会長が行く!!!

才能は心に宿る。
想いが強ければ
きっと届くはずです。
感じたこと、海の不思議を中心に綴っていきます。

助言・・・。

2014-02-26 01:18:54 | 冬の風物詩




若かりし日の頃、写真家の吉野雄輔さんに言われた・・・・。


「剛志、写真は引いてなんぼよ!」

「えっ、寄ってなんぼじゃないんですか?!・・・・雄輔さん・・・・!Σ( ̄□ ̄;)!! 」


確か、東京出張の折に、雄輔さんちに泊めてもらっていた頃で、飲み会後の2時頃から、二人で一升瓶を開けるぐらい飲んでた頃だ・・・・(^_^;)。


マクロ撮影でも二倍テレコンやクローズアップレンズを組み合わせて、それこそ指のアップを撮っても綺麗に撮れるような、より深いマクロ撮影が流行りの頃で、フイルムで撮影する銀塩カメラの時代だ。


そして、それから色々と撮っていて気が付いた・・・。


ただ、その生物をアップで撮るのではなく、引いて周りの環境を入れて撮ると、その生物の生活空間が写し出され、なおかつ広がりのある写真になり

写真がのびのびするのだ・・・・。


先日のザトウクジラの撮影中、70-200mmのレンズから24-105mmのズームレンズに持ち替えた時に、その言葉を思い出した・・・。



「そうですね、雄輔さん、景色や青空を入れて撮ると気持ちが良いですね・・・・(^_^;)。」







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ガイドの矜持・・・・。

2014-02-25 17:43:34 | 冬の風物詩




ガイド会を、発足させる目的の一つとして、それぞれのエリアのガイドダイバーが持っている情報のより濃密な共有、つまり、休日でも当然潜りに行くような、やる気のある、

これからの若いガイド達に僕らが培った知識や見てきた産卵や孵化などの生態情報を伝えていく事だった。

ガイドダイビング中、一般ゲストからは、そのガイディングが同じように見えても、その中身は、明確な目的を持ってのガイドがなされていれば、当然、中身の濃さは変わってくる。



「海はガイドで変わる!」


・・・・・・・・・・僕の信念である。



ガイド会仲間の屋久島ダイビングライフの高久至さんが、久米島の海やエスティバンの事を「ガイド会・世界の海ブログ」で、綴ってくれました。


「至、行くぞ!!」

「オッス!!」


・・・・・こんな感じで過ごした日々を・・・・(^^;)


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願い・・・・。

2014-02-18 08:22:34 | 冬の風物詩
沖縄では、土地の神様を祭る風習根強く、今でもユタ(民間霊媒師)と一緒に各御願所に巡り参る風習がある。

実は、僕も年一回、前年の感謝の意味を込めたもの(ウシリガフゥー・昨年一年の礼事)と新しい年の安全祈願を込めたもの(立願・今年一年の願事)を合わせて執り行っている・・・・。


御願所を渡り歩いていると、時折、ユタが言う・・・・。

「今の剛志さんのお願いに、・・・の神様が答えてくれてるよ・・・・。」

それは、鳥の鳴き声であったり、突然現れた虫の羽音や姿であったり、神様のお返事は、その時折で変わる・・・・。



僕が、年一回だけど欠かさずに御願(うがん)をするのは、ともすれば驕りがちな自分の性格を諌める為と、海や自然の生物達と向かい合う事を生業としている者として、

もしも存在するならば自然に宿る精霊達とどこかで繋がっていたいという想いからだと思う・・・・。


トンバラポイント(飛原岩)も実は、その御願所の一つだ・・・。


土地やその地域の神様という意味なら、間違いなくトンバラは久米島の南の海の神様が宿っている神聖な場所であろう・・・・。



朝、ホェールウォッチング出航後、僕はトンバラに向かって心の中で祈る・・・・。

ユタから教えられたように自らを名乗って・・・・。


「久米島町字比嘉160-69に住む巳年の川本剛志です。飛原岩の神様、今日も一日、ザトウクジラ観察撮影ツアーを、お客様やスタッフが事故もなく怪我もなく安全に無事航海出来ますよう、どうかお見守り下さい。」

「一頭でも多くのクジラを探す努力が出来、ひとつでも多くの感動をお客様に与えられる努力が出来ますように、どうかお見守り下さい・・・・。」



自分に何度も言い聞かせるように・・・・・。












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プロの仕事・・・・。

2014-02-14 01:55:14 | 冬の風物詩




ここ数日、天気の悪い日が続き、ホェールウォッチング一日コースも連日苦戦を強いられている。


今日も後半戦の爆発が無かったら、ゲストに対して申し訳ない想いで一杯だったであろう・・・・。


では、天気の悪い日に出航しなければいいのだが、これも出てみない事には予測が付かないもので、


五年前のシーズンでは最悪の天候の日がボートから見るパフォーマンスも水中での出逢いも最高の一日だった事もある・・・・。




雨風に目を凝らしながらザトウクジラのブローを探していると、彼女の事を想い出す・・・・。




雨風や波飛沫に晒されながら操舵室の外で、操舵室の陰に入る事もなく、サングラスでカバーされたコンタクトレンズの入った目を凝らしながら、


どんな遠くのブローも見逃すまいと必死に探していたあの視線を・・・・。


プロ意識が強く、僕が「こんな日は中に入ってろ!!」と言っても聞かず、決して妥協しない人だった・・・・。


帰港時に、ようやく操舵室に入って来る頃には、雨風や波飛沫に長時間晒された眼は充血し、唇は寒さでチアノーゼのように変色し、身体をブルブル震わせて座っていたっけ・・・・・。




今でも、ふと気が付くと彼女が操舵室の隣でブローを探しているような気になる・・・・。



そんな時、僕は気を取り直して操舵室の陰に隠れてブローを探しているスタッフ・ユタカに言う・・・・。


「しっかり周りを見て、ブロー一つも見逃すんじゃねえぞぉ~・・・・(^^;)」


「はい~・・・・!Σ( ̄□ ̄;)!!」



・・・・・ユタカが答える・・・・・。



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想い出・・・・。

2014-02-14 01:52:16 | 冬の風物詩



ホェールウォッチング船一日コース4日目。

まだ、本調子でないが、水中もなかなかだし、まあ、順調に進んでいる・・・。


今日もお昼頃の2時間程、水中でじっとしている2頭のクジラが居たので、ゲストと一緒に水面から観察していた。

じっと興味深そうに、こちらを見ている彼らに、「君たちが来るまで待っているから・・・。」っと、念じながら・・・・。

でも、僕自身、実は、時折、潜って彼らに近づきたくなる欲求に捕らわれる・・・。


そんな時、彼女の言葉を想いだす・・・・。


「貴方は普通に20m30mスキンダイビングで潜れるかもしれないけど、一般のダイバーはそうではないの・・・・。

それに、もし、じっと水面から観察している自分とは違う動物の中から、自分に近づいて来る者がいたら、クジラだってびっくりするかもしれないでしょ・・・・。」



・・・・は~い・・・(^_^;)

ともすれば、子供が遊びに没頭するかのように入ってしまう僕に、よく、諫めの言葉をくれたものだった・・・・(^^;)

・・・、ありがとう。今年も、また、クジラ達と良い関係が築けそうです・・・・・。



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