
一年前の今日、僕は確かに、この約束の地に在った・・・。
フィデル・カストロ前国家評議会議長が死去したこの国は、これから、また、どんな時代の波に吞まれていくのか・・・・。
一年前の投稿です・・・。
I'm coming to Cuba . It is a journey for reconsider that of their own .
キューバに来ている・・・。
自分自身と向かい合う為の旅・・・。
そろそろ、心に一区切りを付けたくて、思い立った旅でもある・・・。
亡妻裕子が生きてる頃、友人の写真家が約三年間の世界を巡る旅から戻り、旅の終わりに立ち寄ってくれた時に聞いてみた・・・「色々とあるとは思うけど、何処が良かった?」
彼は答えてくれた・・・。
「・・・キューバが好きですね・・・。」
そして、彼はキューバがどんな所か少しだけ話してくれた・・・。

その後、闘病中だった彼女は、「薬の治療が落ち着いたら、いつか、キューバに行きたい・・・。」と、言う様になった。その3週間後に彼女は逝ってしまったから、彼女がこの地に立つ事はなかったけど、僕にとっては、
約束の地の様な意味合いもあった・・・。
今年の春に、友人と久しぶりに夕食を共にした時に改めて聞いてみた・・・。友人の答えは同じで、僕が12月に行こうと考えてる旨を伝えると、嬉しそうに、
「ぜひ、行ってください、12月なら、雨季も明けかけた頃だし、いいですよ・・・。」と背中を押してくれた・・・。
今年で50歳になりながら、まだまだ惑いぱなしだし、何者かも解らない自分と向かい合う・・・。
スペイン語はもちろん、英語も、ろくに出来ない僕が、何故、この独り旅に出たのか、もう一つの理由は、この歳になると、それまで積み重ねた経験や実績や繋がりのお陰でホーム(自分の土俵)で勝負出来る事も多い。
でも、だからこそ、居心地の良い環境には自分を置かずに、敢えてアウェイな感覚の中で、大人に成り、時が経つにつれ、失ったかもしれない何かを取り戻したり、忘れていた何かを思い出すかもしれないと思い、
何かと気が楽な仲間の棲む国でもなく、また、カリブ海を前にしながら、ホームである海・ダイビングは無しの独り旅にした理由だった・・・。(・・・何だか、言葉にすると安っぽい映画みたいだな・・・( ̄▽ ̄;))
出発前に話した友人達には、大層心配されたけど・・・(^_^;)

「Revolucion cubana」
フィデル・カストロやチェ・ゲバラらが中心となって、アメリカ合衆国の影響が強かったバティスタ政権を打倒するに至った武装解放闘争・キューバ革命から半世紀以上もの歳月が流れ、
今年(2015年)に入りアメリカと国交を回復し相互の大使館が7月に開設され、これから、どんどん変わっていくかもしれないキューバの、
時間に置き去りにされたようなオールドハバナの街並みや人々の息吹きを感じたくて市街奥へ奥へ歩く・・・。
毎日、足が棒になるほど歩きぱなしだが、ともかく、面白いから、止められない・・・(^_^;)



スペイン・コロニアル時代そのままの様な町、子供の頃、映画で見た様なアメリカングラフィティを彷彿とさせる風景などは、何度も同じ様な場面に遭遇しても、度々、シャッターを切ってしまう・・・。
ふと、頭上に干してある派手な洗濯物に気が付き見上げる・・・。
ビンクやエメラルドグリーンの壁に真っ赤や豹柄や真っ黄色の洗濯物・・・「ワッハッハ!」、笑いだしたくなるくらい、アバンギャルドだ・・・(^_^;)

・・・ただ、すれ違う仲の良い老夫婦に、もし、彼女が生きてて俺達も一緒に歳を重ねられたとしたら、あんなふうになれたかもしれないな・・・とか、
喧嘩している恋人達を見て、旅先であんなふうになったとしたら、あいつなら絶対に俺の事を許さないだろうな?!・・・( ̄▽ ̄;)・・・なんて、つい、重ねて見てしまい、
やはり、時折、彼女が居ればと想いを馳せる・・・。
でも、生憎と、だらだら、雨季が続いているなか、昼、急に振りだした大雨を凌ぐ為に、民家の軒下で、暫し、過ごす時間は、自分の心の休息にはちょうど良く、
雨の中、この異国の地で、過ぎ去った時を振り返りながらも、今の自分の在り様や、これからの生き方を考えていた・・・。

写真は、町を散策している時、子供達が遊んでる様子が可愛くて、いつも皆から言われる大魔人の様な笑わない顔で恐がらせないように(俺は笑ってるつもりだけど・・・( ̄▽ ̄;))、
少し離れて撮ってたら、一番小さな女の子が、とことこ近付いて来て、不思議そうにスペイン語で話しかけてきた時の写真。

一眼レフガメラに興味を持って触ってきたので、解り易くスマホで見せてあげたら、妙に気に入って、スマイル・・・(^_^;)
皆が集まって来て、僕を囲んで大撮影会・・・( ̄▽ ̄;)
勝手にシャッター押すし、ほとんどピンボケかはみ出してるかブレてるし、勝手に画像確認するしで、てんやわんやになりながら、何とか一息・・・(^_^;)・・・した、っと思ったら、
急に寝転がりだして、皆で、こちらに向かって舌出してスマイル・・・(^_^;)
つい、こちらも大笑いして、撮ろうとすると、何故だか、変顔・・・( ̄▽ ̄;)

それもこれも全て可愛くて、一緒に寝転がりながら撮っては遊んでた・・・(^_^;)
かれこれ30分ぐらい遊んでもらったけど、一年分ぐらい笑ったような気がする・・・(^_^;)。



何かを吹っ切りたくて、憑かれた様に、当てもなく、ともかく、毎日、くたくたになるまで歩いた日々・・・。
今、思えば、やっぱり行って良かったと想う・・・・。
ダイブ・エスティバン
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