会長が行く!!!

才能は心に宿る。
想いが強ければ
きっと届くはずです。
感じたこと、海の不思議を中心に綴っていきます。

エロい!?

2012-01-30 15:57:56 | 求愛




昨日、スミレナガハナダイの疑似ペア産卵(?)を見てきました。

疑似なのかどうかは置いといて・・・・、雄はやっぱり興奮するらしく、雄叫びを!!







いつも、叫んでる(?)訳ではありませんけど、雄叫びの瞬間を真正面から撮りたかったのですが、思うようにいかず・・・・







腰痛持ちの僕としては、かなり心配になるアクバティックな体位(?)も・・・・・・、よく見たら雄叫びあげてるし!?







やっぱ、普通の方がいいですよ!!






注意・産卵中に雄叫びをあげている訳でも聴こえる訳ではありません・・・、あしからず


フェイスブックはこちらから!!

ガイド会・世界の海ブログ

雄輔の豪海倶楽部

縦社会!?

2011-12-19 13:38:24 | 求愛


クジャクベラを撮って来ました!!

以前にもタテスジハタの幼魚の稿で書きましたが、今でこそ、種類の多い解り易い生態写真が掲載された図鑑がたくさんありますが、そんな図鑑がないこの子達がまだ和名の付いていない、

「ピンクフラッシャー」っという英名で呼ばれていた頃、以前にいたスタッフT君との昔話があります。



                                              (夏撮影)


「剛志さん、今のダイビングのドロップ下で、多分、剛志さんも見た事ない新種のベラ見つけました!!何か、海外の図鑑に載ってるような、コーカサス何とかラスみたい魚でした!!」

「どんなやつ?」

「黄色くて、臀鰭と背鰭が赤くて背鰭には2・3本、トゲみたいに長いんですよ!でも、岩場の陰に隠れて解らなくなって見失ったんですよ!!」

「ピンクフッラシャーじゃないの?」

「ぜんぜん、違いますよ!!だって、あんな地味目の体色じゃなくて、派手派手でトゲトゲですよ!!」

「地味って、地味じゃないけど・・・・。多分、それ、ピンクフラッシャーの婚姻色だっと思うよ。見失ったのは、婚姻色をすぐ止めちゃったからだよ。ピンクフラッシャーは、求愛の範囲が決まってるみたいで、そのエリアから離れたり、他から刺激を受けると
すぐ止めるみたいなんだよ!?」

「えっ、だってトゲトゲですよ!?」

「おまえは、ヒレを閉じた時にしか見た事ないかもしれないけど、ヒレを全開に広げると背鰭軟条が伸長してるのが解るし、そうなると全然違った魚みたいに見えるの!!浅場でよく見かけるニシキイトヒキベラだって、閉じてる時と求愛時と全然違うでしょ!!」

「・・・・・・・・・。」

「何か納得出来ないような顔してるけど、信じてないの!?」

「・・・・でも、全然違うじゃないですか!?剛志さんの間違いじゃないですか!!」

「・・・・・・・・・・・。間違いかもしれないけど、多分、俺もおまえと同じように入ってたし気づかない訳ないと思うから、ピンクフラッシャー!!それに、コーカサス何とかラスじゃなくて、それをいうならマッコスカーズラスでしょう!カブト虫じゃないんだから!!」

「・・・・・・・、でも・・・・・絶対違うと思うですよね・・・・。」


若い頃から寛容な僕が、彼の小さな反抗に対して大きな心で受け止めて、その後の彼の仕事に支障がないように軽~めにボコにしたのは言うまでもない・・・・・・

そして、その後、彼も理解したようだった!ダイビングサービスの師弟関係は、めちゃめちゃ職人気質で、真っ黒でも真っ白と言わなければならない理不尽な完璧なる縦社会であると言う事を!!



                                              (夏撮影)


フェイスブックはこちらから!!

