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会長が行く!!!

才能は心に宿る。
想いが強ければ
きっと届くはずです。
感じたこと、海の不思議を中心に綴っていきます。

深場・・・・(^^;)

2013-11-22 17:33:25 | オタクな悩み
久しぶりにイマズニの深場に行って来た・・・。

水深は各エリアの僕の周りの仲間達(割と年寄り)では当たり前の水深で、以前なら毎日のように行っていた水深だが最近は身体の事考えって行かなかった・・・。

水深は、教育上、あまり良ろしくないので、ここでは伏せておこう思います・・・(^^;)


狙いは、ベニハナダイとフチドリハナダイのそれぞれの産卵・・・・。

フチドリハナダイはウーマガイの30mぐらいの所でも狙えるのだけど、産卵中に気付かない他のダイバーの介入があったり、そうじゃなくても盛り上がりつつある淫靡(?)な雰囲気を壊したり、

いろいろ障害が多いのでなかなか狙えないのだ・・・・。


行ってみると、ちょうどいい感じで始まろうとしていた・・・・。






婚姻色を出してるベニハナダイの雄が、しきり激しい動きの後、雌の側に行って寄り添うように泳ぐ・・・。


その側で、フィチドリハナダイやスミレナガハナダイもギンギンに婚姻色を出し産卵ショーが始まる・・・・。


スミレナガハナダイの婚姻色が、余りに綺麗なので、つい、「カシャーン!!」







「あぁ~、アカンやん・・・・・・( ̄□ ̄;)!!   こんな水深で、何、撮ってんねん・・・!Σ( ̄□ ̄;)」


・・・・・って、他界した裕子から言われそう・・・・(-_-;)・・・・







取り敢えず、フチドリの産卵を狙うが・・・・。

う~ん、駄目だ・・・。今日はダウンな潮流と根の壁の上空で産卵する為に地形的な関係もあり、婚姻色までは撮れるけど産卵は上手く撮れない・・・・

時折、アジの仲間の邪魔が入るし、しかも、フチドリハナダイは、スミレナガハナダイより小さいせいか動きが速い速い・・・・

こんなふうに下がある所とかならいいけど、産卵は壁崖から離れて上空でする・・・


ダイブコンピューターが、「そろそろ、お前、たいがいにしとけよ・・・」・・・っと怒ってくる・・・

・・・・しゃあない・・・、今日はここまでにしておいて帰路に付く・・・・。





帰りにヒマワリスズメダイの雄が求愛ではないのだけれど、興奮した動きをしていた・・・・。


ヒメニラミベニハゼが無防備に浮んでたので、一枚だけ・・・。







「あぁ~、リブリーザーが欲しい・・・・。」深場のダイビングは時間制限が厳しくて、どうしてもゆっくり産卵観察が出来ない、今日もクロヒラアジやロウニンアジなどの邪魔が入ったから尚更だ・・・。

「あぁ~、リブリーザーが欲しい・・・・




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オタクな悩み・・・・パート幾つだっけ・・・・・( ̄▽ ̄;)

2012-12-21 15:58:38 | オタクな悩み




ハコベラとキヌベラのハイブリットと思われる個体です。


ベラのハイブリットはその放卵放精という産卵方法の為かニシキベラ属に限らず、様々なハイブリットの可能性があり、また、色んなハイブリットが確認されています。

放卵放精の産卵方法自体は、ハナダイや他の魚類でもあるのですが、ベラの仲間達のように同属の色んな種のたくさんのベラの仲間が、同じような時間帯にそれぞれが近い場所で産卵する事によって、

ハイブリットが産まれやすいと思われます。それを考えるとブダイの仲間もそれに近いのですが、ベラの仲間より、更にマイナーなブダイの仲間たちは、なかなか脚光を浴びない為に

