数日前の事・・・。
水中で止まって休んでいると思われる母クジラの周りを子クジラ遊んでいた・・・。
一人スノーケリングでゆっくり入り、横泳ぎで水飛沫さえも立てない様に進み母クジラの間合いギリギリの所で停まる・・・。
僕の近くで浮上してくる子クジラの動きに惹かれながらも、じっと、我慢する・・・。
次の浮上時に、僕に興味を持ってくれた子クジラが自ら近寄って来る・・・でも、我慢我慢・・・。
一切の動きを止め、ただただ子クジラを観察する・・・。
「良し、これで、ゲストも入れられる可能性が出て来た!!」・・・っと思っていたその時突然、無防備な子クジラを諭すかのように母クジラが子クジラを呼び寄せて去って行った・・・。
その後は、好奇心旺盛な子クジラが無防備な行動を取らない様にか、母クジラが停まって、周りを子クジラが遊んでいても、僕の姿を見ると、緩やかに去っていくようになった・・・。
今日、その母子クジラに会った・・・。子クジラは胸ビレが白く、母クジラのテールの模様もそれだ。そして、やはり、母クジラは神経質だ・・・。
僕は、近寄り方を通常より、より遅く、そして二段階に分けて徐々にアプローチをしてみた・・・。少し、状況は良い・・・。
でも、やはり、僕が母クジラの視界に先ほどより入ると、嫌がっているのか、移動する・・・。このままでは、ボート上で待っているゲストには水中では見せられない・・・。
ふと、「子クジラだけがブローの為に浮上し周りを遊んでいる時に、ゲストの皆を入れて、子クジラだけでも見せるか??」・・・・っと、考えてみる・・・。
「いやいや、先日の後半より、今の方が良いではないか!!」
ここで、今の一瞬を取る事は、更に母クジラを刺激し神経質にさせる。
何より、それが常用の考え方になり、将来のホエールウォッチンング船の在り方を左右する様な決断にも成りかねないかもしれないのである・・・。
いかん、いかん・・・。ここは、我慢我慢・・・。ホエールウォチングを開催しているエスティバンだけの問題ではない・・・。
ダイビングサービスの一本一本の合間の帰港中に、ボートからのこんな素晴らしい出会いがあるのなら、とても素敵な久米島なのだから・・・。
数日前の後半より、少しずつだが、良くなっている?!
徐々にでいい・・・。
少しでも解り合えれば・・・。