オタクな悩みパート2

2011-12-11 15:34:40 | 求愛
のっけから、「パート2なんていらねぇよ!!」なんて、言葉が聞こえそうですが、以前からブログを見て下さった方々が、パート1の時の僕と純平(今年の5月まで当店のチーフ)とシゲル(ダイビングサービス森と海)との

コメント合戦に付いていけなくて(・・・別に付いて行きたいと思わないかもしれませんが!?)、困っているのでは(・・・だから、困らねぇ~よ!!)と思い、


よく研究されているホンベラの事を鑑みて考えられてる内容を交えて、この夏、僕が初めて久米島で見たハコベラの集団産卵(群れ産卵)のお話をさせて下さい。


まず、ベラの仲間は図鑑などでは、雄型(雄相)・雌型(雌相)の体色に分かれて掲載されている事が多くあります。それを、見てガイドはもちろん、ゲストの皆さんも「この子は雄」とか、「この子は雌」とか判断している訳ですが、

実際、彼らの身体の中を覗いてみると体色では決められない事実があると言う事です。ぶっちゃけて言うと、「女の外見なのに、男!」っという何か裏切られたような気にさせる子が実はたくさん存在してるのです


・・・・・・・・注・人間の事ではありません

ここで少し学習です。かなり端折って解り易くクダけて何とかこんがらないように頑張りますから付いて来て下さいね・・・・・(だから、付いて行かねぇ~よ!!)!!

まず、「TP雄」っという言葉があるとします。これは、「Terminal Phase・・・・雄としての最終段階の体色」という意味らしくその略です。つまり、図鑑を見て「雄」って言ってるオス特有の派手派手体体色のあれです。





そして、「IP雌」っと言う言葉があるとします。これは、「Initial Phase・・・大人としての出発段階の体色」という意味らしくその略です。つまり、図鑑を見て「雌」って言ってる割と地味地味体色のあれです。




但しここで問題なのが、この写真内のハコベラ達もそうなのですが、IP体色を持つものの中には雌だけではなく雄も混ざっていると言う事です。

これらは、一次雄と呼ばれ産まれた時からの雄で、彼らの体内をなかなか覗く機会はありませんが、ハレムのボス的な大きな身体をした派手派手色の雄が繁殖時に雌相の個体を追いかけまわすなどのような、

「外見上は雌に見えるけど、実は雄だから追いやってる!!」行動や繁殖行動の参加の仕方などを見ていると判断する事が出来ます。

そうです。雌のフリして何とかあやかろうとしてるヤツです(・・・ちょっと、表現が適切ではないのですが、ご勘弁!)。

そして一部を除いては、TP体色を持つものは、そのほとんどが雌から性転換した二次雄なのです(・・・少数ですが、一次雄もTP変色します)。ですから、僕も便宜上よくブリーフィング時に使いますが、

雌型とか雌相という言葉は適切ではなく実情とは違うのです。

そして、ここで、これらの繁殖行動が問題になってくるのですが、まず、産卵方法にはペア産卵と集団産卵(群れ産卵)があります。産卵場所は通常、同じエリアで行われますから「訪問型」と表現されます。

雄は個体ごとに皆それぞれのテリトリーがあり、雌への挨拶回り(小まめな男が勝つ!!)や繁殖場所を観察していると解ります。

ペア産卵は、ブリーフィングでもよく言っている雄の求愛行動のビリビリ泳ぎに(・・注・ビリビリ言ってる訳じゃないぞ!?)誘われた雌と上昇して放卵放精っていうパターンです。

たまに途中から何匹か混ざる事もありますが、あれはIP雄(雌相の)が割り込んでる状態です・・・・とんでもんぇ、不逞やつだぁあ~!?

集団産卵(群れ産卵)は、その名の通り集団で行う雌主導とも言える産卵方法です。通常、ペア産卵する種の方が多いのですが、このどちらの産卵方法も行えるベラもいます。

例えば、オトメベラは久米島ではペア産卵しか見た事がありませんが、沖ノ島では集団産卵もします。

どのベラがどこで集団産卵が出来るかは、例えば、沖縄(久米島)や屋久島や沖ノ島や八丈島などのように大きな区分で変化しているようですが、ともすれば条件さえ合えば隣の島でも変わるかもしれません。