観察確認例があまりないようです・・・・(^^;)。

その中でも、ハイブリットのベラが混ざった産卵は、このブログでも紹介してきたように久米島でも幾度となく見てますが、

伊豆ダイバーの「富戸の波」さんのような驚くべき観察例(ブログ富戸の波)もあります。


でも、多分、僕が思うに、今年は一部のマニアックダイバーの間で待ちに待たれていた「日本のベラ大図鑑」も出た事だし・・・・・



これからは、きっと、一般ダイバーの皆さんも、今以上にベラが好きになり・・・・・・


僕のしつこいと揶揄されるベラ産卵のブリーフィングにも、より真剣に耳を傾け・・・・・・


夜の宴会でも、僕に質問しておきながら話が長い為に、一人減り二人減り・・・・・・、なんて事はなくなり・・・・・・・


今まで以上のハイブリットやハイブリットの産卵の観察例が目撃され、ベラ業界もハナダイ業界やハゼ業界のように華々しい時代を迎える事でしょう・・・・



まあ、そんな事は、まず、ないと心の声は言ってるけど・・・・・・・・・・



実はこの写真のベラは、11月初旬に「日本のベラ大図鑑」の著者である西山一彦さんが来た時に、カズさんが見つけたものだ。

リクエストして頂いたハコベラとヤンセンニシキベラのハイブリットの2バージョンを撮ってもらった後に、僕は別のハイブリットバージョンが居ないか探していた後、

居そうにないから戻って合流すると、カズさんが何やら指す!その方向を注視すると「おぉおおーー!!」・・・・・・・・・っと、言う訳です。


それから、このハコ・キヌの成長過程を観察している。


まだまだ、小さい雌ぐらいのサイズだが、これからどういう成長し、どういうふうに産卵に混ざるのかが凄く楽しみな子なのです。


因みに、僕はこの子の事を見つけた西山一彦さんが、ベラ山ベラ彦と呼ばれているところから、敬意を表して「ハコ山キヌ彦」と呼んでいる・・・・


いつも、潜って観察する度に・・・・・・、


「食べられないように頑張れよ!!」


「そして、出来れば、立派なTP雄になって、もの凄い婚姻色を見せておくれ~!・・・・・ハコ山キヌ彦!!」


・・・・って、この子から勝手に雄にするなぁああーって、聞こえてきそうだけど・・・・





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喉元に何か引っかかたような・・・・!?

2012-10-16 17:32:20 | オタクな悩み



アカホシカニダマシの摂餌行動の時の動きが、何かの動きと似ていると思って、ずっと気になっていた。


因みに、アカホシカニダマシはヤドカリの仲間です。カニの形をしたヤドカリ類とカニ類との見分け方は、

カニはハサミ脚を入れて左右あわせて10本の脚があるのに対して、カニダマシは8本の脚しかありません。


エビもカニもヤドカリも甲殻網エビ目に属して、一般的には、長尾亜目(エビ)、異尾亜目(ヤドカリ)、短尾亜目(カニ)に分類されます。

めちゃめちゃ、ざっくり言うと、尻尾が長ければエビ、曲がってたらヤドカリ、短いのはカニ・・・・です・・・・・、いいのかなぁ~、こんなにざっくり言っちゃって・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏


・・・・で、もって、胸脚の最後の一対が退化して短くなっているカニダマシも異尾亜目となる訳です。



アカホシカニダマシはプランクトン食なのですが、4組8本の脚のうち1組2本のハサミ脚は敵を威嚇・攻撃する為のもの、残りの3組6本は移動用で、これらの脚は捕食の際にはほとんど使われません。

厳密に言うと、上記したように4組8本の脚の後ろに折り畳んである5組目の小さな胸脚(他の8脚と同じ部分から生えている)があるのですが、これは形状・使用の違いもあり歩脚とは数えられてません。


捕食の際には顎脚と呼ばれる口のそばにある手のような器官(羽根のような羽状突起のある2本の触角のようなもの)を伸ばして、そこに生えている羽状の毛を広げてプランクトンを採集し、それを口に運びます。

顎脚を大きく広げて懸命にプランクトンを捕まえている姿はとてもユニークなのですが、この時の動きに何か似てて、ずっと気になっていました。



・・・・っで、今、写真を見てたら思い出しました。


琉球舞踊のカチャーシーの女性の動きに似ているのです・・・・・( ̄▽ ̄;)・・・・(注)男性は握り拳なので・・・。


窓の開け閉めを繰り返すように、手首から指先までを、ペンキを塗るハケ(やわらかい毛が生えたハケ)だと思って線を描くように左右の手を動かす、


あの沖縄の宴会や伝統芸能である盆踊り的なエイサーの最後にアップテンポの三味線や太鼓の音楽に合わせて踊るあの踊りの手の動きなのです・・・・




あぁ~、すっきりした~!!

上の面倒くさい説明はいらなかったような気もするけど・・・・・








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オタクな悩み・・・・・パート6(番外編)

2012-09-21 12:09:30 | オタクな悩み
昨日、最近、注目しているハコベラ&ヤンセンニシキベラの交雑種の雌、通称「イケてる・ひなのちゃん」の観察をしに行った。

その時に、そう言えば「日本のベラ大図鑑」の著者のカズさんがシラタキベラダマシの雄を撮りたいと言っていたし、確かここにもいたよなぁ~っと思い探してみました。

・・・・・・っで、雄一匹と雌2匹のハレムを確認しました。







しかし、まあ、このシラタキベラダマシ!!   テリトリーの広い事、広い事・・・・!( ̄□ ̄;)!!

追い込んでくれる人もいない通常の一人での撮影だから、Uターンや振り返るまで好きに泳がせていたら、

横に100m以上は動いたし、オマケに縦も水深40m近くから10mと身体にめちゃくちゃ悪そうな動きを縦横無尽に繰り広げてくれる厄介な撮影だった。

生憎と背鰭第一棘をピンを立ち上げた婚姻色時の写真は撮れなかったので、次回はスタッフを連れて行き周り込ませて楽に撮ろうと思った次第です。


僕は常日頃、撮影中は、その生物の行動やしぐさ、生態や名前やらその生物との近似種の事やら色んな事を考えているのですが・・・・、


以前、パラオに行った時に、ガイドの長野さんと「トピード・ラス(Torpedo Wrasse)」と言うシラタキベラダマシに良く似たベラの話をしました。


たしか、現在まで、日本では確認されていない中部太平洋(?)のベラ「トピード・ラス」が日本で確認され和名が付いたとしたら・・・・・・、


「シラタキベラ・ダマシ・モドキ」とかなるんだろうか・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!


