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!







今まで、ニシキベラ属の雄のハイブリット(交雑種)は、幾度も見た事あるし確信は持っているのだが、、雌のハイブリットは今一自信が持てなかった。

しかし、今回、お腹も大きい雌らしき個体を確認し、TP雄との実際の産卵前現場まで見られた・・・・。

こういう話をブリーフィングにされる方も迷惑な話だと思うが、ブリーフィングの最中、よく、「雑種の産卵は、どうなるのですか?」と聞かれる事がある。

「雑種同志でしか産卵をしないのなら、その雑種は雑種ではなく新しい種として育っていくでしょうが、大概は、戻し交配と言って、雑種間のどちらかと産卵し、つまりこの場合ならハコかヤンセンニシキと産卵し、

元の種に戻って行くと思われます。」・・・・っと、偉そうにご高説をのたまう訳ですが・・・・・・、この場合で言うと、ひなのちゃんは、他人から見るとヤンセンニシキベラに見えるのですが、

自分ではハコベラのイケてる娘だと思って、ハコベラのTP雄と産卵しようとしていたのです・・・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!


「これは、間違いないーー!!」っと、確信した僕はひなのちゃんを諭すのを止めて、しっかりと産卵を確認しようと観察を始めた・・・・。


結果は見事、ハコベラのTP雄とハコ&ヤンセンニシキのハイブリットなイケてる雌・ひなのちゃんは、寄り添いながら高く舞い上がり産卵した・・・・。


スタンディング・オーベイションで、僕と一部のゲスト達は押し寄せてくる感動に心を震わせながら彼女達を称えた・・・・




追伸・今年もTP雄の交雑種が確認されました。見たい方、ぜひ、リクエスト下さい・・・・、但し、産卵中の興奮色を出している時でないと、なかなか難しいですが・・・・・。







今日、改めて「ひなのちゃん」を探し行ったが生憎とお留守のようだった。元気にしてるのだろうか!?






注・TP雄や雌相などの特殊な言葉の意味は、過去の投稿のパート1・2・3・4をご参照下さい。


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日本のベラ大図鑑!!

2012-09-17 12:56:31 | オタクな悩み




今月初め頃、友人が出版した「日本のベラ大図鑑」が届いた。そろそろ書店で買われたり、実際に手に取ってご覧になられた方も多いと思う。

一部のマニア・オタクガイドダイバーや一般のオタクダイバーの方には広く知られている著者が

自分が撮影した写真のみを使用し、日本で見られるであろう種を出来る限り網羅したベラ図鑑だ。






一ガイドダイバーである僕が、書評などとは烏滸がましいが、多分、撮影中や写真同定中(監修の木村先生が確認していくのではあるが、撮影しながら、この種のこの時の幼魚のステージがないなどは、著者自身の仕事なので)、

苦労されたであろう点を少しクローズアップしていきながら、この図鑑の素晴らしさを説明したいと思います。

まず、一般ダイバーにとって、ブダイなどと同様にあまりにも普通種的なベラは見過ごされやすいのだが、この普通種たるベラの地味な種から深場の種、逃げて逃げて撮影しづらい種、

浅場過ぎて、少しの波やうねりでもピンが合わせづらく撮影しづらい種まで、きちんと写真が流れずに動きを止める撮影方法で撮られた生態写真で構成されている点である。

僕も少しだけ撮影のお手伝いはしているが、著者は、多分、もっと真面目なガイドダイバーの所に足繁く通い、逃げるベラをガイドが上手く著者の撮りやすいように追い込み、著者がそれをきちんと決め撮る!!

これを繰り返し、繰り返しやってきた成果であろうと推察される。

もちろん、著者自身が、ベラの動きに精通し常日頃からその動きを観察しながら、一人の時にも、飽くなき精神で、常にシャッターチャンスを狙い続けた成果である事は言うまでもない。

写真の中には、かなり苦労して撮れた写真でも、次回チャンスがあれば、また狙い、より素晴らしい写真を撮ろうとする頑固なまでの意思も垣間見える。

かく言う、僕も、「あんなに苦労して撮ったあの種のあの時の写真は使ってないのか・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏」・・・・・・っという驚きを感じながらページを開き進めたものです・・・・(^^;)。

ただ、そこにあるのは一点、より良いものを作ろうという著者の純粋な思い入れだけなので、却って痛快に見させて頂いた次第である。

幼魚も、よく観察して撮られ、圧巻なのは、一部のオタクなガイドダイバーや一般マニアダイバー、マニアアクアリストしか知りえないであろうキヌベラやリュウグウベラの幼魚が撮影されていた事である。

僕自身も経験があるのだが、この2種は、本当に悩まされた2種で、セナスジベラやコガシラベラ、オトメベラは勿論の事、幼魚のステージではよく似通っている近似種のハコベラ・ヤマブキベラ・ヤンセンニシキベラを

やっつけて、エリアによっては、ニシキベラの幼魚とも区別して、ようやく行き着く2種なのだが、更にこの2種の区別や各成長ステージ毎の変化が微妙で、解ってしまうまでは本当にやっかいな2種なのである。

各種のそれぞれの幼魚のステージとしては、研究者や一部のマニアなダイバーやアクアリストには、若干物足りないものもあるのは事実だが、現存する日本の図鑑の中で、これだけ充実したベラ図鑑はないであろう。

また、イトヒキベラ属のハイブリット(交雑種)も掲載されていて、この部分の写真は羨ましいかぎりである。思い起こせば、著者が初めて久米島に来てくれたのも、IOPニュースか何かに、瀬能先生と僕が

発表したニシキベラ属(ヤンセンニシキベラとハコベラ)の交雑種を見られて来られた事だった事が思いだす。生憎と、天候のかげんでその棲息エリアには行けずに、ここには掲載されていないが、著者の思い入れを

垣間見た時であったと思い起こされる。

一部、研究者の意見が分かれる種の掲載もあるが、一人の一般ダイバーが、これだけの情熱を持って長期に渡り撮影し、これだけの図鑑を作り上げた努力を称賛したい思う。


「おめでとう。そして、ご苦労様でした。」


出版社や編集長をご紹介した経緯もあるのだが、同封の著者のコメントが、ちょっと嬉しかったので、記念に図鑑に貼らせて頂いた・・・・(^^;)。








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