個人的には、そのエリアの個体数の多さで変わっていると思えます。両方できると言う事は、当然、個体数が多くなると思われます。


個体数が多い、つまり雌も多いから繁殖率も増え、それに伴ってエリアによっては産卵方法を選択できるようになるのかもしれません。


僕が観察している限り久米島では、集団産卵もペア産卵も行える種はコガシラベラだけだったのですが、この夏ハコベラの集団産卵を初めて久米島で見ました。





上昇前の写真ですが、大きさに関係なく、皆一様にIP体色なのが解りますよね。その場所では、通常、ハコベラではペア産卵が行われている場所で、いつものように午前中の引き潮の流れに合わせて行わていると思っていたのですが、

安全停止中に行ってビックリ群れていて、見える範囲の周りの多分50匹ぐらいだと思うのですが、ハコベラがコガシラベラの集団産卵前のような動きをしています。まさかっと思って観察していると、大きな雄サイズ(体色は雌相)のものも数匹混ざっての集団産卵でした。

「TP雄だよな」っと思い、産卵後付けまわすと、立派にTP体色に変わりました。








久米島でのコガシラベラ事情で言うと、ここまで大きいサイズの雄が集団産卵に参加する事はなく、同じ時間でも20m程離れた場所でペア産卵行っているのが通常パターンでした。

だから、その時もハコベラも当たり前のようにそうだと思って観察を始めたのですが・・・・。合コンではないけど、人数が足りなかったからだろうか・・・・!?

その後、何回かの集団産卵を観察しましたが時間切れとハコベラの離散が始まったようなのでエキジットしました。このハコベラの僕が見ている久米島での集団産卵は、この場所で、その後ガイド中にもう一度だけ

(波があって、ゲストに船酔いさせると悪いので短時間でしたが)見たっきりです。

今まで、久米島の色んなポイントで僕が観察した中で見た、初めての突発型とも思える集団産卵でした。


また、オタクな悩みが増えてしまった・・・・・

どういう事なんだろうか??誰か教えて!?














オタクな悩み!?

2011-12-04 13:19:39 | 求愛
以前、オトメベラの雄の色彩の個体が、ゴマモンガラの食事をあやかっていた後、雄から雌の色彩に変わったという内容をガイド・会世界の海ブログで書いた。

その時、「ベラ好き」さんという方からありがたいコメント頂いた・・・・。

「オトメベラのオスは普段、最後の写真のような体色である事が多く、繁殖期のみ(特に求愛時に)青くなりませんか? つまり青いのは婚姻色だと思うのですが。 」

・・・・と、言う内でした。

もちろん、その周辺で大きいと思われる個体が、例え、雌の色彩をしていたとしても、それは身体的には雄かもしれないという仮定はありますけど、ここに出したオトメベラは明らかにその周辺では小さな個体でした。

そして、オトメベラの成熟した雄は、体が雌の体色のようでも頭が雄の体色なので、「僕が見ている限り、久米島ではそうではない」というコメントを返しました。

でも、その後、どうも気になって常に気に掛けていました。四国・沖ノ島に帰った純平が、沖ノ島はオトメベラが多いと聞いていたので観察してもらったり、

自分でも、時には、成熟した雄はもちろん色彩が雌のものも、求愛・繁殖行動からそれが終わった普通状態の時まで約一時間の計1時間半~2時間近くつけまわした事も度々でした。


結論は、その時のブログに書いた通り、

「もしかしたら、その雌は性転換途中で、もともとその体色に変化できる要素は備えているのだけれども、まだ、例えば一時雄がTP化(雄特有の体色、体色が変化する魚にとって最終段階的な体色の事)はしてる途中でなので、

通常は雌の体色だけど、興奮した時にその体色が出たという事ではないかと勝手に想像してます。」だと思うのだけど・・・・、本当のところは一体!?

・・・・っと、悩みながらも、いつもオトメベラに見射ってしまう僕は、個人的にこの子の中国雑技団の顔の化粧のような艶やかな模様が大好きなのです。





・・・・・・・・いかんいかん、こんなオタクな事を話題にしてると一般のゲストさんから敬遠されてしまう・・・・

気をつけねば・・・・・・

ガイド会・世界の海ブログはこちらから!!