それは、シラタキベラに良く似てて「ダマシ」て,更に「モドキ」だから、シラタキベラの事を指す事にならないだろうか・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。


・・・・・じゃあ、シラタキベラの立場は、どうなるんだろうか・・・・・



などと、どうでも良いようなくだらない事を考えながら、撮っていていました・・・・












・・・・・・・すいません、つまらない悩みに付き合わせて・・・・・(-_-;)。。。














英名ホワイトソックス・和名シロボシアカモエビ・・・・、近い将来、君の名前も変わるかもしれないね・・・・・。





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オタクな悩み・・・・パート5

2012-09-20 15:50:55 | オタクな悩み

・・・・・・、知ってます。パート5など要らない事は・・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。


ただ、僕個人のブログなので我が道を行かせて頂きます・・・・・・


先日、ハコベラの雄が、ビンビンに興奮色(婚姻色)を出して、ペア産卵しているのを観察していました。







中には、ホンソメワケベラに次々とクリーニングされて気持ち良く微睡んでいる雌が、なかなか産卵に参加してくれない事に怒った雄がホンソメワケベラに「てめぇ~、邪魔すんじゃねぇ~!!」てな具合に

追い掛け回したりとか、雌のふりをしてハレムの側に紛れ込んで、あわよくば産卵に参加しようと漂っている雌相をした一時雄を、「てめぇ~、俺の女に手を出すなぁ~!!」的な感じで、追い掛け回したりとか、

いつもの事ながら、普通のペア産卵に見えるこの光景も色んな事が解ると味わい深く、魚模様が垣間見え興味深いものだなぁ~っと観察してました。

プライベートで撮影ダイブをしていたのですが、つい、ガイドに参入し、スレートで実況中継をしながら観察していると、ふと、ハコベラの雄に誘われ、

付いて行こうとするヤンセンニシキベラの雌を発見・・・・!( ̄□ ̄;)!!


幾度か書いたとは思いますが、僕も物事の分別が少なからず付くようになってきました。拗れた間違いを正し筋を通す事はやぶさかではありませんし労は惜しみません。

彼女(ヤンセンニシキベラの雌の事、ここでは、便宜上「ひなのちゃん」としましょう)の側に寄り忠告をしました。


「ひなのちゃん、ひなのちゃん、初めからそんな無理のある結婚生活は長くは続かないし、自分が傷つくだけだよ・・・・・・!?」


ひなのちゃんと言えば、「何、この変態オヤジは・・・・」っと、言わんばかりに僕を避ける・・・・・。


正しき事を正しい方向に導くが為に、僕はひなのちゃんに近寄る・・・・・・・・・っと、その時、ある事に気付いた!!!!!


何と、ひなのちゃんは、ヤンセンニシキベラの体の体色をしながらハコベラの顔の持ち主だったのである・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!







今まで、ニシキベラ属の雄のハイブリット(交雑種)は、幾度も見た事あるし確信は持っているのだが、、雌のハイブリットは今一自信が持てなかった。

しかし、今回、お腹も大きい雌らしき個体を確認し、TP雄との実際の産卵前現場まで見られた・・・・。

こういう話をブリーフィングにされる方も迷惑な話だと思うが、ブリーフィングの最中、よく、「雑種の産卵は、どうなるのですか?」と聞かれる事がある。

「雑種同志でしか産卵をしないのなら、その雑種は雑種ではなく新しい種として育っていくでしょうが、大概は、戻し交配と言って、雑種間のどちらかと産卵し、つまりこの場合ならハコかヤンセンニシキと産卵し、

元の種に戻って行くと思われます。」・・・・っと、偉そうにご高説をのたまう訳ですが・・・・・・、この場合で言うと、ひなのちゃんは、他人から見るとヤンセンニシキベラに見えるのですが、

自分ではハコベラのイケてる娘だと思って、ハコベラのTP雄と産卵しようとしていたのです・・・・・・・・・!( ̄□ ̄;)!!


「これは、間違いないーー!!」っと、確信した僕はひなのちゃんを諭すのを止めて、しっかりと産卵を確認しようと観察を始めた・・・・。


結果は見事、ハコベラのTP雄とハコ&ヤンセンニシキのハイブリットなイケてる雌・ひなのちゃんは、寄り添いながら高く舞い上がり産卵した・・・・。


スタンディング・オーベイションで、僕と一部のゲスト達は押し寄せてくる感動に心を震わせながら彼女達を称えた・・・・




追伸・今年もTP雄の交雑種が確認されました。見たい方、ぜひ、リクエスト下さい・・・・、但し、産卵中の興奮色を出している時でないと、なかなか難しいですが・・・・・。







今日、改めて「ひなのちゃん」を探し行ったが生憎とお留守のようだった。元気にしてるのだろうか!?






注・TP雄や雌相などの特殊な言葉の意味は、過去の投稿のパート1・2・3・4をご参照下さい。


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