僕が島に来た頃、久米島と奥武島に掛かる橋は約300mの海中道路で、20m程の幅の航路(一部だけ)と数か所の水路がある道路だった。
奥武島のの男達との野外の飲み会で酒のつまみがなくなると、夜の素潜りでのタコや貝や魚のつまみ調達は若い僕の仕事だった。
奥武島の道路の右端から海に入る・・・。
潮が引いてる時は、入り江にまで群生しているテーブルサンゴやエダサンゴが邪魔で海に入れないので、フィンでバキバキに折って入水するのが当たり前の事だった・・・。
干潮時は毎回、それをするのが当たり前で、次の年もその次の年も当たり前の様に更に広範囲に再生している珊瑚は、いつも其処に当然在るものだと当たり前の様に思っていた・・・。
海中道路を壊し、橋を造り、珊瑚を壊し、海を掘り、広い水路を造った・・・。
その影響で潮流が変わり、奥武島の500m沖にあった500匹程のハマクマノミが棲息していたクマノミ城(根)が砂で埋まったり、1998年の高水温の為に、サンゴの白化現象で辺り一帯のサンゴが死滅し、回復するまで何年もの時間を要しするのを目の当たりにするまでは・・・・。
月日は流れ、自然は移ろいいく・・・。
それは、生きてるからこその事で、万物の定め、仕方のない事だ・・・。
少しずつ変化しながら、生物達が程良いバランスで共存し、同じ星(地球)で生きているのだから・・・・。
ただ、変わって欲しくない事もあるし、変えてはいけない事もある・・・・。
それが欲しいが為だけに殺され、そして、ただ、それだけを奪われて捨てられる・・・。
人が作り撒き散らした悪い物で、今も尚、翻弄される・・・・。
人間が犯した過ちの責を負い、それを被るのは、いつも彼らの様な存在なのだから・・・。
彼らに感情というものがあると信じているし、感じる事も多い・・・。
だから、お互いの想いが平行線にならずに、交じり合う事を夢見る・・・。
このまま、ずっと彼らと共存したいと願う・・・。
追伸・ガイド・世界の海ブログも更新しました・・・・。
ガイド会・世界の海ブログ